とりとも雑楽帳

狭山丘陵の里山歩きとクラッシク音楽の鑑賞日記です。

台風接近の中、池袋演芸場へ行く

2017年08月08日 | Weblog

  昨日(7日)台風接近の月曜日、寄席は空いているだろうと勝手に想像し当日件購入でも行くか、と出かけた。池袋の演芸場での昼飯用の定番、「まい泉のカツサンド」を西武のデパ地下で求め、12時開場の30分前ならば余裕でいい場所を確保できると出かけた。西口交番に来て愕然とする。台風前の炎天下すでに長蛇の列。演芸場の人が行列整理をしていた。最後尾に付き、尋ねると、今日は前売りが60枚出ているのでちょうど私のところが座れる限界か?と言うではないか。列の過半が、私同様のご老体。私自身炎天下の30分の行列に耐えられるか不安だった。12時開場。舞台上手の前から3列目にあった残りの空席に座れた。その後の客は壁際のパイプ椅子の補助席が数席残るのみ開演時間には立ち見の客で「消防法違反」状態だった。

 まい泉のカツサンドをほうばりながら、番組表を見ると「市馬」の名がない。今日の楽しみは柳家小さんの門下昭和30年、40年、50年代の逸材小三治、さん喬、市馬のそろい踏みが聴けることを楽しみにしていたのだが、裏切られてしまった。しかも今日の小三治は、正直、限界を超えていた。冒頭にアルツハイマー病を告白したが、アルツハイマーがなかなか出てこれなく沈黙が続いた。またまくら話も脈絡がなく正直、今日の話も小言念仏でここのところ「小三治」=小言念仏が定番化した。

 しかし「寄席=落語」ブームと言われる中、先日真打昇進興行で聴いた時にはお題も、話も「まーだだよ」だった柳家小八が枕で小三治に怒られた話を披露して、落語の話者の「距離感」の表現相違を示した出来栄えを聴くと確実に進歩していた。親の七光り組の代表みたいな二代目木久蔵も個人的な好き嫌いは別として、個性を持った話ができていた。今回初めて生の白酒を聴いたがこれまた個性的な話が聴け、来場の若い女性の笑い声からも「落語ブーム」と言われる現場を見た気がした。

 でも今日は「さん喬」の天狗裁きで、行列の暑さに耐えた、元を取った。今日のメンバーお中ではそれこそ比較にならない「落語」を聴いた。落語ていいなーーーー!。



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