昨日大学時代のクラス会の招集がかかった。場所が新橋とあって開催時6時までの暇つぶしを考えた。仕事を辞めてから、まさに「都心に出るのは医者通い」の状況だけに、行きたいところは数多いが、前回通り寄席に決めた。何処の寄席にするかは、いつもならば、行き慣れた池袋演芸場だが、今回は「柳家三三」が聴きたかった。以前高校時代のクラス会に参加した時の飲み屋に「三三」のポスターが貼ってあった。聴けばその店が三三のおやじさんがオーナーで、親父もその息子さんの三三も我が高校の同窓生だった。そんなことでこれまで聞いたことのない三三を聴くべくNetでさがすと池袋演芸場・末廣亭・国立演芸場に出ていたが、池袋は夜席で、末廣亭と国立演芸場の選択となったが、これまで出かけたことのない国立演芸場に決めた。寄席での私の昼飯の定番は「まい泉」のカツサンドだ。池袋西武で昼飯を仕入れ国立演芸場に出向いた。永田町駅について、外は雨のため、できるだけ地下道をと思いスマホの道路ナビを開き歩いた。思いのほか近くて驚いた。12時に着いたが、雨のためか出足が悪く、私は早すぎた感じだが、会場は12:30分で1階ロビーで持参のまい泉のカツサンドをぱくついた。あらかじめ電話予約していたことから、座席は良い場所だった。
池袋の寄席と比較すればさすが「国立」の貫禄で豪華できれいだった。だが私には「寄席は庶民のもの」からは池袋の普段着のほうが好きだ。
期待した柳家三三は予想以上に素晴らしかった。まくらも動物話で、演題は「元犬」だった。場の空気も読み取り話の間もよかった。今日の出演者の中では一番だった。落語家はどうしてもTVに出ると出ないとでは雲泥の差がつくが、それは人気だけであって、芸の旨さとは別物だ。これからはぜひとも「柳家三三」を聴いていこうと思った。
たまたま林屋正楽師匠の紙切りにお題を求められたときに「都知事選挙」と応じたが、それこそ素晴らしい作品に仕立てあげ、その作品をいただいた。春風亭一朝の「転宅」で幕になった。4時少し回ったところで演芸場を出た。雨は上がっていた。右足を引きずっている状態であることから、歩く距離を最小にしたいと考え、南北線で溜池山王へそこで銀座線で虎ノ門に出た。いただいた「切り絵」を保存したいだめ文房具店を捜し黒模造紙とプラスチックケース求め、同窓会に臨んだ。
同窓会は前回と違い在京組だけの参加で9名の寂しいものになったが、高校のクラス会と違い、半数の4名が金融機関勤務とあって、業種の偏り、メーカー出身がないことから、どうしても話題が広がらないが、それこそまだ経営者としての現役組もおりそれが「隠居老人会」にはならない歯止めかも。
しかし、私にとっては「禁酒」の中での宴会は、少し時間が長く感じる年になってきた。帰宅も、引きずる足をカバーして歩く距離を最小にし座って帰れる順路を選び銀座線で虎ノ門から赤坂見付、そこから丸ノ内線で池袋で帰宅した。最終バス11:06分に間に合い、予想通りに帰宅した。ここ10年は医者から禁酒を言われ、酔いのないご帰宅になっている異常状態な帰宅だ。
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