とりとも雑楽帳

狭山丘陵の里山歩きとクラッシク音楽の鑑賞日記です。

2022.05.22 佐渡裕&新日フィルの初めて聞くコンサートに所沢ミューズに

2022年05月23日 | 所沢ミューズ

 昔昔・・・大昔?わが青春時代、貧乏学生が生でオーケストラ音楽を聴くには、当時愛宕山下にあった旧NHKホールでの公開録音に往復はがきで応募するか、東急ゴールデンコンサートと称するこちらは旧日本フィルが定例で旧渋谷公会堂で開催され、こちらも往復はがきで応募するもので、前者ははずれることもあったが、後者は記憶では外れたことがなかった。そんなわけでわが青春時代の一時期は「東急ゴールデンコンサート=日本フィル」で音楽を楽しんだ。しかし就職で東京を離れ、「東急ゴールデンコンサート」との縁が切れ、日フィルの分裂もあり、「旧日フィル」は消えていった。そういえば東急ゴールデンコンサートを収録した、2枚組30cm45回転LP当時アキバの家電店「第一家電」で何万円以上カートリッジを購入すと景品でもらったもの=確か指揮者は手塚幸則氏だったと記憶するが、いとこがステレオ装置を購入したときに、ステレオチェック用に挙げてしまったがどうなっているのかな????閑話休題。

 そんな我が青春の思い出がよみがえるほど久しく日フィルはおろか新日フィルも我が音楽生活からは遠ざかっていた。現役時代は仕事が優先され、転勤もあり定期会員にはなりずらく、退職後は、東京まで出向いて、帰りの混雑する電車に乗ってまではの思いから、あきらめ、地元の所沢ミューズのコンサートが中心になり、せいぜいい出かけるとしても池袋の東京芸術劇場が限度となり、そんなことで、「新日本フィル」の演奏会は私にとってはお初だった。今を時めく「佐渡裕」の演奏会も生で聴くのは今回が初めてだった。もっとも手持ちの音源も、DVD1枚だけしかない。

 それも録音年代不明で、たぶんブザンソンの指揮者コンクール直後だと思うのだが、我がリストにはVnレオニーカバコフ、con佐渡裕、イタリア放送交響楽団とある。我が団地に有線放送がひかれ契約したころのもので、正直画像も音声も最悪のブルイに入るもので、我がリストに残る「佐渡裕」はこれしかないが、現物探しにかからなければと思う。

 それにしても私には今回初めてとなる佐渡裕+新日フィルの演奏は、N響、同様に今後定例的に招聘してほしいものだ。三流外来オケを呼ぶくらいならば「国産優先」にしてほしい。

 今回の演奏会については正直バーンステインの「前奏曲・フーガとリフス」は意味不明。弦楽器の人たちの休憩時間かしら???。ド派手な打楽器はお祭りマンボ。いかに弟子とは言え、この曲が歴史に耐える曲とは思えない。現代曲を扱うのならば「日本」のものを紹介してほしかった。日本作品に「前奏曲・フーガとリフス」を超えるものがないとは思えないし、師匠の最高の作品とはとても言えない。「バーンステインの弟子」としての宣伝効果は感じられなかった。

 半面ベト7は、弦楽器に厚みある響き、金管の冴えわたる響き、そして佐渡のリズム感が相まって、久しぶりにオーケストラの音圧を感じミューズの響きの良さを堪能した。

 

 

  


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