とりとも雑楽帳

狭山丘陵の里山歩きとクラッシク音楽の鑑賞日記です。

仕事旅 室蘭ー札幌ー釧路 そこで感じた仕事の仕方

2012年11月03日 | 仕事旅&グルメ
 正直1泊2日での室蘭、札幌、釧路の仕事旅はきつかった。昼飯、夕食時間を潰しての移動だった。
 東京での仕事のスケジュールと地方でのスケジュールの組立の根本的相違は、移動手段が公共機関かマイカーの相違だ。特に北海道の場合は政治家というより、公共投資利権政治屋によって、公共交通機関が成り立たない経済構造になっている。
 それは北海道の地図を見れば一目瞭然だろう。「鹿に注意」「熊に注意」の標識が立ち並ぶリ立派な道路が縦横に走っていながらJR北海道の路線を走る列車数は中核都市を結ぶ路線でさえ日に何本だ。JR九州の特急列車の快適さとは程遠いJR北海道の特急は、子供が一人で車内を移動するのが危険を伴う揺れの酷さだ。私もおろしたてのワイシャツに紅茶をぶちまけられた。
 道路を作るときの利権で太った政治屋はその道路のメンテナンスで多額の財政負担を余儀なくされる住民には知らんぷりなのだろう。訪れた室蘭も釧路も訪れるたびに街の道路の立派さだけが目に付くが、行き交う車の量も歩く人の姿もまばらになっていく。
 貿易収支の黒字で国が富むのと同様で域外の金が入らない限りその地域は富まないのは自明だろう。その手段が分散され、コスト高であれば人・物・金は動かない。
 「訪問先で中国問題で観光客の減少は痛手では?」と問うと、そもそも北海道の観光客は道民が主体だという話を聴いて唖然とした。マスコミで取り上げられたニセコにしても、雪まつりの台湾からの団体客もその1部にすぎないことを知らされた。
 むしろ少子化による修学旅行、スキー人口の減少が深刻だとのことだ。
 19:45分発のスーパーおおぞらに乗った。乗る前の腹ごしらえは駅近くの昔良く通ったごま蕎麦「八雲」に行った。海老おろし蕎麦780円はお値打ちだった。

 ちなみにこの店のすきな鴨せいろは980円これもお勧めなのだ。本来ならば駅ナカの蕎麦屋にしようと思ったが、蕎麦粉産地表示はしているが、さほど旨い蕎麦とはいえず値段も鴨せいろが100円高い。産地蕎麦粉100%の蕎麦ならば文句は言えないが正直香りがしない蕎麦ならば同じ機械打ちならば「八雲」のほうが旨い。

 列車に乗ってホテルに釧路に23:45着を知らせの電話を入れた。ゆれのひどい乗り心地の悪い特急に揺られ釧路にあと一駅の白糠に着くと、車内アナウンスがあり、「信号機の定期点検のため途中徐行、停止があり列車が遅れますのでご了承ください」とのこと。我が耳を疑った。普通定期点検は夜間だろう。一歩妥協して日に何本列車が走っているのだ。白糠ー釧路間定刻ならば18分のところ15分の遅れが出た。予期せぬ事故での遅れは納得するが「定期点検」の言葉を使うJR北海道の仕事に対する責任感の無さに驚いた。

 疲れ切って駅を出てタクシーに乗り「ホテル」の名を告げると「ダンナ、よろしければ札幌よりいい女の子を紹介しますがいかがでしょうか」と耳を疑うお誘いの言葉が出た。よほど私がスケベニンゲンにみえたのか、宿泊先の釧路では一流と言われる大手ホテルが公認していることなのか、最終特急からの降りた乗客数に比べ駅前での客待ちタクシーの多さがナせる、タクシードライバーの生活苦がナせることなのかは定かでないが、これまでのサラリーマン生活で駅前からホテルに向かう中でははじめての事だった。

 朝釧路港に行った。船の数も少なく港の活気は感じられなかった。午前中の仕事を終えて、昼飯に和商市場に牡蠣フライを目当てに行ったがなく、勝手丼、魚定食、寿司類は我が街神田の倍の値段では納得できなく、カミサンからも前回土産に買った水産物は、不評を買ったことから諦め、駅に出た。
 「カキフライ仙鳳跡牡蠣使用」とのメニューに惹かれ即注文した。ラーメン主体の店の定食だが値段は1200円正直高いと思う。しかし個々の常連のJR職員も作業服の人も結構1000円前後の注文をしている。店構えから1コインの定食屋をイメージしたが、500円で食べれるものはなかった。食べ終わり、我が常連の神田グリル千代田の700円の牡蠣フライのほうが味・ボリュームとも数段上だと思った。
 

 仕事を終え、空港に行った。何度か利用したが空港で夕食をスル気にはなれなかった。アナウンスが当初予約席が機種変更により当初のA300から座席数の少ないB767に変更になり、わが予約した座席が変更になっていた。
 団体客が無いことから定刻離陸で羽田には定刻前に着いた。そのため、予定したリムジンより1便早い便に間に合った。チケット購入する際に行楽の車と帰宅ラッシュが重なり関越方面は渋滞箇所が多く到着が遅れることを了承してくださいとの事前アナウンスを了承して乗った。
 リムジンは芝浦から銀座方面に行かずに芝方面から六本木渋谷へと進んだ。その間無線のやり取りが何度も聞こえ首都高速中央環状線の地下道に入った。そして所沢にはほぼ定刻に到着した。

 競争社会での仕事と競争のない社会での仕事。結果に対する報酬はコウヘイなのだろうか。1票の重さが言われるが、地方交付税とは何を意味するのだろうか。生まれ故郷を出るための教育とはなんなのか。
 地方の就職ランキングは1位が県庁、2位が県庁所在地市役所3-5位までがその他市役所でその次が地銀と続く地方の人材に競争原理が働くだろうか。一番人材を集めた県庁が競争原理がなければ地方の活性化はありえないとつくづく思った長旅だった。

 


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