とりとも雑楽帳

狭山丘陵の里山歩きとクラッシク音楽の鑑賞日記です。

DAM45回転LP ミュンシュ ブラームスの交響曲No.1

2009年10月27日 | LPレコード
ブラームスはモーツァルトについで好きな作曲家だけに所持するメディアの数も多い。中でも交響曲の1番は出だしとクライマックスの演奏比較がわかり易いこともあり、その比較がおもしろく中学の時にコンビチュニーとゲバントハウスの17cmLP2枚組を購入したのをスタートに60歳を超えた現在手元に現存するLP,VTR,CD,DVDをあわせると30を超える。手持ちのBestはC.ミュンシュとパリ管弦楽団によるDAM45回転LPだ。これは演奏も音も含めてマイ・コレクションの中でもBestだと思い大切にし、この演奏はCD化されたものを普段は聞いていた。なぜかYAMAHAのUW500でのCDへのダビングもしなかった。今回UA-25EXでの24bit 96kHzでのダビングを試みた。今までのダビングはこのための予行練習だった。 

結果はLP盤面が良好だったことからノイズ処理もなく大成功だった。同じCDとの比較でも音の広がりは歴然で圧倒される。パリ管の評判の金管,木管はもちろんコントラバスの重低音も素晴らしい。やはりこれはミュンシュの幻想交響曲ともども間違いなく歴史的名盤だと思う。でも国民性なのかペンギンガイドではこの演奏は一言も触れられていない。イギリス人の感性はこの演奏を受け入れていない。


ボストン交響楽団との演奏は、パリ管のあとでは、どうしても影がうすくなる。しかしこの演奏は雄大さこそ劣るものの、ミュンシュの熱き思いは伝わる名盤ではある。

LIVEのミュンシュと言われるだけに、日フィルとの演奏は終始ミュンシュの指揮姿がメインで撮られているのがうれしいが、ミュンシュの要求にこたえられていない日フィルの演奏がもどかしさが残り残念。

反面、フランス国立放送管との来日LIVEはミュンシュの正に爆演そのもの。吠える、叫ぶ姿もバーンステインの指揮はミュンシュの亜流だったのだと納得。しかし残念なことに1楽章が欠落しているのだ。せめて音声だけでもあれば、間違いなく最高の名演と言えたであろう。


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