これでようやくスザーノの伝説的教則VHSビデオ(笑)「Marcos Suzano Pandeiro Complete Lesson」のDVD版は出ないのかというパンデイロファンからの問い合わせにいちいち答えなくても済むようになってホッとしています。中にはDVD-Rに焼いて落としてくれないかという無茶なリクエストもあったりして。それ犯罪やっちゅうねん(笑)。
90年代後半からパンデイロシーンはスザーノの影響が強くなり、やれ皮は厚い方がいいだのフープは丸フープじゃないとチューニングが正確にキマらないだのウンチクが並べられましたが、レコーディングやライヴでの演奏を重ねるプロでもない限りそこまでシビアに要求しても違いはそんなにありません。ましてやブラジル製の楽器に対し、そういうものを「シビアに」要求する自体がナンセンスです。パンデイロひとつとってみても、同一品番なのにジングル窓の隙間が違う、皮の質が違う、なんてのは日常茶飯事です。ていうか全品違います。ですからサンバタウンでは毎回検品のうえ、必要があればヘッドの張り直し、釘の打ち直し、ジングルの隙間調整などの手間(即ち付加価値)を付けてお客様にお出しするようにしています。これがまたしんどい作業で(涙)。
それにしても例の「長岡本」が爆発的に売れれば(ウチでも品切れ中)今度は皮が薄い方が良い、テーピングはしない方が良い、平フープがカッコいい、皮のチューニングは張り気味にするのが正統派、とばかりにトラディショナル流派になびく風潮はなんとかならんもんでしょうか。別に全国のパンデイロ愛好家にケンカ売るつもりはないのですが、ええ、ここ名古屋でそういう現象が起こってます(苦笑)。はっ、その元凶はひょっとしてワタシ?!(←最近ショーロに凝っている店主)
それはさておき、このスザーノDVDのリリースで再びブームの揺り戻し現象が果たして起こるのか、店主としてはじっと様子を見守りたいと思います。ていうかスザーノの次回来日時には今度こそ名古屋でワークショップやらんといかんですね。
ちなみにこのDVD、ウチは未入荷です。御免!(切腹)
※注:2/24(金)入荷しました!