とりとも雑楽帳

狭山丘陵の里山歩きとクラッシク音楽の鑑賞日記です。

ルル組曲の魅力

2007年02月17日 | クラシックCD
ルル組曲は30分ぐらいの演奏時間のためこれがメインのCDとはならないようだ。
演奏者の意向で組み合わせは変わる。


C.アバド:ロンドン交響楽団、マーガレット・プライス
 ルル組曲、アルテンベルクリーダー、管弦楽のための3つの断章
若き日のアバドの名盤のみならず、「ベルクの音楽て何?」の質問への回答見たいなCD。
ベルクのエッセンスが凝縮された名盤だと思う。
ここでのM.プライスの歌声は張りがある。



J.レバイン:メトロポリタン歌劇場 ルネ・フレミング
 ルル組曲、ヴォツェックハイライト、管弦楽のための3つの断章
 ベルクのオペラ予告編的なCD。声だけでは下町のおばさんと妖艶な女の区別はできない。
 正直フレミングには似合ない。だから良いのかも知れない。CDだから聞ける良さがある。
 それにしてもレバインの音作りは役者やのーーーーー。それなりに作ってしまう。
 


M.ギーレン:シンシナティ交響楽団 キャスリーン・バトル
 ルル組曲 叙情組曲

 この組み合わせは単純だ。ベルクの組曲をあわせた選曲にすぎない。だが演奏者の名は魅力だ。
しかし期待のバトルは伸びと艶のある美声ではあるが、出番が少ない曲では欲求不満が残る。彼女のルルの舞台を見てみたかったの思いが残る。
彼女は今何処にいるのだろう。
 ギーレンには切れのある冷たい音楽を期待したが、ぼわーとした音が出てきて何だか包装紙と中身との乖離のある観光地の土産菓子のようだ。

オマケ
 クルト・マズア:ニューヨークPhi Angelina Reaux
 クルト・ワイル 7つの大罪
 ルル組曲

 ベルクとワイルの組み合わせ。何の意義があるのかわからぬ組み合わせ。
こじつければ人生50年で世を去った作曲家か、ここでのルルはまさにオマケ。
でもオマケが結構面白い。ニューヨークフィルの真っ向勝負の響きが「ヤルジャン」てな感じ。
 
 




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