人間の身体を維持するためには、カロリーだけではなく、
様々な栄養素の摂取が必要で、どれか一つが欠けても
身体の組織に悪影響が出てきます。
ひところ流行った一種類だけの食品を食べるダイエットでは、
栄養素が偏り、内臓・ヒフ・骨格・脳・神経などの健康が
保てなくなります。
例えば脳の働きを支えるエネルギー源はブドー糖ですから、
糖質はダイエットの大敵と摂取をやめてしまったら、脳は
正常な働きを維持できなくなります。
また極端なカロリー・カットでは、身体は熱源確保のために、
身体を構成する主成分・タンパク質を壊してでも熱源を補充
しようとします。
体重は落ちるでしょうが筋肉細胞やヒフ細胞に悪影響が出ます。
「痩せた」けれど筋肉が落ちたりヒフに艶がなくなったりというのは、
このパターンです。
身体を構成している細胞たちは、次に栄養素に出会った時、
飢餓の経験があるから貪るように栄養素を取り込もうとします。
この現象を「リバウン」と呼ぶのです。
リバウンドの本来の意味は(立ち直る)という良い意味です。
「減量」とは何でもいいから「体重を減らす」ことではありません。
カロリーを摂り過ぎて、不幸にも体内に脂肪分が過剰に貯まって
しまった、それを出来るだけ速やかに燃焼させて取り除くことだと
正しくご理解ください。