早上好2010

天池針灸院による日常生活から中医学(中国伝統医学)や中国針などの情報を提供します。

第5回 生活習慣

2010年11月08日 | 医食同源・養生術
生活習慣により色々な体の不調に悩まされている私たち現代人の大敵―生活習慣病。 代表的なものは糖尿病、高血圧、心脳血管疾患、肥満、骨粗鬆症、痛風、がん等言い切れない位の病名があります。それらは複雑で完治できなく、緩和し難いものが多いです。 患者としてとてもつらいですが先生達にとって非常に頭が痛くて、難問だらけです。 対症療法は沢山ありますが、根本的な改善方法はありません。 最後に先生達が患者に対して唯一言えるのが「禁煙、減肥、運動、低塩、低カロリー等の生活習慣を改善しなさい」と締めてしまう。やはり対症改善になってしまいます。 実際、誰でも自己流の生活習慣があります。生活している環境に染められ、親から代々伝わって、また次世代へ伝播していきます。良い習慣があれば、良くない習慣もあります。問題は自分達の生活習慣がどれが正しいのか、どれが間違いなのか、どれが病気に導いていたのか、どれが健康を守ってくれたのかをよく分かりません。自分がいいと思っても、他人に指摘されたり、色々な健康法を勧められたり、色々な健康食品を買わされたりします。迷い、疑問を持ちながら、結局継続できない。「効果がありますか」とお尋ねすると、答えは???? 私たちの生活状態を見てみましょう: ・徹夜を頻繁にして、朝方から就寝してお昼まで寝ている(体内時計が狂っている) ・一日三食を守らないで極端なダイエットをする、又は暴飲暴食をする(消化のリズムが障害になる) ・冬は暖房で夏は冷房で一年中冷たい物を摂り続ける(冷え症、代謝障害、自律神経失調) ・一年中同じ野菜と果物を食べ続ける、地元の物を満足できず、全く気候風土と異なる食べ物を摂る  (食物の四気五味の役割が崩れる) ・食事で取れる栄養素は多いにも関らず、健康食品やサプリメントなどを取り入れる(無駄) ・有機栽培や無農薬を求めながら、病院から大量の薬を飲み続ける(もっと危ない!) ・低脂肪牛乳を飲みながら、ケーキバイキングやチョコレートを頻繁に食べる(何を求めてるの?) ・毎日車じゃないと生活できないのに、時々2~3時間をかけてジムに通う(関節痛が増える) ・おふくろの料理が美味しいのを分かっているけど、記憶から遠ざかる(日本伝統の文化を忘れる) ・植物や動物さえ冬眠を守っているのに、人間だけ一年中エネルギーを燃やし続ける(免疫力低下) 全ての人がこうした矛盾な生活をしている訳ではないのですが、少なくても気が付かないで1つか2つしていませんか?その結果として慢性疲労、冷え、不眠、多発性筋痛、関節痛、神経痛、便秘、肥満、むくみ、頭痛、めまい、生理痛、生理不順痛等が表れているかもしれません。 生活習慣を簡単に改善できますか?できないことではないのですが大変難しいと思います。その個々の事を改善するよりは私たちの生活習慣の原点に戻って、見直したらいかがでしょうかそれこそ体質改善、「治未病」の原点だと思います。 1.順従自然(自然に従い、自然と共存する。反すると健康を壊す、病人になる) 2.医食同源(三食で体を守り、健康を維持する。食べ物で養生と予防の二本柱が大事) 3.生命在於運動(健康に大切なのは運動ですが、自分の体と相談しながら適度な運動をする)
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第4回 常温のビール

2010年10月20日 | 医食同源・養生術
健康のために常温のビールをお勧めします。 なぜですか? 答えは逆質問をします、なぜ人間の体の基礎体温が36.5度前後に維持しなければならないのですか? 例えば、何らかの原因で熱が出て、37.5度になると、体のだるさや寒気、食欲がなくなるなどの不調が出ます;38.5度になると不調が悪化し、体が重くて起き上がれなくなる;39.5度になると、不調がもっと悪化し、意識さえ朦朧状態になり、命が危険状態に陥る。一度ずつ体温が上がることによって体に対する悪影響がはっきり見えるので、病気だと認識し、一刻も早く治療を受ける。しかし、冷たいもの(平均プラス4度)を飲む時、胃腸に対して一気に30度以上の温度を下げてしまいます、その結果はすぐには見えないですが、間違いなく慢性的な害があると思います。 西洋医学にとって原因不明な冷え症、皮膚病、便秘、肩こり、腰痛症、生理痛、生理不順、不妊症、慢性頭痛、不眠、慢性疲労、むくみ、腫瘍、がんなどがありますが、これらの病状は日常生活習慣に関わると思います。季節と関係なく毎日冷たいものを取り続けることによって、慢性的な不調が次々出てきます。 なぜですか? 人間の基礎体温は常に36.5度で健康を維持しています。無理に冷たいものを取り入れると体がすぐ反応して熱を産生し続ける、又は超えた熱を発散し続ける。生理学の専門用語で言うと「ホメオスタシス」(生体の恒常性)と呼びます。いくら恒常性があるとしても、無限で使えるものではない、自然で、適度で、必要な時だけ体が調節してくれますが、冷たいものを取り過ぎると過剰刺激することによって、恒常性機能が働きすぎ疲れきって、調整が効かなくなる、色んな乱れが出てきます。冷たい物を飲むと体が産熱する、更に冷たい物を求める、熱が発散できない、その繰り返しで、生体の恒常性が崩れます、体調が悪化し続ける。 以下の症例を見て下さい。自称冷え症、寒がり、手足の冷えを訴える、しかし口が渇くため常に冷たい物を飲みたがる、お風呂に入ると気分が悪くなる、汗が出ない、舌が赤く、脈は速い。これを中医学の専門用語で言わせると「外寒内熱証」、簡単に言と産熱し続き発散できない、体の芯が熱いが末梢が冷えている、新陳代謝が乱れ、血液の循環や水分代謝など異状が発生している。 ビールは本来アルコール性質ですが、体を温める、血液の循環を良くさせる、発汗効果があります。しかし、ビールを冷やして飲むことによって、産熱するが熱の発散ができない、ますます芯が熱く、体が冷える。 私は学生や患者や友達に常温のビールを勧めると、「え?そんなビールは飲めるの?美味しくないよ・・・」でもやってみたら「なれました、同じ美味しく感じます、体調もよくなりました・・・」。これこそ生活習慣の改善です。皆さん考えてください、もし冷蔵庫が発明していなかったら、もし暖房がなかったら冷やしたビールを飲めるはずがない。いま、私たちがやっていることは自然に反しているじゃないでしょうか。 自然に従わないと病が発生する。 自然に従う!これは健康を守る原則だと思っています。
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第3回 担担面

2010年09月13日 | 医食同源・養生術
二十多年前,?了一睹峨眉山金?的佛光,?划了一次成都和重?两市的大旅游,?果未能如愿。那是因?在登山的前一天因感冒引?了肺炎,登到山的三分之二?已是精疲力尽了,不得不打退堂鼓,放弃了登??佛光之梦下了山,?了治病在重?逗留了一段??。在?期?品?了?多的四川?味,如麻辣?,?油水?,麻婆豆腐,鴛鴦火????哪个都是麻,辣,?,真不是一下子就能适?得了的。在?多的美味中,有一?使我?以忘?的是无?走到哪都有在路?推着??的担担面,非常?朴,味道很?,几乎没有?,只有极少量的肉米和榨菜。不用?,那个麻、那个辣、那个?,真?味,一天吃三次也不??。 ?在,?何要扯?些老?呢?是因?最近吃了「ma lu qiang yagisoba ben do」的担担面后再次使我回?起??忘的美味。没?!就是那个味道,又麻又辣,勾起了??旧的??。 ?不离我的本行。食物有四气(四季的气候)五味(酸,苦,甘,辛,咸),日?里有「气味」一?的用法,也就是人体?外界事物的感?。是人体需要的?西就想要,不是人体需要的?西就不想要。?也是人体与自然的一??系。在日常生活着的?境中,人体?了??健康逐??成了与自然共存的适?能力,因此形成了因地而异的各??俗??,用我?的?用??就是「身土不二」,用中国人的俗??就是“一方水土?一方人”。 ??了???,与担担面有什??系呢?其?啊,四川省的气候是以湿??特?的,在他?的?食??中少不了辣椒和花椒的?味。?两味?人体有着散?,去湿的效力。在日本有名的一道菜要数麻婆豆腐啦,要是地到的做法,那个麻,那个辣,那个?,真叫外地人无法接受。吃了麻辣味后,会出大量的汗,?可以?解体?,去除体内的湿,促?新?代?,消解身体的疲乏和?部的困重感,不但增?食欲,?可以通便,使你一身?松。真不愧是夏季防暑的?品。特?是今年的夏天,扎幌??了从未有?的潮湿和酷暑,在??的气候?境里,自然会感?到象担担面,麻婆豆腐,?有?似的咖哩?,食的辣油等等食物的魅力。只要是我?的身体所需要的食物,?了??健康身体是会告?我?如何去??适当的食物的。
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第3回 担担麺(だんだんめぇん)

2010年09月10日 | 医食同源・養生術
二十数年前四川省の峨眉山(五大仏教名山の一)の頂点を目指して、成都市と重慶市の観光も加えた大旅行をしました。結果は中途半端でした、理由は登山する前風邪で肺炎まで至って、頂点の夢を放棄し、峨眉山の3分の2の所まで行きましたが撤退しました。その後肺炎治療をするため、重慶に留まって、四川省の美味を満喫しました。 麻辣湯(マーラータン)、紅油水餃(ホンヨウシュイジャオ)、麻婆豆腐(マーポードウフ)、鴛鴦火鍋(ユェンヤンホウゴオ)・・・どっちもアツ~イ、カラ~イ、舌の先にシビレ~で、大変な思いをしました。沢山の美食の中に1つだけ忘れられない味があります。それは町のどこにでもある屋台の「担担麺」(ダンダンメェン)でした。その味はとても素朴で、面に味が浸み込む、スープはほとんどなく、ちょっとしかないひき肉と榨菜(ザーツァイ)のみじん切りをのせて、もちろんアツ~イ、カラーイ、シビレ~、一日三食でも飽きないで沢山食べれました。 いま、なぜこの古い話をしたか、実は最近その懐かしい味が甦ったのです。それは「マルちゃんのやきそば弁当の担担麺」でした。実に昔のあの味と間違いない!懐かしい、美味しい、カラ~イ、シビレ~、堪らなーいで~す。 また私の本業に戻ります。食べ物に四気(四季気候)と五味(酸・苦・甘・辛・塩)があります。日本語の「気味」の意味のとおり、人間の体が感じたことです。必要であれば好む、必要でなければ拒む、これは人間と自然の関係の1つです。生活している環境によって、体が健康を守るため自然と共存する学習ができます、地元の風習や食べ物の好みなどが生まれる、専門用語で「身土不二」、中国語で言うと「一方水土養一方人」(地元の水、食物が一番体に合っている事)。 それが今日の「担担麺」とどの様な関係があるのでしょう?実は四川省の気候は暑い、湿気が多い、彼達の食生活の中唐辛子(カライ)と山椒(シビレ)が欠かさないからです。この二つの薬味は体の熱を発散し、湿気を蒸発させる力があるからです。代表的な名味「麻婆豆腐」(マーポードウフ)はその1つです。本物ですとアツ~イ、カラ~イ、舌先がシビレて、地元の人間じゃないととても受けられる美食とは思いません。食べた後大量の汗をかくことによって、熱さを緩和し、新陳代謝が良くなり、体のだるさ、頭のボーッとする感じもよくなるし、食欲が増進し、便通も良くなって、体がすっきりします。正に夏バテの予防対策の優れた一品です。特に今年の夏、札幌には体験したことがない暑さと湿気がありました、この様な気候の中でやっぱり一番美味しさを感じるのは担担麺やマーポードウフ、または似た様な食べ物の中でカレーライスや食べるラー油など、私達の体が必要とし、健康が守られるので、体が教えてくれたと思いますね。
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