とりとも雑楽帳

狭山丘陵の里山歩きとクラッシク音楽の鑑賞日記です。

ショスタコーヴィッチ生誕100年の年

2006年12月30日 | クラシックDVD
ホームページで(http://www.rivo.mediatti.net/~yyamamot/zatugaku0604.html)はショスタコさんの100周年ということで4月に我が思いを記したが、
どうも国内では今ひとつ盛り上がりにかけていた。とくにCDの新譜にこれはと思うものは現れなかったのは残念だった。
モーツァルトに限れば、DVDでのオペラ全曲のプロダクションが実施されたのに、彼の初期の傑作「鼻」がまだDVDで見れないのは残念だ。
以前モスクワ室内オペラの来日をNHK-TVで見た。すばらしい出来だった。ぜひともDVD化してほしい。
手持ちCDではゴーリキ原作の「賭博師」と組み合わされた「鼻」がある。両者とも風刺の棘がキツイ作品だけに音だけでは価値がでない。
「ムツェンスクのマクベス」はヤンソンとアムステルダムのDVDが出た。残念ながらまだみていない。これなども日本での上演があってもよさそうなのだが。
オペラとは別に彼は映画全盛の時代に生き抜いた。その意味からも彼の映画音楽、
特に映画の出来栄えとあわせ「ハムレット」は見直されても良いと思うのだが。
 映画音楽集(左)  「鼻」と「賭博師」(右)
    テオドール・クチャール :ウクライナ国立交響楽団
    賭博師:G.ロジェストヴェンスキー:レニングラードフィル
    鼻  :同上 :モスクワ室内歌劇場

                      
「ハムレット」:アナスタシア・ヴェルチンスカヤのオフェリア今もって美しい。
 ムツェスクのマクベス:これはオペラとは別物の映画と思えばそれなりのものと言える。音楽はロストロさんと夫人のビシネフスカヤのプロダクションを借用したまさに映画なのだ。したがって映画だからできる表現が随所に出てくる。画像優先に音楽を編集したためオペラとしてはダイジェスト版となっている。18歳未満の子供のいる家庭では見れないR指定の映画だ。しかし音楽は確実にアルバン・ベルクを引きずっている。 


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