とりとも雑楽帳

狭山丘陵の里山歩きとクラッシク音楽の鑑賞日記です。

NHK  夏のバイロイト音楽祭TV放送

2010年08月23日 | Weblog
8月21日夜10時50分から6時間超にわたり,2010年バイロイト音楽祭「ワルキューレ」の全曲生中継が5・1チャンネルのHiVの世界初の生中継が行われた。
私にとってバイロイト音楽祭はクラシック音楽を聴くきっかけだった。親父がFMチュナーつきのステレオ装置を買った。当時のLPは高価で手軽に入手できなかった。したがってFM放送は音楽を聞く手段だった。カール・ベームのトリスタンを皮切りに毎年暮れに行われたバイロイト音楽祭の実況でワグナーを知り、ワグナーに魅了された。モーツァルトもマーラーもベートーベンすらがワグナーの後に知った音楽だった。

以来半世紀。今年はバイロイトの実況TVが行われた。正直体力が徹夜の放映には付き合えなかった。結局録画を見たが、生中継の意義はワールドカップの生中継ほどの価値は認められなかった。



このところパトリス・シェローの100年記念の演出以来、時代の読み替え演出が主流になりいささかうんざりしていたが、タンクレート・ドルストの演出、クリスティアン・ティーレマンの指揮の「ワルキューレ」は楽しめた。また主役級のフンディングのヨン・クワンチェル、フリッカの藤村美穂子の東洋人の歌も演技も楽しめ、インターナショナルなバイロイトのすばらしさを味わえた。
時を同じに、バイロイト月間よろしく、2008年のマイスタージンガー、2009年のトリスタンも放映されたがこちらは正直鑑賞に値しないものと思えた。
詳細は後日手持ちメディアの比較を含め述べたいと思う。



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