特定非営利活動法人 被災者応援 愛知ボランティアセンター 公式ブログ

2011年3月17日設立。孤児遺児応援活動、被災地ボランティア活動等、現在進行形で被災者応援活動を行っています。

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NPO法人被災者応援愛知ボランティアセンターは、観光庁からの「観観産第174号(平成29年7月28日)災害時のボランティアツアー実施に係る旅行業法上の取扱いについて(通知)」に基づき、被災地ボランティア活動を実施いたします。

災害時のボランティアツアー実施に係る通知の適用対象となる地域について


■今後のボランティアバス活動予定
第10回 5月25日(土) ≫ 26日(日)
※現地との兼ね合い、また定員数に満たない場合などで変更になることもあります。

【エール1st】Smile宣言

2012年04月20日 03時25分52秒 | 被災者応援犠牲者追悼イベント「エール」
Smile宣言




<Smile宣言>


「ただいま」 「おかえりなさい」 
「行ってきます」 「行ってらっしゃい」
この言葉は、愛知ボランティアセンターと石巻市十八成浜の皆さんをつなぐ、魔法の言葉です。
「おかえりなさい」。その一言で1週間分の元気を取り戻す十八成浜の皆さん。
「行ってきます」。その一言で、必ずまた十八成浜に帰ろうと思う私たち。

私たちが十八成浜で瓦礫撤去を始めたのは、昨年6月25日。
震災から3ヶ月も経っているのに、あたり一面瓦礫だらけでした。
この日から2カ月、毎週 毎週100人、200人の人たちが手作業で、
無残に姿を変えてしまった「生きた証」をとりのぞき続けました。
「愛知のボランティアに負けてらんねっちゃ」
震災によって折れかかっていた心が、起き上がろうとした瞬(と)間(き)でした。

震災から半年たった9月11日、「くぐなり食堂」がオープンしました。
週に1度、土曜日だけの食堂。
一汁三菜の栄養バランスも大切にしたあったかいご飯。
十八成浜の皆さんと私たちみんなで、お昼ご飯を食べます。
すてきな笑顔と笑い声が部屋いっぱいに広がります。
十八成浜の皆さんと私たちが心を通わせた瞬間でした。

地元愛知でもたくさんのボランティアの皆さんが活動をしました。
その数のべ約3,000人。
応援物資を愛知で集め、仕分け・分類し、私たちの手で直接届けました。
細かく分類した6,000箱の応援物資。
一度にたくさん届けられるようにと、同じサイズの段ボール箱を用意しました。
欲しいものがどこにあるのか一目で分かるようにと、一箱一箱にラベルを貼りました。
一つ一つに愛情を込めて大切に扱いました。
丁寧に愛情を込めた分類が、提供してくださった方への感謝になります。
そこに込められた愛情こそが被災された皆さんへの応援となっていきます。
今、この境内で燃えている15,854本(3/2現在の犠牲者数)の追悼キャンドル。
亡くなられた方々のことを想い、のべ1,000人のボランティアの皆さんが1本1本、
丁寧に心を込めて手作りしました。
そして、今日の「エール1st」そのものも、
200人以上の実行委員と当日スタッフが主体的に創っています。

「震災孤児遺児応援ワンコイン・サポーターズ20,000人プロジェクト」
震災でお父さんお母さんを亡くした1,567人の子どもたち。
この子どもたち全員が高校を卒業する2030年まで私たちは応援を続けます。
ボランティアの中学生、高校生が毎月11日に、
栄で震災孤児遺児のための街頭募金を続けています。
猛暑の夏も、雨の時も、試験の時も、そして、凍てつく真冬も。
中学生、高校生は大きな声をだし、自分の言葉を探して、募金をよびかけています。
「寒かったけど、人の心は温かかった」と笑顔で感想を語ります。
中学生、高校生たちは100万円を越える募金を集めています。

東日本大震災から1年。
被災地の皆さんのために私たちに出来ることを探し続けた1年でした。
本当に被災地の皆さんの支えになっているのだろうかと問い続けた1年でした

東日本大震災が起きなかったならば、と何度も思います。
しかし、多くの出逢いがあり、多くのことを学び続けた1年でした。

小学校4年生の女の子は自分にもできることがあると、
仮設住宅の談話室でバイオリンを演奏しました。
談話室に響くバイオリンの音色。
被災以来、一度も泣いたことがなかった女性が、堰を切ったように涙を流しました。
談話室に静かな、そして深い感動が広がりました。

仮設住宅の談話室で開催する漢字アート講座。
漢字一文字にイラストをつけて漢字のイメージを表現する癒しのアート。
夢中になれるものができて楽しい。
年賀状は出さないつもりだったけど、出したいと思えてきた、と語る仮設住宅の女性たち。
私たちの活動が心の支えとなり、人とつながろうと思えるようになってきました。

仮設住宅の子どもが、仲良くなったボランティアさんにクリスマスカードを渡しました。
「地震は嫌だったけど、皆さんに会えてよかったです」と書きました。
仮設住宅の子どもたちはいつも金曜日に宿題をすませ、
土曜日に私たちが来るのをいまかいまかと楽しみにしています。

炊き出しの焼きそばが予定より2時間以上も遅くなって申し訳ありませんと、
小さな避難所に焼きそばを届けに行った女子高校生。
「焼きそばを待っていたんじゃないよ。あなたが来てくれるのを待っていたんだよ」
とおばあちゃんに言われ、泣きました。
その女子高校生はそれから何度も現地ボランティアに参加し、
進路を保育から社会福祉にかえ、この春大学に進学します。

私たちのこれからの目標は、とてもシンプルです。「笑顔をつなぐこと」
日本は自然災害の多い国です。いつかまた、大きな自然災害が起こるでしょう。
防災意識を高めることは、とても大切です。
しかしいくら災害に備えても、やはり私たちは自然の力の前に、あまりに無力です。
だからこそ大切なのは、人と人の笑顔のあるつながりなのだと考えます。
「明るく楽しく、そして真面目に」
愛知ボランティアセンターは、
愛知でも、東北でも、多くの笑顔がつながるように、応援活動を続けていくことを誓い、
「Smile宣言」とします。

2012年3月11日
被災者応援・愛知ボランティアセンター
代 表 久田光政
副代表 山田涼子
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