僕の詩集

「人間・人生・生きる」をテーマに、色々な角度から人間を描写し、格言詩を目指しております。
読みやすく解りやすい詩です。

僕の詩集No.686【 悲運な民族 】再投稿

2024-05-18 05:29:57 | 
( 再投稿 )

   悲 運 な 民 族

         にのみや あきら

あなたたちの先祖は
歴史の流れの中で
奴隷制度
人種差別と言う
苦難を強いられてきた
その子孫のあなたたちが
悲劇的歴史を盾に甘えてはならない

歴史に終点はない
あなたたちと同じ状況のもとで
堪え忍び生きている人たちが沢山いる
あなたたちは悲運の歴史を捨てるわけにはいかない
背負ったまま前進しなければならないから
それをバネにすることだ
先祖の苦難を無駄にしてはならない

差別がなくならないからと言って
思うようにならないからと言って
他に責任を転化してはならない
悲運の歴史の重みは急激に軽くはならない
取り除くためには
積み重ねられた時間の
何倍もの時間と努力を要する
重荷を少しずつ軽くしながら
根気よく歴史の軌道修正をすることだ

自分の時代に光が射さなくても
挫けてはいけない
次の世代に希望を繋げよう
悲運の歴史を辿った民族は
それを取り除く歴史の
奴隷になる運命を担っている
歴史の途中で妬けになってはいけない
他に責任を転化してはならない
その努力が出来ないのなら
あなたたちの希望の光は完全に絶え
泥沼の地獄へ逆戻りするだろう
そして悲劇の歴史は
傷を深くして再び悲運を繰り返されることになる

まず自分の周りから
自分の家族から固めることだ
貧乏に絶え
悪に侵されず
精神の破綻者をなくして行くことだ
忍耐から培われた高度な精神力に
万人が支援をしてくれるだろう
麻薬
掠奪
暴力
あなたたちを泥沼に誘い込む悪霊を払い
それから逃れることだ
甘えの精神をかなぐり捨てて

1992.7.25.作
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