ユキちゃんはいずこ

　たこ焼きを食べていたら､パークのスタッフさんが2人通りかかり､手にはぬいぐるみらしき物を大事そうに抱えているではありませんか！私はてっきりユキちゃんを落としたと思い､あわてて2人を追いかけましたが､私には追い付けません｡近くにスタッフルームでもあるかと､温室の外まで探しに行きましたが､それらしき部屋はありませんでした｡
　いよいよユキちゃんを手放すのかとガッカリしました｡とりあえずたこ焼きのテーブルをきれいにしなければと片付けに戻りました｡しょんぼりして温室を出ると､藁にもすがる思いで､パークのお手入れをしているスタッフさんに声を掛けました｡
　私にとってどんなに大事な分身かと言うことまで熱心?に聞いて下さり(呆れて)､バックヤードまで探しに行って下さいました｡それがOGURA さん｡なぜこんな名前で覚えたかと言うと､彼女は大事な人形に名札を付けることを勧めて下さり､彼女の道具には名前を付けていると､見せて下さったから｡OGURAさんかOGURIさんか定かではないです｡でも本当に助かりました｡4回も行方不明になって､必ず戻って来るのだから､縁があるに違いないとも言われました｡

ユキちゃん､またいなくなりました。

　恥ずかしながら､今回の旅でまたユキちゃんがいなくなりました｡私は気づかないのですね｡熱海では汽車のオブジェに置き去りにしました｡

　今回は､フラワーパークの温室内でピアノの上｡

　忘れたことに気づかないで､呑気にたこ焼きを食べていたのです｡いえいえ､たこ焼きが食べたかったわけではありません｡座りたかったのです｡でも何も買わずに売店のベンチに座るのはいけないと思って､最低食べられそうなたこ焼きにしたのですよ｡