CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

25-069「コメント部隊」(韓国)

2025年03月02日 00時07分41秒 | 韓国映画

嘘を混ぜた方が真実味が出る

 実力はあるが見栄っ張りな社会部記者イム・サンジンは、大企業マンジョンの不正に関する特ダネ記事を出すが、それが誤報であることが判明し炎上してしまう。停職処分を受けた彼のもとに、謎の情報提供者から連絡が入る。 

 その人物は自分のことをネット世論を操るコメント部隊「チームアレブ」のメンバーだと主張し、報酬さえ支払えば真実を嘘に、嘘を真実にすることができると話すが。(「作品資料」より)

 

 ある記者が大企業の不正を暴こうとし、逆にフェイク・ニュースだと叩かれてしまう。

 そんな中、その記者、イム・サンジンに連絡が入り、彼が会いにいくと、情報提供者だと言うその男はサンジンの記事は事実であると言う。

 そして、その男と仲間たちが行った情報操作に関して語り始める。

 ネットが情報の発信となっている現代、フェイク・ニュースやコメントを書き込むことで世論を操るということをしている。

 しかもその依頼主は大企業、あるいは情報機関か。

 ネットでの誹謗中傷により命を絶つということもあるが、それも操られたことであったなら怖い。

 サンジンは汚名挽回とばかり、その情報提供者、チャッタッカッと仲間2人が行ってきたことを記事にしようとする。

 汚名を着せられた記者が一発逆転する話かと思ったら、そこからまた思いもよらぬ展開となる。

 果たして何が真実で、何が嘘なのか。

 ネットの情報も当然全てが真実ではないだろうが、情報を操作している者たちがいるという陰謀論。

 その情報に踊らされてしまったサンジンの行き着く先はどことなるのか。

 韓国のみならず、情報操作はあり得る話ではあるな。

 語られる情報操作については、やや理解し辛い部分もあったが、内容的に興味深い話であった。

 ラスト、サンジンの取った行動は、溜飲下げるものと取れるのかな。

/5

監督:アン・グクジン

出演:ソン・ソック、キム・ソンチョル、キム・ドンフィ、ホン・ギョン

於:シネマート新宿


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