とりとも雑楽帳

狭山丘陵の里山歩きとクラッシク音楽の鑑賞日記です。

深海のYrr を病院で読む

2009年02月04日 | この本は面白い

今日で放射線治療がちょうど折り返し地点になった。病院での治療もさることながら、病院での待ち時間が苦痛だ。いつもながらのザウルスに音楽を詰め込んだほかに、この機会に長編を読もうと決めた。「深海Yrr」この本のジャンルはなんだろうか、読み始めてすぐに思った。自然科学の啓蒙書?、自然保護活動者の基礎テキスト?とにかく私が今興味をもつことが次から次に出てくる。それらがすべて海洋汚染のテーマにつながる。そして虚実皮膜論的に話は進み悪玉はアメリカ政府であり日本はその子分として活躍の場が与えられる。ヨーロッパの知性が見た国際政治舞台の中で地球存亡の危機に立たされた、知性の戦いが物語との主軸となり、結論はキリスト、ユダヤ、イスラムの完膚なきまでの一神教の否定で話は終わる。
それにしても、遺伝子工学からガス・ハイドレートの地球物理、動物生態学、果ては造船工学とつぎから次に最新理論の科学博物誌並みの全3巻が面白く読めた。
キャッチコピーの「ダビンチ・コード」を超えた本。は当たっていると思う。
治療後半の16日間を読む本を探さねばとも思う今日だった。


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