愛知HAPPY★あいちハッピー/榊せんせの君子生活

化学を修めた君子。電池、下水浄化、うがいと手洗い、石鹸やコスメの手作り、ハーブ、香りの化学。金欠病の克服、貧乏ライフ。

映画「NANA」を観て

2005年11月10日 | 映画に行こう
映画「NANA」を観て

ミュージシャンのナナ
●音楽をやる情熱と中島という存在
気分よくなると鼻歌を歌う、というのってあるよね。
歌うってもともと気持ちいい。
だけど、この映画(ようやく本題)のナナはプロの歌手を目指し
北国から上京。
その情熱は、なんか理解しづらい。
が、現実に熊本から上京して歌手になった中島ミカと
イメージが重なり、なんか納得はするけどね。
っていうか、中島ミカは、ナナを演るために芸能界入りしたんじゃない?
と思わせる配役だね。
十代の女の子があこがれる歌手のイメージってこんな感じなのかな、
と思いました。
メイクをおとした中島がかわいく思えてしまう映画の魔力だよね。
役の上でのイメージだからね。
冷静にみれば、ブスじゃないけど、華がない。
あの目の周りの濃いメイクは必要だったんだと思うね。

かわいい女ナナ
●女という生き方
宮崎あおい(もうひとりのナナ)は、よくいるかわいい女の子を好演。
けど、「かわいい」過ぎる。ありえない。
東京で仕事がつらくて苦労している場面がある。
僕も前、上京して苦労してたから、東京のつらさ、冷たさには共感したな。
でも、あの映画の設定は、ありえない。
若さと美貌を武器に楽しい仕事は簡単に見つかるはず。
女という生き方に、そんな先入観もってます(笑)。
所詮、いい男と結婚するのが夢なんだから、あえて苦労する必要ないし。
専業主婦になりたい女。
これをどう見るかねえ。
男の帰り待つ。
掃除、洗濯、料理をして。
これこそ、「一人前の女」だと、うちの母なんかは思ってたんじゃない?

でも、時代も変わって、今では、金に余裕があるエリートにだけ許される贅沢だよな。
女の人ってホントに働きたいのかな?って思う。
学校でて家事手伝いとか、フリーターでいいじゃん。
容赦なく労働の必要人員にされちゃうのは経済が厳しいからだと思うんだ。
貧しい家の女には、厳しい社会が待っている。
冴えない会社の貧しい男と結婚するだけの人生。
いい男をさがすには、いい学校、いい会社に…。

男に頼らないで生きていくってことを良しとする教育とかって、
なんか信用できない。
みんな男をつかまえて楽しい主婦、子育て生活をしたいはず。
それを、もうひとりのナナを見て思ったね。

要するに、映画のテーマの女の行き方に行き着くわけですよ。
プライドか愛か?みたいな。

ナナの舞台設定
●クスリ
ミュージシャンなので飲んでる薬はピル(中島ミカのほう)。
もっと、ドラッグ中毒になりながらも、必死に生きてる人。
酒びたりのアル依存症なんかを、ミュージシャンには期待するね、僕なら。
●芸術家
貧しさから抜け出すのには芸術が武器になるんかなあ?
ちょっとイカレタところがある人の作品に感動するとか…。
貧乏や恵まれない家庭も、イカレタという部分に入ってるんかもね。
歌手のナナの方は、それを表してるんだよな。
でも、イカレ加減が足りない。
その上、映画のラストの結局、「彼の腕の中」っていう展開は
ちと、気持ちいいけど、やっぱモノタンナイ。
一方で、かわいい方のナナの彼氏が美大生とこれも芸術がらみ。
美大なんて金持ちのボンボンとお嬢が行くところだよなあ。
魂の表現する理由がないと勉強してもイカンと、
僕は陽水をみて思うね。
●恋愛
原作も女性漫画だし、読者も女性だよね。
だけど、映画化には男性スタッフがほどよく入ってるなと思う。
恋愛の描き方が、きれいだけど色っぽさもアリ!
バスタブシーンは良かったなあと思い出したりね。
以上。

コメント
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