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気ままに生活してるシニアの残日録

池袋に映画を見に行って(その1)

2023年09月02日 | 日常生活の出来事

一昨日、8月31日に池袋に映画を観に行ってきた。駅東口を降りると、西武デパートがストライキで閉館していた。シャッターが降りて、臨時閉館の告知が張り出されていた。1階正面には組合の方が大きな横断幕を掲げ、チラシを配り、行き交う人たちにストの正当性を訴えていて、テレビの取材なども行われていた。

新聞やテレビの報道しか知らない者としては、無責任なコメントできないが、経営者側は社員に対する事前根回しが不足していたのだろう、社員側も譲渡されると雇用の維持が確保されないと言うが、セブングループに残っても不採算部門の雇用は維持されないのではと感じた。また、ヨドバシカメラが百貨店の中に大きなスペースを占めることへの抵抗があるようだが、これも既にニトリやユニクロを百貨店内に入れている時点で同じ問題が起きていたのではないか、と思った。

戦後、百貨店は国民に西洋式の豊かな生活というライフスタイルを提案していたと思う。しかし、世の中が豊かになった後、次にどういうライフスタイルの提案をするのか、それが考えられていないような気がするし、すべてが中途半端な気がする。郊外型のショッピングモールとの違いはなんなのかわからない。

今、百貨店で一番人が入っているのはデパ地下と上層階のレストランだ。思い切ってデパ地下を地上2階か3階まで拡充させ、食堂フロアーをもっと増やす、その間にはさまれたフロアーは日本の高級で上品なものが好きな富裕層向けフロアーにして、外国人や日本人の富裕層が望む日本独自の良いものだけを売る、こういう思い切ったことができないのだろうか。

日本が誇る職人技、物作り、粋、簡素だが実は豊かで上質な生活スタイル、食文化など、実は世界で最も洗練され、サステナブルな日本人のライフスタイルを世界中の富裕層に提案するデパートを目指すのである。これからの世界の文化をリードするのは日本で、欧米のハンドバックや服、化粧品、貴金属などは一切扱わない。このくらい極端なことをやらないといけないのでは。

(その2)に続く