所沢ミューズでは、、中村紘子+秋山和慶+東京交響楽団で「New Year Concert」がシュトラウスの青きドナウ+中村紘子のベートーヴェンの皇帝orチャイコのPf con No.1 or ラフマニノフPf con No.2+ドヴォルジャークの新世界+アンコールのラデッキー行進曲がここ十数年にわたり継続して行われていた。しかし2016年に中村氏が病床に伏し、急遽神尾真由子のチャイコフスキーのVn Con 、そして昨年は永眠されたことから、中村紘子メモリアルコンサートとして上原、仲道、牛田のお弟子さんがそれぞれがピアノ独奏を受け持ち、新世界のない演奏会となった。
今年は中村氏に代わって、その後継者と目される小山実雅恵氏が、従来パターンの復活のプログラムのコンサートになった。今後もこのパターンが続くかどうかは知らないが、ミューズの伝統の復活は悪くはないと私は思ったが、 今日も本番前にプレ・コンサートがロビーで行われた。この企画は素晴らしいと思った。楽団の個々のプレーヤーを知ることができ、しかもいつもこのプレコンサートで未知の曲を知ることができる。今日は北欧のベルンハルト・クルーセルのクラリネット四重奏曲を初めて聴いた。残念ながら3楽章が時間の都合で割愛されたが、全曲を聴きたいと思った。この企画は、本当に素晴らしい。
いつも思うのだが、何もウインナワルツをあえて聞く必要はないのでは、またアンコールのラデツキー行進曲も何か場違いなきがする。むしろ新たな東京交響楽団とミューズの伝統をプレコンサート同様に、アンコールに作り出せたらと思うのだが。例えば、日本人の作曲家の曲を私なら、日本狂詩曲、ラプソディー、越天楽などを毎回取り入れたらと思うのだが。真似物でない所沢ミューズのオリジナルなNew Year Concertを期待したい。
ラフマニノフもチャイコフスキーも正直あまり好きではないが、今日のラフマニノフは、昨年7月にモスクワフィルとで聴いた時よりはオケもソロもそしてミューズの響きも数段上回っていたし、新世界も東響の実力が素晴らしいのを改めて確認した。最近の外来オケに比べてもむしろ音色も優れていると思う。ミューズも、在京オケの意欲的なプログラムをミューズでの再演を取り上げて欲しいと、思ったほどだ。
そして今日もコンサート終了に、お年玉としてお菓子をいただいた。ミューズを出ると航空公園の日没の残光がきれいだった。
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