僕の詩集

「人間・人生・生きる」をテーマに、色々な角度から人間を描写し、格言詩を目指しております。
読みやすく解りやすい詩です。

僕の詩集No.671【 按 摩 】改訂版

2024-05-09 05:29:58 | 
( 再投稿 )

   按 摩

      にのみや あきら

古風を捨て切れない
年老いた按摩さんが
未だに
深夜のオフィス街を
笛を吹きさまよう
幸せはどこだ
人生とはなんだ
と、呟きながら

時代錯誤に落ちた
老人の有様を眺め
涙ぐむ

1994.11.10.作
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僕の詩集No.670【 罠 】改訂版

2024-05-08 05:29:51 | 
( 再投稿 )

   罠

     にのみや あきら

罠を仕掛けた
だが誰も引っ掛からない
寂しさと
空しさだけが
漂う
罠に悪意が紛れ込んでいる
罠は卑劣な企て
元々悪事
それを見抜かれてしまった
だから誰もが罠を敬遠する

そんなはずはない
この罠は巧妙に仕掛けた
受け取り手が素晴らしい能力を
持っていたのだ
機会を見てやり直そう

いや、待てよ
もしかすると
仕掛けたつもりが
自分が掛かったらしい

1994.11.10.作
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僕の詩集No.3256【 出 娑 張 り 】

2024-05-07 05:29:51 | 
   出 婆 張 り

        にのみや あきら

自分の能力をわきまえないで
口出ししたり
物事に関与したり
出過ぎたことをする
それが出婆張りだ

そんな態度は
世間から爪弾きに合うこと必定
邪魔者扱いにされても
仕方ない

「出る釘は打たれる」
と、格言にあるように
出婆張り過ぎると
打ちのめされ
自分の立場を失う

口を出す場合は
余計な口出しではないか
出娑張り過ぎではないか
良く検討しなければならない
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僕の詩集No.668【 ものもらい 】改訂版

2024-05-06 05:19:51 | 
( 再投稿 )  

   ものもらい

        にのみや あきら

なにももらっていないのに
ものもらい
もらったのは
目に赤い腫れ物

なにももらっていないのに
ものもらい
ガード下の
ホームレスじゃああるまいし
なにももらってない

なにももらっていないのに
ものもらい
いや、もらっているはず
裏金をもらって
家を建てた政治家

なにももらっていないのに
ものもらい
私は貧乏をもらってしまった

2000.11.25.作
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僕の詩集No.667【 詩 作 ( 5 ) 】改訂版

2024-05-05 05:29:54 | 
( 再投稿 )

   詩 作 ( 5 )

        にのみや あきら

天上界にいるつもりで
胡座をかいて
詩を創っていた

だがそれは間違いだ、と気付く
俗世間の中で
庶民の様子や心を描かなければ
詩とは言えない
それに気付き
創作が大きく進展した

1994.11.10.作
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