山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

早まった?

2020年02月29日 | 山菜料理
 毎朝、ラジオを聞いていると、全国からの春の便りが耳に届くようになった。その便りに対して気象予報士さんが、
「これは、平年よりも1ヶ月も早いことになりますね。」
みたいなコメントを発する。
 それを聞いていて、マタギは考え始める。・・・確かに、フキノトウは、まるまる1ヶ月早く春色に変わっていた。この調子だと、他の山菜たちも、かなり早く発生することは間違いない。
 ああ、あの山菜天国が1ヶ月も早く来るのか。・・春山の景色が目に浮かんでくる。
 山菜採りで他者との濃厚接触なんてことは、ほぼあり得ないから、何所ぞのテーマパークやイベントに行くのと違って、なんの心配もいらないはずである。ふふふ・・
 しかし、待てよ
 山菜採りが早まると言うことは、保存食の消費も急がなければならないということか?
 ええと、乾燥したゼンマイや赤コゴミは、多分10年以上もつ。いくら増えても問題なし。瓶詰めは、キノコには早すぎ。タケノコもあるけど、これは、もう少し後かな。
 冷凍物は、この間コゴミを食べたばかりだけど、もう一パックあるから急いだ方がいいね。それから、ワラビの塩漬け。こちらも、残り僅かになってきた。さて、どうしましょう。

  ポクポクポクポク チ~ン

 ≪塩漬けワラビ戻し≫(3回目)
 と言うのも、ワラビを漬けていた桶が、かなり浅くなってきたし、これを戻してしまえば、桶が空っぽになって次の収穫に備えられるという皮算用が働いたから。
 早速、漬け塩が浅くなった桶に水を足してワラビを掴み出そうとする。あれれ?

思っていたよりもずっと多かったよ

予想していたよりもずっと多い。(3回分ぐらい)
 う~ん。塩漬けの桶に水を入れてしまっては、元に戻せません。どうも、勇み足。早まったようです。また、やっちまったぜ。
 仕方がない。全部料理して戴きましょう。
 ・塩漬けワラビを一旦水にさらす
 ・ワラビの先端部分を取り除く

こんな感じです(まだ しわしわ)

 ・沸騰したたっぷりのお湯に入れて、全体を裏返す
 ※今回は、ワラビの量が多かったので、再沸騰直前まで熱し直してみました

ここからは”待ち”です


 ※前回、結構うまくいったので、以下の内容については踏襲します
 ・お湯の量はたっぷり 
 ・冷めるまでしっかり時間をかける
 ・冷めた後の時間と手間(水替え)もたっぷり
 ※前回の課題だったのが本体に残る「ブチ」なんだけど、今回の桶の下部に漬けていたワラビは、どうなるか楽しみです

 どんな料理にするかは、約2日後までに決まっていればいいので、それまでに家族のリクエストを聞いたり、調べたりしてみようと思います。
 早まって戻してしまった分を、うまく料理してカバーできるといいなあ。

 新型コロナウィルスについては、思うことが沢山あるんですけど・・・。やっぱり、本来のマタギとしての日常を綴っていくことを中心に据えていきたいと思います。

穏やかに収束してほしい

2020年02月27日 | 日記
 全国一律の休校措置
 政府も思い切った決断をしたものだ。
 これによって、児童生徒や保護者、そして教育関係者は、想定外の対応を迫られることになるだろう。
 受験生や受け入れ先、そして保護者の動揺も、ただならぬレベルになることは想像できる。
 当事者の皆様方の心労は、想像を絶するものだろう。
 その心中を思うと、何もできず、心の内で祈り、ねぎらうことしかできない我が身が歯がゆい。


 ただ、この思い切った措置によって得られる、プラスの効果もあると思う。
 この措置は、コロナウィルスの拡散を防ぐというのが一番の目的なんだろう。
 しかし、今回、私が一番心配していたのは、心の乱れだ。
 「あの人のせいで」とか「もしかしたら、あの家から」みたいな疑心暗鬼が広がることが一番心配だったのだ。
 そういった風評被害や、それに伴ういじめが回避されそうな気がするから、今回の措置には賛同したいと思う。

 とにかく、穏やかに、この災厄が収束しますように。

心配な春

2020年02月27日 | いきもの
 異様に早い春の訪れ。不気味に感染を広げるコロナウィルス。地震でも台風でもないけど、未経験の天災(人災?)が迫り、その情報に右往左往させられている感じ。
 で、職場での話題は、コロナウィルスが7で、政治経済が2。そして、異常気象が1ぐらいの割合かな。
 マタギの感想としましては、
「現状は、その通りなのかな。けれど、コロナは、科学と医学が解決してくれるはず。それに伴って政治経済も(オリンピック関連行事は心配だけど)少しは落ち着くかな。でも、異常気象の問題解決は、もっと厳しいと思う。」
というのが本音。

遂に本当の冬が来ないまま、ここまで来た

 マスクがなくならないようにだの、隔離されたときのための食料だのといって買いだめに走りたくなる気持ちも分かる。だけど、同時に起こっているのが、生き物全般の存続に関わる大問題なんだと思うんです。
 前にも書いたけど、同じ異常・異変でも、警報って、実害が直近で出そうか、または出てからでないと発令されないんだよね。この冬の異常な高温は、確かに異常だけれども、今のところ、一般市民にとっての実害が出ていないんです。むしろ、雪国独特の災厄とも言える、除雪や交通のストレスがないのだから、歓迎されてもおかしくない。
 これを警報としては発信できない、という気象庁の基準もわかる。だけど、『これは、将来的にヤバい!』という発信は、誰がするの?
 公的な機関がやらないんだったら、微力でも個人がやれることをやるしかないのかな。

ヒメオドリコソウが咲いてました


オオイヌノフグリも喜んでいます


三日見ぬ間の椿かな


 まだ2月だというのに、春の気配満載です。だけど、こんな山形おかしい!
 確かにコロナウィルスは、恐ろしい。これから先に想像される実害とともに、学校や職場、サービス機関にもたらされる風評被害がどこまで広がっていくのか、すごく心配だ。
 だけど、温暖化の進行と防止策の方がマタギにとっては、大きな課題だと思います(マタギの話題としては、大きすぎかなあ)。

 今年も、そして、これからも、豊かな春の恵みを楽しめますように。

健康佃煮?

2020年02月26日 | 日記とレシピ
 帰省した息子を送り出して夜になると、妻が、
「なんだか熱っぽい。」
と言う。熱をはかると、37℃台。はい、ゆっくりとお休みなさい(コロナウィルスでないといいね)。晩飯その他は娘と協力して何とかなりました。(鶏モモの照り焼き定食 写真忘れた)
 さて、妻に食事をとらせて休ませたが、意外と時間があるので、常備菜作りの続きもやっちゃいましょう。妻が言うには、豚コマと白菜があるから消費して欲しいとのこと。ふむふむ、どう使いましょうかね。

  ポクポクポクポク チ~ン

  ≪野菜たっぷりの健康佃煮≫

 やっぱり、具合悪い人がいる所で、「ギトギト」は、はばかられる。健康的に野菜主体でいきたいですね。ただ、保存がきくことと、減塩とのバランスが難しい。
 ま、真夏じゃないんだから、そんなに気にしなくてもいいはずだ。やってみれば分かるでしょう。

 材料の部
 ・豚コマ:150gぐらい(幅2㎝ぐらいに切り分け、塩コショウ)
 ・白菜:2枚分?(細切れになってた)
 ・ゴボウ:15㎝(ささがきして水にさらす)
 ・タマネギ:1/2個(半月切りの半分・・銀杏切り?)
 ・ニンジン:1/2本(千切り)

下ごしらえはこんな感じ

 調味料
 ・酒、みりん、味噌:各大さじ2
 ・醤油:小さじ1
 ・ゴマ油:小さじ1
 ・顆粒だし:適量

 調理の部
 ・フライパンにサラダ油を敷いて、ゴボウとニンジンを炒める

しんなりするまで炒めました

 ・豚肉とタマネギを加えて、サッと火を通す
 ・続いて白菜を投入
 ・味噌とゴマ油以外の調味料を加えて炒め続けます

白菜が手強かった(順番間違えたかも)

 ・白菜の水分が飛び、しんなりしてきたら味噌を加える
 ※弱火で和え続けます
 ・白菜が色づいたらゴマ油を回しかけて、一混ぜ
 ※野菜から出てくる水分は非常に多いので、フライパン上で広げたまま暫くほったらかしにして熱と水分を飛ばします
 ・冷めたら盛りつけてできあがり

なかなか旨そう

 ちょっと摘まんでみると、甜麺醤みたいな風味(あんまり薄味とは言えませんけど、繊維質たっぷりであることは確か)。へええ、こうなるんだ。
 翌朝、起き出した妻も摘まんで、
「おいしい!」
と言っていたので、よし。(コロナウィルスではなかったようだ) 
 多分、いつもの味付けに、味噌が加わったことで、新しい味わいが生まれたってことだと思う。
 やっぱり、楽しいね、料理って。
 また、面白くて、食べた人が元気になれる料理に挑戦してみたいとマタギは思っています。

  To be continued!

まだまだ保存食

2020年02月25日 | 日記とレシピ
 「そろそろ、常備菜がなくなってきたわ。」
妻の言葉に、「もうなくなるの?」とも思ったけれど、考えてみれば、前回(ワカメやタラコの料理)から半月たっているんだから当然か。
 早速、冷蔵庫の中を確認してみる。常備菜として使えそうな素材はそれなりにある。だとすると、どれを食べたいかということだ。

  ポクポクポクポク チ~ン

 使うのは、これでしょうね。

冷凍保存の大根の葉っぱがありました


 ≪大根の葉っぱのふりかけ≫(3種類目)

 例によって、大根の葉っぱのパートナーを探します。まずは、乾物コーナー。

いろいろあるけど、「いりごま」でしょうね

 これは、アクセントであって、パートナーではありません。
 続いて冷蔵庫。竹輪がありますね。これは、有力候補です。「小女子」なんかないかなあ、と思って冷凍庫を探してみたがなし。残念。
 缶詰はどうかな?鯖缶やツナ缶がある。これもいいですね。
 竹輪かツナ缶・・・。確か前回は練り物を使ったはずなので、今回は、ツナ缶でいきましょう。

 下ごしらえの部
 ・大根の葉っぱは、冷凍する時点で湯がいてあるので解凍するだけ
 ※パックごとぬるま湯につけるか、冷蔵庫で一晩待てばOK

今回は冷蔵庫で一晩おきました

 材料の部
 ・解凍した大根の葉(湯通しして刻んである):今回は120g
 ・ツナ缶:一缶
 ・いりごま:大さじ1
 調味料の部
 ・醤油:小さじ1
 ・酒:大さじ1
 ・顆粒だし:適量
 ・ゴマ油:小さじ2ぐらい?
 ・オイスターソース:小さじ1ぐらい
 調理の部
 ・フライパンにゴマ油をしき熱する
 ・解凍した大根の葉とツナ缶を丸ごと入れて炒める
 ・酒を足したら顆粒出汁をふりかける
 ・続いて醤油

これで完成でもいいんですけど・・・

 ・水分が飛んできたらオイスターソースを回しかけていりごまも加える
 ・ササッと混ぜたら火を止めて完成
 ※オイスターソースは、なくてもいいのかもしれない
 ※でも、入れると風味が増します
 ※ただし、焦げると明らかにまずくなるので、最後の方でサッとです
 ・この辺は、一瞬の勝負

完成!


 つまんでみると、なかなか結構でした。冷凍でも乾燥でも、保存食料理も捨てたものではありません。これから、もう少しの間、保存食の売り出し期間になるかもしれません。楽しみたいと思います。
 ただ、今回は若干 量が少なかったかも。それに、種類も多い方がいいよね。
 ま、なくなったらまた作ればいいさ。種類が少なければ増やせばいいさ。楽しみは、多い方がいいんだから。

  To be continued!