昨日(2月17日)は久しぶりに、オルガン音楽が聴きたくて所沢ミューズに出かけた。ついでに中央図書館で、読みたい雑誌のバックナンバーを捜そうと、コンサートは3時からだが、下山口で、12時36分の池袋行き(西武狭山線は盲腸線だが日に何本かが直通池袋行きが出ているのだ)に乗った。所沢駅乗り換えだが、あまり名物のない所沢だが、駅中の立ち食い蕎麦「狭山そば」は蕎麦好きの私の一押しだ。日本橋「そばよし」には負けるが、立ち食い蕎麦としては推薦できる味で、濃い口の蕎麦汁は私のお気に入りだ。そんなことで、そこで腹ごしらえをして、航空公園で降り、中央図書館に出向いたが、臨時休館だった。ミューズ開演までの2時間どうするんだ。外出には大概カメラを持参するので、とりあえず航空公園を散歩したが悪いことに晴れていた空が曇りだした。
先日と変わらず被写体は蝋梅しかなかった。
2時半開演で、会場入り。今回の企画は、ピアノとオルガンで同時代のドイツとフランスの作曲家の音楽を鑑賞するとの主催者側の、苦心した企画だが、確かに所沢周辺人口だけで定期的なオルガンコンサートで人を集めるには厳しい環境なのは理解できる。その意味では,「こじつけ」に若干無理を感じるが、値段を考えれば結果は良かったといえる。久しぶりに心地よいまどろみを覚えた。
この日の演奏会の私の手持ち曲
・シューベルト:楽興の時 op94-3
フリードリッヒ・グルダのコンサートホールソサエティ―という会員制レコード頒布会への録音(1964年)のCD化された4枚組セットの中の1枚。、ベートーベンの皇帝、3大ソナタに今でも色あせないMozartのK467,K595no協奏曲との抱き合わせは当時の若きグルダの才能の輝きがしのばれる。
シューマン:幻想小曲集よりop12-2
スビャトスラフ・リヒテルの生誕100年記念CD10枚組集の中の1枚。1956年にプラハでの演奏会で録音。当時のソ連圏内でのピアニストがこれにより西側で注目を浴びた最初期の録音。出だしの打鍵音が強烈に印象に残る演奏。
ショパン:24の前奏曲よりNo.7&16
2002年に「ポリーニプロジェクト2002」と題されてサントリーホールで行われた演奏会の中の1つ。この時は、ブーレーズとともに現代音楽、シャイーとともに「皇帝」を演奏するなどポリーニの多彩な才能を披露したイベントだったが、ショパンコンクール1位の原点に返ったこの時のショパンはひときわ新鮮で素晴らしかった。(NHK BSでの録画)
貧乏大学生だった頃、山野楽器での輸入盤バーゲンセールで当時30LPが2000円時代に700円だった安さにつられ、ショパンを聞いてみたいとの思いで買ったLP。アニエバンスという名のピアニストは当時も今もマイナー演奏家。そして当時も、今も、私の感想は機械的な音が鳴るだけの演奏。
ドビュッシー:ベルガマス組曲より月の光
子供がピアノを習いだし、それを機にグレングールドのバッハとドビュッシー、ラベル、サティーのピアノ曲を聞き出し買い集めた中の1枚。ドビュッシーのピアノは好きで各種枚数を所持しているが、月の光はミシェル・ベロフの1枚だけだが、この演奏は素晴らしい。
フランク:前奏曲、フーガと変奏曲 &コラール第3番
この日演奏されたオルガン曲は、フランクの2曲だけしか所持していない。演奏者のJean GuillouもこのCDを購入して知った名前である。私の音楽の好みがどちらかというとフランス系の音楽が好きでドイツとフランス音楽の狭間であるセザール・フランクに興味を抱き、一時期集中的に聴きたくて入手したCDだ。ただしこの日聴いた前奏曲とフーガと変奏曲は原典版のオルガンとピアノによる演奏は一味違った面白い演奏だった。
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