CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

18-025「伊藤くん A to E」(日本)

2018年01月28日 02時06分01秒 | 日本映画
闘わなければ、負けることはない
 一度はヒットを飛ばしたものの、今は売れないアラサー脚本家の矢崎莉桜は、自身の講演会に参加した4人の女性たち【A】~【D】の恋愛相談を新作のネタにしようと企んでいた。
 【A】~【D】の話を聞いて、そんな男のどこがいいのかと思いながらも、ネタのためにと彼女たちを巧みにけしかけていく莉桜。そうして取材を重ねていくうちに莉桜の中で相手の人物像が一人の男へと集約されていく。
 なんとそれは、莉桜が講師を務めるシナリオスクールの生徒で、彼女がもっとも見下していた男、伊藤誠二郎だったのだが。(「allcinema」より)


 岡田将生演じる伊藤誠二郎のゲスっぷりが、ある意味潔い話。

 かつてはヒットを飛ばしたものの、今は鳴かず飛ばずの、木村文乃演じるドラマ脚本家の矢崎莉桜は、自分の講演会に集まった女性たちの中から4人の話しを聞き、新しい脚本のネタにしようとする。

 この莉桜も、裏ではそんな女性たちをバカにしているようなところがあり、恋愛に悩む女性たちを更に泥沼へと巧みに誘導していく。

 実は、4人の女性たちが思い悩むことになる相手の男が、全て同一人物であり、それが伊藤誠二郎。

 そんなことは露知らず、女性たちの話を聞きながら、最悪な方向へと誘導していく莉桜。

 そんな伊藤と女性たちの関係を描きながら、莉桜自身が抱えている苦悩をも描いている。

 
 4人の女性たちを通じて、伊藤と莉桜の考え方、生き方が表される展開。

 女性たちは伊藤と莉桜によって振り回されることになるが、そのおかげで解き放たれ、新たな一歩を踏み出すことが出来るようになったのかな。

 AからDまでふられる女性たちであるが、実はEとふられた女性も存在する。

 いったい伊藤はそれぞれの女性に対し、どんなゲスっぷりを見せてくれるのかが興味深い。

 そして最終的には、伊藤と莉桜の対決のようになる展開。

 ことが終わったあとに、それぞれが主張を唱えるが、莉桜の主張は人として真っ当だと思うが、ある意味伊藤の主張も一理あるような気はするし、そんな考え方する人間も多少はいるのかな。

 伊藤に共感すると、人としてどうなのかと思われるが、そのゲスっぷり、そして莉桜の毒っぷりも興味深く、面白い作品だった。

/5

監督:廣木隆一
出演:岡田将生、木村文乃、佐々木希、志田未来、池田エライザ、夏帆、田口トモロヲ、中村倫也、田中圭
於:TOHOシネマズ渋谷 

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2 コメント

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たばこ (kossy)
2018-01-28 07:30:04
鑑賞後しばらくすると、
木村文乃がタバコ吸い過ぎだったところが最も印象深い。
『悪と仮面のルール』では玉木宏がタバコ吸い過ぎ。
今年はヘビースモーカーの映画が多くなる予感がします。
たばこ税増収を狙ってるのか?!
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Unknown (CINECHAN)
2018-01-28 22:42:26
kossyさん

たばこのことは、本作のみならず、
最近吸っているシーン多いなと思います。
一時、青少年の健全のため
喫煙シーンは撮ってはダメとかいうような
話も聞きましたからね。
判りませんが、政治的なこともあるんですかね。
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