とりとも雑楽帳

狭山丘陵の里山歩きとクラッシク音楽の鑑賞日記です。

神田 福尾商店のくず餅・あんみつ その2

2012年12月24日 | 街角散歩


 子供の頃の記憶では「くず餅」なのだが、実際お店は寒天製造・卸・小売なっている。お店の奥は寒天を煮る釜がある。
 神田青果市場の関連なのだろうか、そういえば、神田万惣のホットケーキだけが子供の頃の記憶に残るが、万惣ではフルーツパフェ、みつまめもあった。
 福尾商店のみつ豆は1人前カップのあんみつもあるが、卸が看板に入るだけに、寒天と求肥に赤えんどう豆、それに餡と黒蜜がセットに成り3人前、5人前のセットが売りだされていた。

 みつ豆もくず餅も江戸の文化、いつの間にか神田の縁日が無くなった。我が娘、息子の小学生の頃には、神田在住の同級生が子どもたちのために夏休みに復活させたことがあったがそれも何時の頃からか無くなった。そもそも神田の小学生は現在何人いるのだろうか?

 今の時代、食べながら道を歩くのは当たり前になってしまった。ものを食べながら歩けるのは、お祭りと縁日の時だけだった。
 いい年をした大人が、混みあう電車の中でものを食べている姿を目にするのも珍しくない。個人も、政治の世界もけじめがない世界になってしまった。こんなことをいう私を「古いやつだとお思いでしょうが」「お腹が痛い」と言って国政を放り出した人間がその立て直しを図った総裁を引きずりおろし、国民に「ノー」と言われながら、「仲間内」だけの支持で総理になる政党があるのは、「けじめのない時代」を象徴させます。
 福尾商店のくず餅もみつ豆もけじめのあった時代の懐かしさを感じさせる味がした。
 


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