
専務が19歳の頃、初めて洋蘭、それもカトレアの育種のために交配をしました。
もう18年も昔の事ですが、よくその時の事を覚えてます。
今思えば、何て交配をしたのだろう、、、と思うレベルでした。
大学で、そして卒業して、沢山失敗して。
8年前?くらいの交配から、ピンク大輪のまともな花が咲いてきました。
「まとも」と言う表現。大袈裟かな?
まだまだのレベルだし、営利性の様子や試験をしていかないと。
蘭の女王 カトレア事情。
今、日本に流通している、メリクロンされたピンク大輪の銘花達の多くは、アメリカ生まれです。
このアメリカ生まれの銘花を交配に使うと、偉大な親を超える花は中々生まれません。
価値基準を、審査、趣味性に置くのか、営利性に置くのかによって違いますが、営利性に重きを置くと、親を超えるまともな花はとても確率の低い確率でしか出現しません。
その証拠に、この10年の間に、農水省の種苗登録をとったカトレアは、おそらくゼロ。
20年間を見ても、2〜3?くらいだと思います。
それくらい、カトレアの品種改良は出来ていません。
新品種。
言葉でいうのは簡単ですが、やるのは本当に大変なんです。
特にカトレアは、絶望に近い試練です。
まだまだ、道半ば。
育種の道も少しずつですが、歩いていきたいです。