2014年12月24日、クリスマスイブの狭山湖は穏やかな日差しに包まれ、沖合にはオシドリが1羽たたずんでいた。
するといつもならば空巣組の若衆がたむろする中に入り込み、相手を威嚇し、仕留めるのが大高組の女親分おたか姐さんの技なのだが、今次は空巣組の三人ずれがおきらくに飛んでいるところを、背後から一気に殴り込みをかけ一発でその中の1羽仕留めた。「お見事」の一語に尽きる鮮やかな振る舞いであった。
しかし仕留めた獲物を一口、三口と味わう間もなく、これまたいつもなら遠くで見張ってころ合いを見て現れるのが常だった野掏組のズル蔵が間髪いれずに、おたか姐さんを襲ってきた。そしていつものように上舞を残らず取り上げ自分のものにしたあくどさは変わらなかった。
おたか姐さんは指をくわえて野掏のズル蔵を見ていた。(目撃者談:ズル蔵は巻き上げた獲物をたらふく食べたあと悠然と飛び去り、おたか姐さんはズル蔵の食べ残しで飢えをしのいだそうだ)
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