とりとも雑楽帳

狭山丘陵の里山歩きとクラッシク音楽の鑑賞日記です。

みちのく一人仕事旅 花巻 宮澤賢治の食を味わう 

2010年11月27日 | Weblog


 26日 午前中仙台で仕事。次の仕事先花巻に行く。新幹線には新花巻駅があるが、グーグル検索の最適は北上駅で乗り換え在来線に乗り変えを指示した。指示に従うと乗り換えに20分待のロスとなった。花巻駅を降りると駅前に賢治童話のモチーフが随所に置かれていた。その中に「銀河鉄道」のモデルとされる「岩手軽便鉄道」の花巻駅の石碑を見つけた。
 ちょうどお昼時だったので、昼は蕎麦と決めたが、行先を迷った。確か雑誌サライの「賢治の世界」で賢治の贔屓のそばやに「やぶや」があったと思い出し、人通りのない商店街を歩いた。たどり着いてしまったと思った。そこは「わんこそば」で有名なところで、当日も観光バスの予約札がかかげていた。


 時間もなかったことからやむを得ず入り、「蕎麦」にこだわる自分としてはいかに賢治が愛したメニューといえどもここで「天ぷらそば」と「三ツ矢サイダー」は注文できなかった。ただただ空腹を満たすものとして「十割そば」+地物豚肉使用のカツ丼セット892円を注文した。値段並の味だった。


 仕事を終えて駅に向く道すがらに賢治が愛した「経木まんじゅう」の看板を見つけた。今にも賢治が腰に手ぬぐいをたらし、引き戸を開けるような気にさせる雰囲気がただよう店だった。


1箱しかなかった「経木まんじゅう」を買うというとおやじさんは私のカッコウを見て「これからどこぞいくかー」と尋ねた。「盛岡で仕事して東京に帰る」と言うと「今日中にたべねなら売らねー」と言ったので「なぜだ」と聞くと「一晩おくと中の汁がしみでて旨さを判ってもらえねー」といったので「それじゃー今日中に食べる」と言って値段を聞くと15個450円だという。これだけでは気が引け日持ちするという餅菓子を合わせ買い次の仕事先盛岡に行き、家に着いたのは9時過ぎ、約束通り熱いお茶をいれ食べた。



 時間が経ったことから一部に糖蜜がしみ出していた。カミサンが一口噛むと糖蜜が飛び出し床に散った。経木まんじゅうは親父さんの言うとおり鮮度が命だった。でもこれはこれで素朴なぬくもりを感じるお茶菓子と思った。キオスク売店にあるゴマスリ団子はこれのパクリ商品だったと知った。



 



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