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CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

18-024「黒い箱のアリス」(スペイン)

2018年01月27日 13時45分45秒 | スペイン映画
何をやっても結末は同じ
 少女のアリスは父が起こした事故により母を失い、また自らも右腕を失ってしまう。機械の義手をつけ、人間の言葉を話せる装置をつけた愛犬をママと呼び、周囲に心を閉ざすアリス。
 そんなある日、森の中にあった巨大な黒い立方体の中から、彼女自身の筆跡で「彼らを信じないで!」と書かれた一通の手紙を見つける。ほどなくして父が森で倒れていたという姉弟を連れてくる。
 誰が手紙を書いたのか、手紙に書かれた彼らとはこの姉弟のことなのか、あの黒い箱は一体何なのか。
 多くの謎に包まれる中、恐怖と惨劇が訪れる。(「KINENOTE」より)


 冒頭、山奥の邸宅で、一人の男が侵入した暴漢に襲われるシーンから始まる。
 ここはワン・カットでの映像。

 シーンが変わり、その邸宅には右手を失った少女、アリスとその父親が住んでいる。
 この父親が暴漢に襲われた男で、物語は冒頭へと向かっていくのだろう。

 そしてアリスが母親と呼ぶ犬がいるが、その犬の首には人間の言葉を話す装置が付けられている。

 アリスは森の中で黒い立方体に遭遇し、彼女が触れると動き出し、中に一通の手紙を見つける。

 ここまで来るとハッキリSFなんだなということが判ってくる。

 その後父親が森の中で重傷を負った女性とその弟を発見し、彼女たちを邸宅に連れてくる。

 この姉弟が少し怪しげな感じで、何か目的があるのではと思わされる。

 その目的はやがて明らかになり、それは冒頭のシーンにも繋がってくる。

 そして黒い立方体の謎や、犬の首にかけられていた言葉を話す装置の謎も明らかになってくる。

 アリスは黒い立方体を利用して、やがて訪れる惨劇を回避することができるのか、というところが興味の対象となるが、ちょっと頭が混乱しそうな展開になっていく。

 姉弟の目的が明らかになったところで、その理由も最初は判りづらかったが、最後にはそれも明かされ、その部分ではスッキリとしたな。

 SFサスペンスであり、どこかファンタジーっぽい雰囲気のある作品。
 興味深い設定と展開ではあったが、結末はちょっと判りづらいところがあったな。

 今のアリスと父親がどれなのか。

/5

監督:サドラック・ゴンザレス=ペレジョン
出演:ロウェナ・マクドネル、ジュリアン・ニコルソン、エデ・リサンデル、マーク・ピネゲル
於:ヒューマントラストシネマ渋谷

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