とっても気持ちよく晴れた先週の土曜日、いよいよイベントの日がやって来ました。
去年の秋、闘病の末に旅立った兄ちゃん。 息子に先立たれた両親の願いだった 青森県・恐山への旅です。
兄ちゃんが大変な時に駆け付けて助けてくれた ばぁばの兄妹達、我が家の家族を含めて 総勢15人 + 1匹。
車3台、 年齢層 0歳児 ~ 80歳オーバー3人含。 15才の高齢犬同行・・・。
文章にすると 凄いですが、 皆さんバリバリ元気! 己の体力に不安を感じてるのは ワタシくらいです。 泣
今回は 2泊3日。 内容盛り沢山なので 何回かに分けてUPします。 長いよ。
今回も キテレツ次女作の 旅のしおりと・・・・
ワタシ作の おやつ ( 個人によって内容が違います ) と お姉たん差し入れの飲み物を渡して・・・。
笑顔になった所で 出発ー!! 尚 キテレツ作のしおりは 番外編で詳しくUPします。
休憩しながら 約6時間。 今回の一番の目的地、日本3大霊場のひとつ、 恐山に到着しました。
以前 子供達が小さい頃、キャンプしながら立ち寄った事があります。
あの時とは 全然違う気持ちで この道を歩いていました。
恐山は今からおよそ 千二百年の昔、慈覚大師円仁( じかくだいしえんにん )様によって開かれた霊場だそうです。
火山ガスの噴出する岩肌の一帯は地獄に、湖をとりまく白砂の浜は極楽になぞられました。
「 人は死んだらお山に行く 」 と言う 素朴な信仰と祈りを伝えて来たのだそうです。
硫黄の匂い・・・ ガスで黒くなった小銭・・・
愛する人達への想いが 供えられた風車や わらじから伝わって来ます。
今日、晴れてて良かった・・・。 ここの地は お天気によって 気の持ちようが大きく変わりそうでした・・・。
少し歩みを進めると、 名前も知らない 白い花が咲いていました。 少し ホッとしましたよ。
兄ちゃんの供養は どこを選ぼうか・・・。 ずっと思いながら歩いていましたが、 小高い所に風車が見えました。
沢山の風車が供えられた 右腕のない石仏。 とても悲しげな表情をしてました。
この 悲しそうな石仏の視線の先には とても美しい景色が広がっていました。
キレイだね! 気持ちの良い風が吹いてるし・・・。 ここが良いんじゃない? ばぁばが言いました。
そうしようか。 兄ちゃん、ここでいいよね?
3体作った 兄ちゃん地蔵。 背中に兄ちゃんの戒名を彫り入れました。
その中の 一体。 一番景色がキレイな所へ・・・ ずっしり重いバイクのレプリカと一緒に・・・・。
バイクが大好きな兄ちゃん。 また 風のように走れるといいな。 走った後は 冷たいビールなんだよね!
無口でシャイな兄ちゃんは 何て言うだろうか・・・。 また 鼻先でフッ と 笑っているのかな?
それぞれの想いを胸に、親族が次々に手を合わせます。 皆 泣いてたよ、兄ちゃん。 見てた?
青い空に 白い砂 大きな湖にかわいい花・・・・ 思ってたよりキレイな所でした。 前に来た時は あまり感じなかったけど。
それぞれ色んな想いで歩く道は 賽の河原に着きました。
奥にお堂が有りました。 行って見ると 中に入れるみたい・・・。
あえて写真は控えましたが 故人の使っていた靴や衣服、さまざまな物が納められていました。
もう一体持って来てた 兄ちゃん地蔵、 ばぁばが ここに納めたいと言います。
いいんじゃない。 そうしようか。 さっきと色違いの首飾りをした兄ちゃん地蔵、棚の隅に ちょこんと立ってます。
お堂を出てから気が付きました。 地蔵堂 って言うんですって。 ビックリ。
兄ちゃん地蔵、 ピッタリな場所だったようです。 良かった。
故人への想い・・・ 伝わると信じて この山に来るのでしょうね。
宇曽利湖( うそりこ )の前に広がる白い砂浜。 極楽浜です。
以前 ここに来た時は無かった震災慰霊塔。 東日本大震災の時に亡くなられた方々の 慰霊塔です。
背中には たくさんの手形。 無念だった方々が 少しでも楽になれますように・・・。 手を合わせてました。
何も遮る物がない 強い風が吹くこの場所で 何か始めた方がいますよ・・・・。
何か おいしい物 置いたんかーい?? って 人に慣れた カー子が じぃじの後ろにスタンバイしてますよ。
兄ちゃんの為に買った風車。 こんな風の強い所に?
いいんだ! 兄ちゃん こんな場所が好きだったべから! じぃじが笑って言いました。 だね。 ワタシも笑いました。
きっと 兄ちゃんも笑ってるよ。 姿は見えなくなったけど、 気配は感じる。 そこに居たね。
胎内くぐりを抜けて、 また生まれ変わるのかな? あちこちに 見知らぬ人の供えたお地蔵様。
兄ちゃんが ここじゃない 気持ちの良い場所にいますように・・・。 皆の想い・・・ 伝わったかな?
長くなりました。 我が家の備忘録にお付き合い頂き ありがとうございました。
この旅の 備忘録は まだまだ続きます。
ではまたね。
えーーーーーーっと・・・・・ こっちが むつ湾で・・・・ こっちが太平洋・・・・ だっけ??
恐山にお供えする為だったんだね・・・
0歳~80歳超までこんなに大勢で、
半日かけて、手作りのお地蔵様持って・・
これ以上のご供養はないと思います。
お兄さん絶対喜んでるよ!
恐山ってイタコさんのイメージしかなかったけど、
こうして亡くなった方を供養する場所なんだね。
そういう気持ちで見るせいか、
綺麗だけど、切なくて悲しい風景・・
お兄さんの気配・・・
きっとバイクでこの旅行に同行してるんだね!
きぃさん、 リュウたんも行ったぞ! 兄ちゃんの事 大好きだったしね、他人に預けられる方が リュウはストレスだから。
車酔いもせず、終始マイペースで 家族と一緒に過ごしました。車中泊だけどね。
恐山のイタコさんは 大祭典の時にお見えになるようです。 普段は居ないんじゃないかな?
恐山が近くなって来ると、 すれ違うバイクが兄ちゃんに見えてね。
最後に 力が無くなってきて、大きなバイクを諦めて コレ買う って言ってたバイク・・・
途中ですれ違ったんだぁ・・・。 旦那さんと 「 お! 兄ちゃんじゃないかー? 」 って。
そしたら別の車に乗ってたじぃじも 同じ事 思ったみたい。
結局 予約したそのバイクは 自分でキャンセルしたんだよねぇ。もう無理だって。
きっと今回の旅、バイクで一緒だったと ワタシも思ってる。 ふふ。
とても悲しい場所だけど、お天気が良かったので救われました。
気持ちの良い風が吹いてたよ。
兄ちゃんは 喜んでくれたかなぁ~?
3体作った 兄ちゃん地蔵、残りの一体は 兄ちゃんの仏壇で微笑んでおります。
無事に終わって良かったです(^-^)
みんなの思いが通じて、お兄さんも導いてくれたんだね!
喜んでくれてるね、お兄さん
そしてみなさんを癒すようにお天気にもしてくれた気がします
リボンちゃん、イベント決行しましたー!!
両親が行きたがってた恐山。 その周辺は 空気が違ってました。
ガイドブックに パワースポットって載ってるらしく、外国人の観光客が沢山居ました。
ワタシ達が 故人への想いを胸にして来てるのとは 違うカンジですよね。
ワタシも前回は キャンプの時に観光で来てたんだから 同じか・・・。
それぞれの想いを受け入れてくれる恐山です。
なにより お天気が良かった事で気持ちが楽に過ごせました。
兄ちゃん 喜んでくれてたらいいな。