とりとも雑楽帳

狭山丘陵の里山歩きとクラッシク音楽の鑑賞日記です。

所沢ミューズにエマニュエル・パユ&バンジャマン・アラールの演奏会を聴きに(その2)

2021年11月30日 | クラシックコンサート

 この日の演奏会場は、所沢ミューズの中では中ホールの「マーキーホール」。それでも正直チェンバロの音色は私の位置(ホール真ん中)でも厳しい音量だった。しかしそれは「ないものねだり」に等しいことだ。ミューズにはこのような楽器向けには小ホール=キューブホールがあり、以前そこでマハン・エスファハニにチェンバロのリサイタルは行われたが、(My Blog 2016.9.12 にあり)その時のチェンバロの音色に魅了されたが、今回のフランス組曲は残念なことに天井からの空調の音に邪魔されるとともに空調からのホコリを吸い込み、くしゃみを抑えるために音楽どころではなかった。急に冷え込んだこともあるが、暖房は前もって温度キープをしてほしかった。

 本命のパユのBACHだが、やはりランパル以来のフルートはフランスなのだろう。ベルリンフィルの中にあっても、最もベルリンフィルそのものが、ドイツではなくインターナショナルなオケなのだから、パユだけが異色なのではなく、コンサートマスターも樫本大進だし世界各地の個性が結集しハーモナイズされたのがベルリンのすごいところで、ひとたびそこから飛び出した時には目一杯個性が飛び出してくるところが世界最高のオーケストラの所以なのだろう。この日のパユの演奏も、個人的には咳払いを抑えるのに必死でいたが、パユの演奏に十分満足した。それにBACHのフルートソナタがとりわけ好きということもないので、コンサートでBACHのフルートだけを聴くこともなかった。したがって今日の演奏が他と比べて比較できる資格はないし、手持ちのメディアも下記1種しかないが、それに不満はない。

マクサン・ラリュー(flu)ラファエル・プヤーナ(Harp)

(追記)マクサン・ラリューもフランス人で彼の先生はピエールランパルの親父さんとのことだ。フルートの世界的演奏者がなぜフランス人なのか「笛」といういわば世界的に見ればどの民族も古来より慣れ親しんだ楽器なのに、?????

 

 

 

 


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