とりとも雑楽帳

狭山丘陵の里山歩きとクラッシク音楽の鑑賞日記です。

小学館 クラシックイン

2008年07月20日 | Weblog
東京国際ブックフェアーに行った。癌研病院以外で久しぶりにゆりカゴメに乗った。
会場は人で溢れていた。会場内にバーゲンコーナーがありその中でCDと解説書がセットになった小学館のクラシックインが450円で売っていた。この手の企画は昔からあり、正直自分がクラシック音楽に入るきっかけも、親父がステレオ装置なるものを家に買い込んだ時に、確か筑摩書房だったと思うが「世界音楽全集」と銘打ってソノシート4枚つきの全集を定期購読してくれたのが始まりだった。このソノシートは従兄弟に全巻あげてしまったが、今思えば全曲が当時の日本人の演奏家でこのシートのために作られたものだけに、貴重な日本演奏史の記録だけに残しておく価値はあったと悔やんでいる。
その後LP時代には全集こそ揃えなかったがつまみ食い的に中央公論、講談社のその手の物をいくつか購入した。また筑摩書房のルネッサンス・バロック音楽集は解説も音楽も優れていた。CD時代にもいくつかあったが、名曲集的なものには食指は動かなくなってしまった。
 今回も「半値」の看板が無ければ通り過ぎただろう。家に帰るとカミサンの罵声が待っていた。「もうーCDは買わないって言ったくせに、嘘つき」
それなのに買ったCDを一緒に聞いた。
1.フジコ・ヘミング名演集
 一言で言えば「浪花節だよ人生は」。早いパッセージは遅くなり、遅いパッセージは思い入れたっぷり。NHKにより作られた幻の名演。コレだけは半値でなかった。
2.モーツァルト Pf Con K.467&K.509 Pf Sonata K.545 E.ハイドシェック
 すばらしい。若きハイドシェックの録音も好きだが、老齢の彼の弾く音もいい。おケはヴァンデルノートとパリコンセルバトワールに軍配を上げるが、このCDのH.グラーフとモーツァルテムもなかなかの演奏。
3.モーツァルトクラリネット協奏曲、フルートとハープのための協奏曲
 ザビーネ・マイヤーのバッセットホルンに惹かれたが、アントニオ・ペイで足りる。曲そのものでベルリンフィルで聴きたければ、カラヤン=ライスターのゴージャスな響きがある。モーツァルトの音ならばランスロ=パイヤールがある。名曲だけに先人を超えるのは大変だ。


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