6月14日 この日は終始・地元K大名誉教授のS君のツアコンでスタートした。最初に訪れたのが無鄰菴だ。山縣有朋の別荘跡だ。そういえば、小田原にも彼は別荘を持ち、母校の入学式の時に講堂に掲げられた彼の書になる「至誠無息」を初めて知った。現在は校庭に石碑もある。そんなことである種の親近感はあるものの。歴史を知れば知るほど、「好き」にはなれない人物像が膨らんできた。彼の人生の「負」の部分だけが、維新後から現在まで「長州の政治屋」の歴史が続いているような気がする。
しかしこの空梅雨のなかでの無鄰菴の静寂さは、季節感のアンバランスがなんとも言えない趣を感じた。
無鄰菴からは、同級生だからこそ可能となったS君のツアコンの下で「哲学の道」を歩き 京大レストラン「ラ・トゥール」を目指した。
南禅寺ー法然院ー銀閣寺 まさに修学旅行のコースだ。ホテルで出会った中学生同様に、コース途中で何度か修学旅行の一団ではなく、現在はグループでのタクシー観光なのだ。我らは徒歩だが学生はタクシーなのだ。元教師の解説によれば、グループでの連帯責任と分散管理による(タクシー会社への責任転嫁?)教師の負担軽減から、全国的な傾向だとのこと。
お昼の予約時間が迫り、銀閣寺前からタクシーで京大に乗り付けた。
私は、早稲田大学のエジプト古代麦の種を京都大学農学部の知見で再生し同校の発酵技術で造られた黒ビールにロマンを感じ、京大黒ビールを医者の禁酒宣告を無視して注文したが、一口飲んでラベルを眺めると 製造元黄桜酒造と書かれその途端にロマンの香りは消し飛んでしまった。そんなことでお料理もBコースの肉料理2490円はお値段並みかと思ってしまった。結果論はビールを飲まなきゃよかった!!!
京大時計台からタクシーで地下鉄東山にそれから地下鉄東西線で二条に、そこでJR乗り替え太秦に、そこでボランティアガイドさんの案内で太秦の町と、東映太秦映画村を歩いた。
(吉原大門のセット)
太秦の商店街は各種のロケに使われたそうだ。中でも「仁義なき戦い」では映画の中でもメインストーリートとなったそうだ。道路の舗装はフィルムのデザインだ。映画村は修学旅行生と外人さんが半々で舞台では外人向けか「忍者」ものが実演されていた。
以上で今年度のクラス旅行はおしまい。楽しい旅ができたことに参加の皆さんには「感謝・感謝」以外の何物でもない。京都駅では各自自由行動で、それぞれが、お土産、駅弁調達に動いたが、私はどうしても行きたいお店があった。何度か京都に仕事で行ったときに、昼食or晩飯を食べに寄った店だが、いつもすんなりたどり着けない。今回も3人に尋ねてやっとたどり着いた。京都の駅ビルは、有名建築家の設計だが、あまりにも、迷路となりすぎた設計だ。
伊勢丹別館なのだがこの名称も間違いのもとだ、たどり着いたお店は「はしたて」私が注文したのは父の日特別メニュー 好物の穴子天丼と鳥冷やし素麺セット+ノンアルコールビール〆て2754円。京都駅の喧騒の中のまさに隠れ家的なお店だと思う。
18:33発ひかり532号、小田原組、横浜組を見送り一人東京。21:10定刻着、時間をにらみ、あえて上野方面山手線に乗る。思った通り座れて池袋。西武線も1本待って座って小手指。23時前に帰宅できた。年のせいか「座って帰りたい」と思うようになってしまった。
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