とりとも雑楽帳

狭山丘陵の里山歩きとクラッシク音楽の鑑賞日記です。

バーンスタイン 没後20周年 

2010年10月31日 | Weblog
NHK Bs-Hiでバーンスタイン没後20周年特集として映画ウエストサイドストーリーからマーラーの9番の交響曲まで、作曲家・ピアニスト、指揮者、音楽学者,教育者としての人柄を三週にわたって特集が組まれた。

 私にとっては1970年9月9日 東京文化会館で初めて彼とNYフィルの演奏を聞いた時から彼に魅了された。その時の演奏曲目はハイドン、コープランド、そして脳裏に焼き付いたベルリオーズの幻想だった。
この演奏会のチケットは高校時代の恩師が都合で行けなくなり譲り受けたプラチナチケットだった。
この時以来、今日まで彼の音楽を聴き続けている。
 
私のコレクションはマーラーをはじめとしてバーンステインは数多いが、没後20年特集としては LENNY と題されたThe Legend Lives On 6枚組のCDを第一に上げたい。

CD1:
Beethoven Sym No.7
Briten "Four Sea Interludes Boston Syn
バーンステインの最後のコンサート

CD2:
ベートーヴェン
・ピアノ協奏曲第5番変ホ長調 作品73『皇帝』
 クリスティアン・ツィマーマン(ピアノ)
  収録:1989年9月、ウィーン、ムジークフェラインザール
ブラームス:
・ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲イ短調 op.102
 ギドン・クレーメル(ヴァイオリン)
 ミッシャ・マイスキー(チェロ)
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 若手演奏家の発掘と支援

CD3:
モーツァルト:
・『アヴェ・ヴェルム・コルプス』 K.618
・『エクスルターテ・ユビラーテ』 K.165(158a)
・ミサ曲ハ短調 K.427(417a)[バイヤー版]

 アーリーン・オジェー(S)
 フレデリカ・フォン・シュターデ(Ms)
 フランク・ロパード(T)
 コルネリウス・ハウプトマン(Bs)
 フリーデマン・ヴィンクルホーファー(org)

 バイエルン放送交響楽団&合唱団
 ユダヤ人の彼がカソリックであった妻への哀悼のための録音

CD4
・マーラー:交響曲第5番嬰ハ短調
 
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 録音:1987年、フランクフルト、ゼンパーオーパー(ライヴ、デジタル)
マーラー音楽の伝道者としての彼の万人に薦められる最良のマーラー

CD5

・ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー
・バーバー:弦楽のためのアダージョ
・コープランド:アパラチアの春
 ロスアンジェルス・フィルハーモニー管弦楽団
  録音:1982年(ライヴ、デジタル)
・ロイ・モリス:Sum No2
 New York Phi
アメリカ音楽の伝道者として

Special Bonus CD
 W.A.Mozart Piano Con No.17 K453
WienerPhi
ピアニストとしての彼の演奏
彼の音楽人生を6枚のCDで示した正に遺産と呼べるセット



この6枚組のセットにはシールがはってある。
”Ill don't feel I'm Beethoven,I'm not doing it well"と彼の言葉が。
そしてベートーヴェンを通しての彼のリベラル左派としての政治信条を、表現したアムネスティーのための基金演奏会、
ベルリンの壁崩壊の記念演奏会,そして咳き込みながらの最後のコンサートと彼の人間性が現れた音楽が聴ける。

ベートーヴェン:
CD-1
・『レオノーレ』序曲第3番 op.72a
・ピアノ協奏曲第4番ト長調 op.58
 クラウディオ・アラウ(ピアノ)
 バイエルン放送交響楽団
  録音:1976年(ライヴ、ステレオ)

CD-2
・交響曲第5番ハ短調 op.67『運命』
 バイエルン放送交響楽団
 録音:1976年(ライヴ、ステレオ)

・交響曲第7番イ長調 op.92
 ボストン交響楽団
  録音:1990年(ライヴ、デジタル)

CD-3
・『プロメテウスの創造物』序曲
・『エグモント』序曲
・序曲『コリオラン』
・『シュテファン王』序曲
・歌劇『フィデリオ』序曲
・『レオノーレ』序曲第3番
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
  録音:1978年、1981年(ステレオ&デジタル)

CD-4
・弦楽四重奏曲第14番嬰ハ短調 op.131
・弦楽四重奏曲第16番ヘ長調 op.135
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
  録音:1977年、1989年(ステレオ&デジタル)

CD-5
・荘厳ミサ曲(ミサ・ソレムニス) op.123
 エッダ・モーザー(ソプラノ)
 ハンナ・シュヴァルツ(アルト)
 ルネ・コロ(テノール)
 クルト・モル(バス)
 オランダ放送協会合唱団、他
 アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
  録音:1978年(ライヴ、ステレオ)

CD-6
・ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調 op.125『合唱付』
 ジューン・アンダーソン(ソプラノ)
 サラ・ウォーカー(メゾ・ソプラノ)
 クラウス・ケーニヒ(テノール)
 ヤン=ヘンドリンク・ローテリング(バス)
 バイエルン放送合唱団
 ベルリン放送合唱団メンバー
 ドレスデン・フィルハーモニー児童合唱団
 バイエルン放送交響楽団
 シュターツカペレ・ドレスデン・メンバー
 ニューヨーク・フィルハーモニック・メンバー
 ロンドン交響楽団メンバー
 レーニングラード・キーロフ劇場管弦楽団メンバー
 パリ管弦楽団メンバー
 収録時期:1989年12月25日(ライヴ、デジタル)
 収録場所:東ベルリン、シャウシュピールハウス


教育者としてのハーバード大学での彼の講義が6枚のDVDに収められている。チェムスキーの構造主義的言語論を元にしたかれの音楽論を実演を交えて進める彼の講義を未だ理解できていないが、かれの音楽の本質が、深い教養と知的分析に基づくものだと言うことは理解した。

DISC-1:
音楽的音韻論 / Musical Phonology(104分)

・モーツァルト:交響曲第40番(全曲演奏)
 ボストン交響楽団
 
DISC-2:
音楽的統語論 / Musical Syntax(95分)

・モーツァルト:交響曲第40番(部分演奏)

DISC-3:
音楽的意味論 / Musical Semantics(142分)

・ベートーヴェン:交響曲第6番『田園』(全曲演奏)
 ボストン交響楽団

DISC-4:
曖昧さの喜びと危険 / The Delights and Dangers of Ambiguity(142分)

・ベルリオーズ:『ロメオとジュリエット』より
 「ロメオひとり」&「キャピュレット家の大舞踏会」(全曲演奏)
・ワーグナー:『トリスタンとイゾルデ』
 第1幕前奏曲と「愛の死」(全曲演奏)
・ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲(全曲演奏)
 ボストン交響楽団

DISC-5:
20世紀の危機 / The Twentieth Century Crisis(133分)

・アイヴズ:答えのない質問(全曲演奏、但し冒頭に解説)
・ラヴェル:『スペイン狂詩曲』第4曲「祭り」(全曲演奏)
 ボストン交響楽団
 
・マーラー:交響曲第9番 より 第4楽章(全曲演奏)
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
  [独UNTELと同一映像]

DISC-6:
大地の詩 / The Poetry of Earth(177分)

ストラヴィンスキー:
・オペラ=オラトリオ『エディプス王』(全曲演奏)
 ルネ・コロ(T:エディプス)
 タティアナ・トロヤノス(M:ヨカスタ)
 エツィオ・フラジェッロ(B:ティレシアス)、他
 ハーヴァード・グリー・クラブ

 ボストン交響楽団
 

総収録時間:793分
画面:カラー(4:3)
音声:リニアPCMステレオ
日本語字幕付き
 
 




   

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