僕の詩集No.2983【 人 生 の 栞 】

　　　人 生 の 栞

　　　　　　　　　にのみや　あきら


人生
困らないように
迷わないように
栞を作っておこう
生きる目標になるもの
道しるべになるもの

人生
それを頼りに生きて行く
それが人生の
手引書・案内書・道案内となる

これから先
どう歩めばいいか
どう進めばいいか
そしてどう生きればいいのか
それを導いてくれる

栞は人生の羅針盤

僕の詩集No.2982【 思 い 込 み ( 2 ) 】

　　　思 い 込 み ( 2 )

　　　　　　　　　にのみや　あきら


何かに付け
深く心に思うことは
良いことだし
大切なことだ
だが、考えなしに思い込むと
失敗をする

一途に心を打ち込んでもらった
相手は嬉しいだろうが
間違った思い込みは有難迷惑
気を付けないと
思い込みが無為になる

思い込みは
思い込めば思い込むほど
喜ばれるだろう
だが、思い込みが激しいと
却って人間関係を
破壊することになる

僕の詩集No.2981【 破 壊 者 】

　　　破 壊 者

　　　　　　　　にのみや　あきら


既成のものを破り壊す人
それも身勝手な「思想」なら
まだいいが
ただ愚かな考えで
無差別に壊す

最近、悪質な放火魔が
取り沙汰されているが
人を傷つけたり死なせる
そんなことは平気でお構いなし
ただ自分だけの我で突っ走る
それは刹那的発作で狂気だ
許せない犯罪だ

破壊者の「ゃ」の字を取ると
墓石になる
墓石は表示的なだけで
なんの役にも立たない

僕の詩集No.2980【 番 狂 わ せ 】

　　　番 狂 わ せ

　　　　　　　　にのみや　あきら


番狂わせには
良い面と悪い面がある
予期していなかった出来事
それが世の中で
役に立つならいいが
往々にしてそうではない
物事の進行状態を
狂わせ壊してしまう場合が
多いい

番狂わせで
改善しなければならないのに
混乱が起きる
何のための番狂わせか
判らない

番狂わせは
スポーツ界では称賛される
でも一般社会では
一概にそうとは言えない

僕の詩集No.2979【 安 全 地 帯 】

　　　安 全 地 帯

　　　　　　　　にのみや　あきら


車道の安全地帯は必要だが
心の安全地帯はどうだろう
心を安全地帯に任すと
人間がなまくらになる
安全地帯は確かに
日常の危険から守ってくれる
ただ、安全地帯に
どっぷり浸かって
安心しきるのは考えものだ
人間の怠け癖は誰にもある
それが顔を出すとまずい
安全地帯が堕落の道になる

安全地帯のぬるま湯に
浸かりっ放しでは
人生 先が見える
逆に安全地帯が
人間を滅ぼす羽目になる