山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

ちょっと食べてみて

2019年10月31日 | キノコ料理
汚れを落としたナメコ達

 さて、品質としては最高級のナメコだけど、家族から十分に喜んでもらえるような料理が出来るでしょうか。ナメコ料理のバリエーションって意外と少ないんですよね。う~ん。
 ポクポクポクポク チ~ン
 絶対に外せないのがこれですよ。
ナメタケが必須です


  ≪ナメコと菊のおろし和え≫
 材料の部
 ・ダイコン(適量)
 ・菊のおひたし(適量)
 ・ナメタケ(適量)
 調理の部
 ・大根の皮を剥いて、人数分すり下ろす
 ※家族の好みによって辛みを調節(先端が辛いらしい)
 ・水気が多い場合は絞って盛りつける
 ※こちらもお好みで
 ・おろし大根の上にナメタケと菊のおひたしとを彩りよく添える

ナメコと菊のおろし和え


 続いては、最近任せっきりになっていた椀物です。

  ≪ナメコ汁田舎風味≫
 材料の部
 ・ナメコ(300g)
 ・豆腐(半丁)
 調味料の部
 ・水(5カップ)
 ・顆粒出汁
 ・味噌(大さじ2杯)
 ・醤油(適量)
 ※醤油の多少で味を調節します
 ※数値は結構いい加減です
 調理の部
 ・お湯を沸かしナメコと出汁と味噌を入れる
 ・再沸騰したら醤油を入れて味を加減していく
 ・味が調ったら豆腐を入れる
 ・豆腐が底から浮き始めたら火を止めて盛りつける

ナメコ汁田舎風味です


 今回の料理のキモは、家族に喜んでもらえるナメコ料理。その過程でお向かいさんから戴いた素材を料理に生かすこと。そして、調理の工夫。「ちょっと食べてみて。」と声を掛けて、美味しさと、これまでとの違いに気付いて貰えればなあという思いがあるんだけど、どうだったかな?

災い転じて

2019年10月30日 | キノコ採り
そろそろ日本海側に大型の回遊魚が回ってきたようなので、釣りに出掛けるつもりでいた。仕掛けよし、エサよし、寒さ対策よし。準備万端整ったところで、午後5時に発表される気象庁の天気予報を見る。「降水確率60%。」これは、カッパを着れば何とか凌げるわ。問題は風と波。「西の風が強く、波3m」だって。ああ、これは無理だ。この波高だと、庄内の防波堤は波をかぶってしまう。即時撤退を決定する。
 無理なのは分かったけど、どうする?今日、丸一日と、明日の夜勤までの半日が使えるよ。
 ポクポクポクポク チ~ン
 前回見置きしてきたキノコのうち、大きめだったものは、もう食べ頃になっているはず。次のキノコ採りまで5日もあるから、食べ頃の奴だけを散髪してきましょう。
 午前3時出発予定を4時半に切り替えて、車に積み込む荷物を山用に入れ替える。
遠目にも姿が見えるようになってきました

 さて、平日の山奥。先行車も後続車も全くなし。先行されていないかとか、後からついてこないかみたいな圧迫感がないので、気分的にも非常に余裕がある。車止めから、のんびりと目的の倒木を目指す。
 暫く歩くと、見えてきました『王様』です。落葉が進んできたので、遠目にも木肌の様子が分かります。何か見えますね。枯れ葉じゃありません。近づいていくと段々とはっきりしてきます。前回のツブが、かなり大きくなっているようです。
裏側にもビッシリ

 5日後に再訪する予定なので、今大きくなっているものだけを選んで戴く。
 『倒木群』に移動して、同じように散髪。
『倒木群』も大小様々

食べ頃を貰ってきました


 調理しやすい大きさになったものだけを持ち帰ったので、虫出しも下ごしらえも、極めて楽チンでした。
 釣りには行けなかったけど、大満足。11月にも、変則的な休みが沢山あるから、仲間とのバランスをとりながら上手に楽しんでいくことにしましょう。

出る幕なし

2019年10月29日 | キノコ料理
 娘に任せたナメコ汁は、それなりに美味しく出来た。これはこれで良し。

美人のナメコ汁


 さて、お向かいさんから、例によって『お陰様でお互い様』のプレゼントが届いた。「今年はなかなか咲がねのよ。」と言っていた黄色い菊の花だ。

山形名物「菊のおひたし」の準備


  ≪菊のおひたし≫

 下ごしらえの部
 ・菊の花から花びらをむしりとる
 ※緑色の部分は一切使いません
 ※時間がかかるけど、ここが調理のメイン作業です

 調味料の部
 ・酢
 ※鍋いっぱいのお湯に大さじ2杯ぐらいかな?

 調理の部
 ・沸騰したお湯に酢を回しかける
 ・そこに菊の花びらを次々に入れる
 ※一気に入れると溢れるので、網じゃくしで沈めながら
 ・全部沈んだら全体を裏返す
 ・再沸騰してきたら、すくい上げて冷水にさらす
 ※酢が入ると色鮮やかに仕上がります。
 ※おひたし状態でタッパーなどに保存する
 ※我が家では、酢醤油和えで戴くことが多いです(ナメタケ和えもgoo!)

 ★実はこの料理、最近全部お任せなので、私は喜んで戴くばかり
  ごちそうさまね

 お向かいさんから届いたのが、もう一品。前回よりも大きく育った大根である。
 青々と育った大根の葉を美味しく調理しましょうと思って帰宅すると、旨そうにできているじゃあありませんか。

大根っぱの炒め煮(妻バージョン)

 私のレシピを見て作ってみたと言う。ちょっと摘まんでみると、旨い。文句なし!
 そして、ブナシメジ。こちらも、ちゃっちゃと娘がお吸い物にしている。 ガーン!!!!!
 …私の出る幕ないじゃない。

 私のやり方をもとにしてくれていることには、救いを感じます。
 でも、それに甘んじては、いけない。妻と娘の上を行く(再現したくなる)ような料理を心掛けないと、「みんなお任せ」の状態になってしまう危機感に襲われてしまった。
 本当は、「ありがとう」なんだけど、年寄りオヤジは、それに甘えてはいけないのだ。
 「俺の背中を追えるものなら追ってみろ。」ぐらいの気持ちで生きていくことが、心身の健康を保つために必要なのではないかと考えることにした。
 相手は、強力です。いつまで対抗できるか、挑戦ですね。 

ナメコが転じて…

2019年10月28日 | キノコ料理
 採ってきたナメコを改めて見ると、なかなか良いじゃない。量は大したことないかもしれないけれど、食べ頃の大きさだし、結構、軸の太い子が多いのだ。
 ナメコに罪はないのだが、ナメコ採り人が見ると、やっぱり、その善し悪しを評価してしまう。基準は、主に2つある(あくまでも私見ですが)。
 1つめは、カサの状態。お菓子の『きのこの○○』みたいな状態のナメコは、かわいらしくて最高みたいに思えるかもしれないが、ある程度熟達した天然キノコ採りマンは、あまり手を出さない。採るのは良いけど、帰宅後の後始末が面倒なのだ。(詳しくは後日)
 開ききって、裏側が茶色くなってきた子も、あまり嬉しくない。固くなった上に、虫つきが多いようですね。
 とすると、ベストは。若々しい半開きの子です。下ごしらえもしやすいし、食べても美味しくてボリューム満点。このようなキノコが嬉しいですね。
 2つめが、軸の状態。ムチッと太くて白い足が嬉しいです。(こちらの説明も後日)

美男美女のキノコ達です(虫だし開始直後)

 今回は、この半分を常備菜状態にしてから、お向かいに届けました。


冷凍にすれば1ヶ月以上もちます


 さて、残りのナメコ料理は、また娘に譲ることになるので手持ち無沙汰だ。冷凍庫に保存しておいたトビタケを1パック解凍して調理する。

  ≪トビタケの炒り煮≫
 (材料はトビタケのみです)
 下ごしらえの部
 ・パックごとぬるま湯に入れて約20分待つ
 ※ぬるま湯は40℃ぐらい=お風呂ぐらい
 ※パックに空気が入って浮いてくるようなら空気を抜くか、落とし蓋などで沈める
 ・柔らかくなったトビタケを触ってみて、柔らかければ繊維に沿って割く
 ※固ければ包丁で繊維に垂直に細く切る
 ・サッと洗ってから水分を軽く絞る
 ※今回は手で割く方でした

 調味料の部
 ・煮付けの最強トリオ(酒、みりん、醤油(各1))
 ・顆粒だし
 ・ごま油(小さじ1)
 ・サラダ油(適量)

 調理の部
 ・まず、鍋かフライパンにサラダ油を敷く
 ・点火後、トビタケを入れて炒める
 ・酒・みりんを入れ、顆粒だしを加えて混ぜる
 ・間をあけずに醤油も加えて、すぐに弱火に
 ・トビタケと調味料とを和えながらのんびりと煮詰まるのを待つ
 ・水分があらかた飛んだらごま油を回しかけて和えて出来上がり

トビタケの炒り煮(何故か)

 結局、夕食は、下のようになりました。

和の膳にイタリアンが紛れ込んでいる


 キノコ料理3種と、妻が予定していた山形名物とが組み合わさった晩ご飯です。山形名物は、菊のおひたしと芋煮汁。キノコ料理は、さっき作ったトビタケと前回採取したナメコとコガネタケです。したがって、今回の収穫物の出番はなくなっちゃったんです。
 それでも、美味しかったからめでたいということで、チャンチャン。(サバも旨かったよ)

日程が合わない!

2019年10月27日 | キノコ採り
 先週の続きになるキノコ採りである。当初は、土曜日の朝仕事と考えていたのだが、例の大雨で延期。
「土曜日の午後はどうだ?」
と聞かれたが、こちらは夜勤。
「日曜日は?」
と問い返すと、今度は、お向かいさんが勤務だと。
 じゃあ何時行けるか、調べてみると、11月4日まで日程が合わないことが分かった。
「仕方ないね。」
と、合意したものの、前回置いてきたツブ達が気になり始めた。22日に置いてきて、次までとなると、ほぼ2週間。このところの高温を考えると、絶対に朽ち果ててしまう。
 これでは、山の神様に申し訳が立たない。改めて向かいの住人に連絡を入れて、前回の見置き分を収穫してしまう旨を伝えた。
「しょうがねえべ。行ってきてけろ。」
と言われた言葉に背中を押され、雨中だが出かけることにした。

紅葉真っ盛り(落葉も進み出しました)

 とは言え、川はまだ増水中である。この前のように本流を渡渉することはなし。安全地帯で、前回見置きしてきたツブナメコを回収するだけだ。

それなりに大きく育っていました

 まずは、『倒木群』のツブ達。量は多くないけど、順調な生長と言ってよいのではないでしょうか。嬉しいことに、ムキタケの発生が始まっていました。

ムキタケの子

 新たな極小ツブナメコ(我々は「カニのメン玉」と呼んでいる)も、見つかりました。(…これで、来週も向かいの住人と楽しめそう。)
 さて、次です。『王様』の様子をうかがいに行きます。


カサが開きかけてる

 こちらの方がカサが開いています。自信がないんだけど、細い木に生えた方が早く育つような気がしています。前回見たときは同じくらいと思ったのに大きさが違ってきたのは、そのせいでしょう。
 こちらも、見回すとツブの出始めです。でも、手は出しません。来週の楽しみです。
 とりあえず、前回の採り残しを回収できたのでよしとしましょう。今回は少ないんだけど、これを等分して向かいの住人に届けることにしました。本当に気持ちばかりのお裾分けみたいなんですけど、仕方ないと思います。
 今回見つけたツブ達。来週の同行日まで残っていると良いなあ。そして、また山分けを楽しみたい。