神田は旨い 昼のみますや 夜のいもや

神田に縁のある方は、表題がさかさまだと指摘されるだろう。事実はそうです。
しかしここ３か月、医者に禁酒禁塩を言い渡された身には夜の「みますや」には近づいていない。また極力低カロリーを心がける身には、行列を我慢していもやに並ぶ気力もうせている。
たまたま広尾に午前中仕事で行き、昼にはまだ早いと帰ったがいつもは日比谷乗り換えが乗り過ごし銀座で丸ノ内線に乗り換え淡路町で降りた。１１時半を回っていた。
夜のみますやはフリーで入るには苦労するが、昼のみますやは並みの込みようだ。
しかも夜メニューにない、煮穴子が食べれる。ここの昼食はメイン１品、小鉢、味噌汁、どんぶり飯で７５０円　追加小鉢２００円だ。今日は目当ての穴子姿煮２匹、肉じゃが、サラダで９５０円を選択。残念なことにみそ汁は禁止食物ゆえ舐める程度に控えたがここのシジミ汁がうまいのだ。

仕事帰り、朝方カミサンが花見に行くので夕飯は用意できないと宣告されたことを思い出した。酒抜きの夜の外食は付き合う相手も探せず、男一人で食いに行くところは限られる。そうだ「いもや」に行こうと決めた。いもやは学生時代から通った店だ。その意味では４０年の付き合いになる。かみさんの料理より慣れた味で第二のおふくろの味だ。そのいもやの中でも一番なじみの深かった淡路町の店が閉まってさびしくなったがまだいくつも神保町から水道橋にかけ看板が見られる。
今日は神保町店に行った。ここの昼はそれこそ待たずには食べれない。ただ親父さんの見事な揚げさばきと裏方のおかみさんお兄さんの見事なまでの連携プレーが観察でき、これこそ日本の職人仕事の粋が味わえる。
夜は追加が可能なので、今日は穴子とシイタケのを追加しめて９５０円。夜はお兄さんが揚げて、親父さんが裏方。味はまだまだ親父さんの域に達していない。
油切れ、衣のフアフア感がない。でもこの味この量でしかもここのシジミ汁もまた旨い。味付けを昼はおかみさんがするのに親父さんがしていたが、医者の言に従い舐める程度に味わった。今日は昼・夜穴子だったが、神田は旨いのだ。