CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

19-227「王宮の夜鬼」(韓国)

2019年09月23日 21時29分02秒 | 韓国映画
民あってこそ、王がある
 咬まれると白目になり牙が生え、人の生き血を求める“夜鬼”へと豹変する謎の疫病が蔓延する朝鮮時代。
 王子イ・チョンは、存亡の危機に陥った朝鮮に帰還。町中を埋め尽くす夜鬼の群れと戦う朝鮮随一の武官パク従事官らと出会ったイ・チョンは、成り行きで彼らと行動を共にすることになる。
 一方、国王の側近キム・ジャジュンは、夜鬼を利用して国家転覆を謀るが。(「KINENOTE」より)


 朝鮮王朝時代を舞台に、人の生き血を求めて彷徨する〝夜鬼〟との戦いを描いたサバイバル・アクション。

 咬まれると白目になり牙が生え、人の生き血を求めるようになる。
 そして咬まれた人間も変貌してしまう。

 夜鬼とは、いわゆるゾンビということだな。

 そんな夜鬼が蔓延する朝鮮に、王子であるイ・チョンが清国から戻ってきて、夜鬼を討伐するため立ち上がる。

 同時に、王宮では国王の側近であるキム・ジャジュンが国家の転覆を図る。
 ジャジュンはイ・チョンの帰国を快く思っていない。

 更に、ジャジュンは夜鬼の存在を知っている模様で、それを利用して権力を奪おうと目論んでいるよう。

 イ・チョンが、襲来する夜鬼を討伐すると共に、国家転覆を図るジャジュンとの対決ともなる展開。


 イ・チョンは王子であるが、王位継承には興味も無く、国にも関心は無し。

 亡き兄の遺言で、その妻と子供を清国へ連れていくため戻ってきたが、夜鬼に苦しむ民衆は王子に救いを求める。

 王宮でのジャジュンの横暴と夜鬼を目の当たりにし、気持ちが変わっていくイ・チョン。

 国を司る男としての成長譚でもある。

 
 大挙して襲来してくる夜鬼との対決シーンは、その圧倒的数もあり、見応えがある。

 夜鬼の襲来というパニック・サバイバルではあるが、物語の展開としては王道でもあったかな。

 いかにも悪という雰囲気を醸し出しているジャジュンが、夜鬼を使ってどのような策略を計るのかと気になったが、終盤思わぬ展開で、最後は力の対決となったな。

 王宮の権力争いに夜鬼の襲来を合わせたアクション。

 ホラーとして楽しめる一本であったかな。

/5

監督:キム・ソンフン
出演:ヒョンビン、チャン・ドンゴン、チョ・ウジン、チョン・マンシク
   イ・ソンビン、キム・ウィソン、チョ・ダルファン、コン・ジョンファン
於:シネマート新宿

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