心の音

日々感じたこと、思ったことなど、心の中で音を奏でたことや、心に残っている言葉等を書いてみたいと思います。

一生涯で1億円の損害の始まり

2004-11-12 22:21:14 | Weblog
 タバコの害については、よく言われていることではありますが、昨日は具体的に数字をあげながらの話を聞くことができました。
 例えば、全国の自動車事故による死亡数は年間約1万人、一方肺ガンによる死亡数は、年間約5万人だそうです。また、タバコは色々な病気の原因となりますが、タバコに起因する死亡数は、年間約10万人、世界ではなんと、400万人から500万人にのぼるということでした。
 毎日かかるタバコ代、タバコに起因する病気の治療代などを計算すると、「最初の一本に手を出す瞬間は、一生涯で約1億円の損害の始まりである」ということでした。軽い気持ちで手を出すその瞬間は、取り返しのつかない重大な一瞬となるわけです。親からもらったせっかくの命を削る一瞬と言っていいかもしれません。「多額の出費を要し、見返りは健康障害」では、やはり「タバコは百害あって一利なし」と改めて思わされます。
 話の中で、「ラーメンやコーヒーよりも、タバコが安い国はめったにない」というのが出てきましたが、だれでも買える自動販売機の存在とともに、わが国は、未成年者がその本当の怖さをしらずに、喫煙をしやすい環境にあることに、怒りさえ覚えました。
 また「タバコは薬物乱用の第一歩」という発言がありましたが、薬物乱用者のほぼ全員が最初にタバコを経験しているという事実があるそうです。逆に言えば、「薬物乱用の防止の決め手は、喫煙防止」であるということでした。
 それからよく言われることですが、「副流煙」の問題もあります。火のついた先から出る「副流煙」は「主流煙」よりも、毒性が強いそうです。吸っている本人が病気になるのは、ある意味、自業自得といえるのかもしれませんが、吸わされているほうはたまりませんね。特に親の喫煙により犠牲になるのは子どもで、「ぜんそく」や「風邪をひきやすい」子どもになったり、特に母親に喫煙の習慣があると、胎内でもその影響を受け、赤ちゃんが「突然死」を起こしやすいということでした。
 さらに私がかねてから思っているのは、歩きタバコの怖さです。人の多いところで、手にタバコを持ちながら歩いている人を見かけますが、大人の手の位置が、ちょうど子どもの顔のあたりになるのです。目のあたりに当たったりしたらどうなるのか、いつもひやひやしています。
 大人が自分の考えや判断でタバコを吸うのはかまわないと思います。しかし、特に早くから吸い始めるほど危険が大きいので、未成年者が、安易な気持ちでタバコを簡単に買えるような現況を、早く見直してほしいと痛切に感じました。