オオカミを棒で殺すなんて
1941年12月。ソ連に侵攻したナチスドイツ軍はモスクワを目指して進軍を続けていた。
ソ連空軍パイロットのニコライはドイツ軍のメッサーシュミット編隊と激しい空中戦となり、敵機は撃墜したものの自身も雪原に不時着してしまう。しかもその場所は、ドイツに占領された地域のど真ん中だった。
ドイツの捜索部隊と凶暴な狼の群れに追われながらも、自軍基地に戻るべく極寒の森林地帯を進むニコライだったが。(「作品資料」より)
ナチスが侵攻する地域に不時着したパイロットが、過酷な環境の中、何とか生き延び、逃げ切ろうとする姿を描いたサバイバル・アクション。
パイロットが何とか生き延びようとする展開とはどんなものかと思ったら、不時着してからのサバイバル劇だったんだな。
ニコライはドイツ軍戦闘機との空中戦で相手を撃墜するも、機体を損傷し、不時着してしまう。
ドイツ軍が占領する地域に不時着し、モスクワを目指し、雪原を突き進む。
極寒の厳しい環境の中、追ってくるドイツ兵から逃れようとするニコライ。
しかも追ってくるのは、ドイツ兵だけではなく、弱り切ったニコライを狙ってオオカミたちも追ってくる。
オオカミに追われ、逃げようとするも前にドイツ兵がいるという危機にも晒される。
正に、前門の虎、後門の狼である。
更に銃創を負い、凍傷にも襲われる。
果たして、ニコライは逃げ延びることが出来るのか。
話はニコライの逃亡だけで話は終わらず、その後も続いていく。
実はそれもまた過酷な状況ではある。
実話を基に製作されたという作品らしく、最後に同じような状況となった実際のパイロットたちを紹介する映像が映し出される。
そんなソ連軍パイロットたちを礼賛する作品である。
サバイバルの展開は緊張感もあり、戦闘前に出逢ったオルガという恋人と再会出来るのか、先行き興味深い話であった。
実はニコライを助けた人たちがいたというところも感慨深いものがあったな。
/5
監督:レナト・ダヴレチャロフ
出演:ピョートル・フョードロフ、アンナ・ペスコワ、パベル・オサドチー、マクシム・エメリャノ、ニコロズ・パイクリゼ
於:ヒューマントラストシネマ渋谷
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