安倍首相が1月6日に都内のイタリア料理店で俳優の津川雅彦氏たちと懇談したそうだ。
この中で安倍氏は、靖国神社に代わる新たな国立の追悼施設建設について「別の施設を造ったとしても、赤紙1枚で戦争に駆り出されて犠牲になった方のご家族は、そこにはお参りしないだろう」、「『靖国で会おう』という一言でみんな死んでいった。その魂というのは、あそこにあるんじゃないか」と語ったとされる。
安倍氏が本当にそう考えているとは思えない。もしかしたら自分でもわかっていないのだろうか。いずれにしてもこの話はおかしい。
彼の主張は、そもそも靖国神社には大きな権威がある、だから新施設を作っても意味が無いというのである。しかし現実には、いわゆる靖国支持派は公的な施設が作られたら靖国に参拝する人が減る、靖国が忘れ去られてしまうと思っているのである。実はそのことを恐れているのだ。そうでなかったら、どんな施設を作っても別に何の問題もないではないか。
そもそも安倍氏も建前上は政教分離を否定していない。公的参拝を公然と主張できない。だから公的か私的かという質問には答えない。そういう建前の論理の延長上に考えれば公的施設を作ることには全く支障がない。それをあえて否定しなくてはならいところに靖国支持派の恐れがはっきり見えてしまう。
戦死者が「靖国で会おう」と言ったかどうか、もちろん言った人もいるし言わなかった人もいた。断固として拒絶した人もいた。それはそれこそ心の問題だから人それぞれだろうが、靖国に祀られることを拒否した人のことをどう思っているのだろう。そういう人にとっては靖国に祀られることは屈辱でしかない。そういう戦死者、殉死者の気持ちは踏みにじられ続けている。
何も靖国神社を廃社せよというのではない。日本国としての公的な施設として新たな慰霊施設を作ろうと言うだけの話だ。というより、別に新たに作る必要さえない。現在、第二次世界大戦の戦没者で遺族に引き渡すことができなかった遺骨を安置するとしている千鳥ヶ淵の戦没者墓苑の位置づけを変えるだけでもよいのだ。
そうして公的には新慰霊施設を、私的には靖国を参拝すれば良いではないか。何一つ問題はない。
つまり、ここのところに安倍氏の嘘があるのだ。その嘘はつまり本音を隠しているからである。もちろん本気で隠しているわけでもない。あえて本音がわかるような嘘をつく。そうしなければ政治的に意味が無いからだ。つまり政治パフォーマンスとして靖国参拝を強行していると言うことである。
その目指すところは支持率の維持であり、その真意は日本を再び侵略戦争の出来る国家に改造することにある。
これほどまでに明白なことを、しかしやはり公式にはそう言わないところに安倍氏の政治家としての根本的な劣悪さがあるのである。
この中で安倍氏は、靖国神社に代わる新たな国立の追悼施設建設について「別の施設を造ったとしても、赤紙1枚で戦争に駆り出されて犠牲になった方のご家族は、そこにはお参りしないだろう」、「『靖国で会おう』という一言でみんな死んでいった。その魂というのは、あそこにあるんじゃないか」と語ったとされる。
安倍氏が本当にそう考えているとは思えない。もしかしたら自分でもわかっていないのだろうか。いずれにしてもこの話はおかしい。
彼の主張は、そもそも靖国神社には大きな権威がある、だから新施設を作っても意味が無いというのである。しかし現実には、いわゆる靖国支持派は公的な施設が作られたら靖国に参拝する人が減る、靖国が忘れ去られてしまうと思っているのである。実はそのことを恐れているのだ。そうでなかったら、どんな施設を作っても別に何の問題もないではないか。
そもそも安倍氏も建前上は政教分離を否定していない。公的参拝を公然と主張できない。だから公的か私的かという質問には答えない。そういう建前の論理の延長上に考えれば公的施設を作ることには全く支障がない。それをあえて否定しなくてはならいところに靖国支持派の恐れがはっきり見えてしまう。
戦死者が「靖国で会おう」と言ったかどうか、もちろん言った人もいるし言わなかった人もいた。断固として拒絶した人もいた。それはそれこそ心の問題だから人それぞれだろうが、靖国に祀られることを拒否した人のことをどう思っているのだろう。そういう人にとっては靖国に祀られることは屈辱でしかない。そういう戦死者、殉死者の気持ちは踏みにじられ続けている。
何も靖国神社を廃社せよというのではない。日本国としての公的な施設として新たな慰霊施設を作ろうと言うだけの話だ。というより、別に新たに作る必要さえない。現在、第二次世界大戦の戦没者で遺族に引き渡すことができなかった遺骨を安置するとしている千鳥ヶ淵の戦没者墓苑の位置づけを変えるだけでもよいのだ。
そうして公的には新慰霊施設を、私的には靖国を参拝すれば良いではないか。何一つ問題はない。
つまり、ここのところに安倍氏の嘘があるのだ。その嘘はつまり本音を隠しているからである。もちろん本気で隠しているわけでもない。あえて本音がわかるような嘘をつく。そうしなければ政治的に意味が無いからだ。つまり政治パフォーマンスとして靖国参拝を強行していると言うことである。
その目指すところは支持率の維持であり、その真意は日本を再び侵略戦争の出来る国家に改造することにある。
これほどまでに明白なことを、しかしやはり公式にはそう言わないところに安倍氏の政治家としての根本的な劣悪さがあるのである。