中国の四川省の名料理として、
代表的なのは麻婆豆腐
(マーポードウフ)があります。
似た様な料理は
麻辣汤(マーラータン)、
(マーラー味のスープ)
紅油水餃(ホンヨウシュイジャオ)、
(マーラー味のタレをつけるギョウザ)
鴛鴦火鍋(ユェンヤンホウゴオ)・・・
(辛いと辛くない二種類のスープを
一つの鍋でしゃぶしゃぶします)
沢山の美食の中
町のどこにでもある屋台の
「担担麺」(ダンダンメェン)は
(マーラー味のつけメン)
庶民的の食べ物でした。
その味はとても素朴で、
面に味が浸み込む、
スープはほとんどなく、
ちょっとしかないひき肉と
榨菜(ザーツァイ)のみじん切りをのせて、
アツ~イ、カラーイ、
舌がしびれる強度の刺激を感じます。
東洋医学は「医食同源」という
考え方があり、日常生活中で
「食」で健康を守り、
「食」で体調を整え、
つらい症状を改善する事です。
一方、食文化の存在は
人間が自然と共存するため、
生活している環境から学習し
環境に応じた生活習慣が生まれます。
体が必要であれば好み、美味しく感じ、
体が必要でなければ拒む。
この様に地元の風習や食文化が成り立ちます。
日本語では「身土不二」という言葉があり、
中国語では「一方水土養一方人」
との言い伝えもあり、どちらも
地元の水や食物が体に
一番合っている事を教えてくれました。
四川省は中国の真ん中で
山に囲まれている盆地です。
環境と気候の特徴は
湿気が多く、夏は暑いです。
食生活の中では唐辛子⇒カライ、
花椒(カジョウ)⇒シビレが
欠かさない食文化であります。
代表的な「麻婆豆腐」は
大量な唐辛子と花椒を入れるため、
カライ、舌先がシビレ感が
地元の人間でないと
とても受けられる美食とは思いません。
食べた後大量な汗をかき、
体の熱と湿気と共に発散し、
新陳代謝が良くなります。
体のだるさや頭のボーッとする感覚は
すっきりします。
食欲も増進し、便通も良くなります。
正に夏バテの予防対策の優れた一品です。
今年の夏は雨が多く降り、
気温の急昇降の日が多く、
湿気を強く感じています。
この様な気候の中では
一番美味しいのは
からい食べ物ではないでしょうか?
私達の体が必要とし、
健康が守られるので、
体が教えてくれるものであります。
西日本で起こった被害は
こころが痛みます。
急変の多い天候の中
体調管理を整えて頑張って下さい。
いつも、皆様のご健康をお祈りします。