
8月は何故か小売業の決算期が多い。二八と呼ばれる2月、8月は日本では小売業者の閑散期なのだろう。家電の量販店も決算セールのチラシがあった。外資のタワレコが決算バーゲンをしていた。平台の中にイヴァン・フィッシャーの指揮、ブタペスト祝祭管弦楽団のバルトークのオーケストラのための協奏曲が515円、同じくアンドラーシュ・シフをソロにしたピアノ協奏曲全曲が990円であった。

衝動買いをした。弦とチェレスタの音楽での名演奏でこのコンビの実力を知っていたことから購入にはためらいはなかったが、後で思うことなのだがピアノ協奏曲はもともとが廉価版レーベルなのでバーゲン価格とは言いがたかった。
オケコンはすでに兄アダムとハンガリー国立交響楽団のコンビでCDを所持しており、弦とチェレスタを含め、兄弟対決となったが、軍配は弟のイヴァンに上げる。兄の演奏もニンバスレコードの録音の良さも加わりすばらしいが、演奏がまとまりすぎて、バルトークの持つ音のゴツゴツ感と金管の突き刺さる荒々しいツッパリ感がそがれてしまっている。オケ自体の若さなのだろうか弟の演奏はそれらがモロに前面に出た迫力と新鮮な響きが魅力的だ。
ピアノ協奏曲はこれまでは、ゲザ・アンダとフリッチャイのコンビが最高と思っていたが、シフのピアノがすばらしい。1番のフォークロア的故国への誇り、2番のモダニズムを通しての故国の政治体制へのテーゼ、3番の故国への郷愁の思いが表現され1枚のCDにバルトークの人生が描き出されている。弦楽四重奏が激動の時代を内に向けて表現したのと同様に3つの協奏曲は外に向けて表現しているように思えた。このCDが廉価版で聴けるのはありがたい。

衝動買いをした。弦とチェレスタの音楽での名演奏でこのコンビの実力を知っていたことから購入にはためらいはなかったが、後で思うことなのだがピアノ協奏曲はもともとが廉価版レーベルなのでバーゲン価格とは言いがたかった。
オケコンはすでに兄アダムとハンガリー国立交響楽団のコンビでCDを所持しており、弦とチェレスタを含め、兄弟対決となったが、軍配は弟のイヴァンに上げる。兄の演奏もニンバスレコードの録音の良さも加わりすばらしいが、演奏がまとまりすぎて、バルトークの持つ音のゴツゴツ感と金管の突き刺さる荒々しいツッパリ感がそがれてしまっている。オケ自体の若さなのだろうか弟の演奏はそれらがモロに前面に出た迫力と新鮮な響きが魅力的だ。
ピアノ協奏曲はこれまでは、ゲザ・アンダとフリッチャイのコンビが最高と思っていたが、シフのピアノがすばらしい。1番のフォークロア的故国への誇り、2番のモダニズムを通しての故国の政治体制へのテーゼ、3番の故国への郷愁の思いが表現され1枚のCDにバルトークの人生が描き出されている。弦楽四重奏が激動の時代を内に向けて表現したのと同様に3つの協奏曲は外に向けて表現しているように思えた。このCDが廉価版で聴けるのはありがたい。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます