心の音

日々感じたこと、思ったことなど、心の中で音を奏でたことや、心に残っている言葉等を書いてみたいと思います。

独裁者の悲劇。

2004-11-06 23:38:17 | Weblog
 今日は、今年日本一になった西武ライオンズの売却報道がなされました。今年のプロ野球界のゴタゴタを象徴するようなニュースです。売却額も高く、果たして買うところがあるのか、野球ファンとしてはとても心配です。
 ところで西武の堤義明、ダイエーの中内功、読売新聞社の渡辺恒雄そしてあの強姦集団スーパーフリーの代表の和田にも共通することは、ピラミッド型の頂点にあるものの傲慢さですね。「たかが選手が」という言葉に表れる傲岸不遜な態度、イエスマンだけを集めた恐怖政治ごときものが、数々の事件や言動の根底に見られます。改めて書きたくもありませんが、ホークスタウンの高塚猛も、北朝鮮の金正日もヒットラーも同様の独裁者です。権力のある者に擦り寄るのが人の世の常ではありますが、だれもそれを止められなくなった時、そこにあるのは悲劇のみです。
 中国の歴史書などを読むと、君主にきちんと直言できる臣下がいることが、仁君の条件であるというような話がよく出てきます。人の意見を積極的に、素直に聞き入れる耳を無くした時、人間の堕落が始まるような気がします。「実るほど頭を垂れる稲穂かな」の言葉のような謙虚さと、鶏鳴狗盗の故事で知られる孟嘗君のような度量の広さを持ち合わせた人間でありたいものです。