男の酒抜き一人夕食

　このところカミサンはオフクロさんの介護で家を空ける。今日も出勤途中の車の中で、遅くなるから夕食は食べてきてねと言われてしまった。
　以前の酒の飲める時には、これはありがたい「お言葉」だった。職場に着くやいなや、神田の友人に連絡をとり、飲み屋の集合場所が決まった。
　しかし、医者からの「禁酒・禁塩」宣告は状況は一変してしまった。
　老人、男一人が食事に入れる場所はそう多くない。
　
　私には、職場神保町界隈と通勤の途中乗り換え駅に学生時代からの定番の店がある。
　神保町は天婦羅いもや、学生時代は靖国通りの店を利用していたが、今は路地に這入ったいもやを贔屓にしている。



　昼は行列覚悟だが、夜は我身同様か男の一人客で賑わう。しかし２日連続の天婦羅はそれこそいかに好きとはいえ連ちゃんはきびいしい。２日目は西武デパートの地下の深川めし弁当が定番になる。３日続きとなると、これ又学生時代からの店にいく。池袋の「かいらく」だ。学生時代と変わらぬ店で、ある種、郷愁に誘われるのだが、変わらぬメニューと狭い階段は昨今の地震にたえれるのか疑問に思うが、味とボリュームリーゾナブルな価格は何時も混んでいるのに支店も出来ずに店も変わらないのは　？？？？？がいっぱいである。


ここでの私の注文も学生時代と変わらない。
巨大餃子と五目焼きそばのセットだ。


しかし、今日は仕事で日比谷図書館に行った。昼飯は気取って松本楼を予定していたが、あまりの行列に諦め、嗅覚を聞かせ、近くの日比谷シティービルの地下に潜った。
大当たりで大好物の穴子天丼８００円を見つけた。「ザ築地」味・量・値段ともに揃い表彰状ものだ。


しかし昼に天丼を食べてしまうと夜の選択が困ってしまう。困った時は「蕎麦」だが、これ又学生時代からの池袋の蕎麦屋「美濃屋文左衛門」の重ね蕎麦４枚が私の酒抜き夕食蕎麦だ。帰りに蕎麦１枚の引換券がつくのだ。