山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

自分がちょっと分かったかも

2022年08月31日 | 日記

 山形市から封書が届いた。山猫からの手紙なら喜んで開けるんだけど、山形から来る奴には、ろくなものがない。「お金を払え」とか「早めに手続きを」みたいなものばかりだ。まあ、山形市民なんだから協力するというか、義務は果たしますよ。でも、これはねえ。

       ワクチン接種のご案内

 前回の接種で非常に辛い思いをしたので、「こんなことなら、いっそ感染して抗体を持ってしまった方がいいのでは。」と思ったぐらいでした。でも、次々と変異株も発生しているようだし、何よりも、家族や職場の同僚達には、できるだけ迷惑をかけたくないよなあ。仕方なく予約手続きに入ろうとしたら、なんと、滅多にない3連休の初日に予約が取れることが分かった。

 前回の接種でも、3日目まで発熱が続いたから丁度良いじゃない!ただし、山遊びは諦めなければなるまい。まあ、仕方がねえワイ。連休初日の朝一番に予約を入れることにした。

 コロナ禍は、数多くの災いをもたらしたけれど、唯一世の中に貢献したと思うのが、お役所の皆さんの働きぶり。かつて体験したことがないほど物腰が低く、スムースに接種会場の運営を進めている(一応、マタギもお役所の人間なので見習いたいと思います)。

 あっという間に接種が終わって帰宅。もちろん副反応は出ていません。出るとしたら夜中以降でしょう。

 あれ?なんだか、突然、暇になっちゃった。どうする?さすがにアウトドアはいけないだろうから、具合が悪くなる前にインドアで出来ることをやってしまいましょう!さあ、どんどん行きますよお!

 先ずは、≪ナス トビタケ炒め≫

       T氏から貰ったナスとトビタケを使います

 本日は、途中省略で参ります。

       これで、暫くは常備菜に困りません

 お昼は、≪タヌキツネそば≫

    油揚げは油抜き、揚げ玉は酢を少々使います

       好評でした

 夕食のお供に、≪スイーツ≫も作っておかなくては。2日分です。

       家にある果物を入れて、フルーツゼリー

       こちらはですねえ

       もうちょっと形良く仕上げたかった

 そして、メインディッシュは、

       鶏手羽元のトマトシチュー

       食べかけ御免

 主な調味料は、トマトビューレ、コンソメ、ウスターソースにカレー粉です。とろみは小麦粉でつけました。さすがにトウヤは、圧力鍋でも煮崩れしません(画像右の辺り)。

 ああ~、やりたいことやった!

 あとは、何時熱を出してもいいぜ。

 満足したマタギは、少々の不安を胸に床につくのであった。

 

 ここでこんな話を出して良いのかどうか分からないんだけど、ブロ友の奥様方で、時間を見つけては、コマネズミのように働いておられる方々がいます。「そんなに頑張らなくても良いのに。」と思っていたんだけど、改めて自分の行動を振り返ってみると、なんだか、似たり寄ったりのような気がしてきました。

 なんだ、自分って、こういうタイプの人間だったんだ。今回のワクチン接種は、自分を知るよいきっかけになったみたいです。


おれがまもる(さんぽうた157)

2022年08月30日 | いきもの

  おれが まもる   たかの としぞう

 

ばさばさっ ひょお!

ふわふわっ ひゅーん!

 

くるな!

おまえたちが ちかづくことは

おれが ゆるさない

 

このこたちを まもるのは

おれだ!

 

ばさばさっ ひょお!

ふわふわっ ひゅーん!

 

それにしても

そらが

たかくなってきたぜ

 

いよいよ あき

ほんばんかな

 

そんじゃあ

きあいをいれて

もう ひとっとび

いってみようか

 

       ラ・フランスです

 果樹王国山形では、サクランボに続いてモモ、スイカ、ブドウときて、いよいよ秋の果物も実り始めました。

       既に美味しそう

 ただ、果樹の場合、協定があるみたいで、どんなに良く実っても、抜け駆けはバツ。決められた日まで出荷出来ないのだそうです。

 そんな中で、活躍し始めたのが、『としぞう』君であります。

       果樹園の周りを飛び回ります

       かっこいいです

 本名は、『鷹カイト』と言うらしいです。ここ数年で、かなり見かける頻度が高くなった気がします。

 動画がないので、ちょっと残念ですが、その勇ましい飛翔の姿には、感動すら覚えます。甘い実が大好きなヒヨちゃんも、さすがに寄りつかなくなるみたい。

 「俺の目が黒いうちは、絶対幕府は終わらせねえ。」

って、誰のセリフだ?

 兎にも角にも、朝も夜も、可愛いラ・フランスの収穫が終わるまで目を光らせ続ける『としぞう』君、がんばれ!

 

 ・・・なんだか幕末の志士みたいなキャラクターが続いてしまったけど、他意はございません。強いて言うなら、この夏の熱気が、マタギの連想を誘っているのかも。

 なんとなく、そんな感じを覚えます。


代用品でもイケるパイ!

2022年08月29日 | 日記とレシピ

 最近、冷凍庫を開ける度に目に飛び込んでくるものがある。

       このお方

  確か、『パイの実』を作ったときに、予備として買っておいたもの。冷凍物だから賞味期限は長いはずなんだけど、扉を開ける度に顔を合わせていると、

「何時使ってくれるの?」 「早く使ってよ。」

と急かされている気がしてきたのだ。

 そう言えば、このところ冷たいスイーツにうつつをぬかしてきた。

「そろそろ、普通のスイーツを作ってみたら?」

という神様の声も聞こえてくる。

 パイが嫌いな家族は誰もいない。これは、作ってみるべきでしょうね。ただ、せっかく作るのなら、今まで食べたことのない美味しい作品にしたいですね。

 ネットで検索した結果、決まりましたよ。その名も、

   ≪ブルーベリークリームチーズパイ≫

 画像がおしゃれで、酸味と甘みとが融合した、美味しいものが出来そうだったので、作ってみることにしました。ところが、材料を調べてみると、

 ・パイシート(ある) ・クリームチーズ(ない) ・ブルーベリージャム(ある) ・溶き卵(ある) ・アプリコットジャム(ない)

 2つ足りない。どうする?

 って、やると決めたらやります!

 ただし、今回は、買い出しなし。代用品で勝負してみることにしました。(なんのことはない。暑くて出掛ける気にならなかったから。)

 下ごしらえ・調理の部

 ・スライスチーズ2枚(36g)と、牛乳18g(チーズの半量)をボールにまとめて

       ※チーズをある程度ちぎります

 ・300wで100秒レンチン

       なんだかいい感じ

 ※熱いうちに混ぜた後、冷めてくるとペースト状になります

 クリームチーズ 一丁上がり!

 次は、なんちゃってアプリコットジャ。超簡単です。

 ・ハチミツをベースにレモン汁を加えていくだけ

       これで、外堀が埋まりました

 パイ生地の部

 ・10×18㎝だったので、5×6㎝を6枚に切り分けます

 ・麺棒で正方形に成形 ⇒ 三角に畳みます

 ・切り込みを入れて

 ・開いたら、外側が高くなるように畳んで(溶き卵で接着)

 ・中央のくぼみに、ジャムとチーズを乗せて

       生地に溶き卵を塗ります

 美しくない! けど仕方ないワイ。(刻一刻と柔らかくなっていくのだ)

 ・200℃のオーブンで12分焼きました

 ・加熱が終わったら、冷める前にアプリコットジャムを塗って

       冷めたら出来上がり! 

 ただね、

       これが1回目

  加熱するとブルーベリージャムが溢れてきたんです。2回目は、周りのパイ生地(外側)を少し幅広くして、ジャムを少なめにしたらうまくいきました(例によって画像なし御免)。 

 代用品だらけだったんだけど、かなり美味しく仕上がりまして(フルーツの甘みと酸味にチーズの風味が絡みます)、家族は、全く気付かずに喜んで食べていました。

「やっと使ってくれたわね。」「また美味しく料理してね。」

パイ生地からちょっと褒められた気分。


ホクホク ジャガバター!

2022年08月28日 | 日記とレシピ

 ジャガイモ料理、続きます。と言うのも、トウヤの料理が続いてしまったから。

 今回T氏から届けられたジャガイモは、2種類あった。そのうち、トウヤは、きめ細かいから、シチューとかカレーみたいな煮込むタイプの料理に合うらしい。今回のポテチにも、こちらの品種が合うとマタギは感じていたので使用しました。

 じゃあ、もう一つのキタアカリは?と言うと、こちらはホクホク感を楽しむ料理に向いています。

       キタアカリだと思う

 トウヤばかり楽しんでいてはキタアカリに申し訳ない。ホクホク料理を楽しもうではありませんか!

 で、作ることにしたのが、

   ≪ジャガバター≫

 やっぱり、これっすよ!北海道旅行に行くと、なぜか食べたくなってしまう、あれ。そして、どういうわけか、北海道でならいつどこで食べても美味しいんだよねえ。早速、再現してみましょう。

 と言っても、レシピの持ち合わせがないので、とりあえず(また)AJINOMOTOのレシピを参考にさせてもらいました。

 下ごしらえ・調理の部

 ・表面の汚れを洗い落として、体重測定させてもらいました

       小粒を選んだら、4個で500g程

 ・濡れたまま1個ずつラップで包んで耐熱皿へ

       これで蒸し焼きになるらしい

 ※人によっては、キッチンペーパーで包んでからラップというやり方もあるらしいけど、天下のAJINOMOTOを信じましょう!

 ・600wで9分加熱しました(もう少し長くてもいいかも)

 ・加熱が終わったら、火傷に注意しながらラップを外して、十字に切ります

 ・バター4gずつを乗せます

       こんな感じ

 ※レシピには「『味の素』を振り掛けて」と書いてあったので、ここまで来て裏切るわけにはいかず、振り掛けました

 家族を呼んで、「いただきます!」

 おおっ、ホックホクじゃありませんか。旨い!!

 ここで閃く。

 秘蔵の『あれ』を乗せてみましょう。

 出してきたのは、

       イカの塩辛!

 ・これを適当な大きさに切り分けて

       乗せてみました

 口に運ぶと、

「旨えええええ!」

 家族に勧めると、普段はあまり食べないんですけど、皆さん、喜んで食べていました。

 ジャガバター。バター乗せが基本だと思うけど、いろんなアレンジが出来そうですね。

 それにしても、キタアカリのホクホク料理、堪能させていただきました。

 次は、アレですね。

 楽しみが広がってきましたよう!


格別!トビタケご飯

2022年08月27日 | キノコ料理

 「夏と言ったら」で連想されるものは沢山あるよね。お盆とか海水浴とか・・・。そこにフィルターをかけまして、「食べ物」に限定します。それでもかなりのものが連想出来ます。スイカとか、かき氷とか・・・。さらにもう一枚フィルターをかけまして、「山形の」とすると、イメージがかなり狭まってしまいます。

 でも、マタギの頭に思い浮かぶものは、数多くある。しかも、かなり思い入れの深いものばかりなんだなあ。『だし』、『なす漬け』、『冷やしラーメン』、『冷たい肉蕎麦』・・・。一言で言えば「郷土料理」です。

 本日は、そのうちの1つを作ります。その名も、

   ≪トビタケご飯≫

 同じ山形県民でも、内陸部で、特別に珍重される料理のような気がします。ただ、一度食べた人間には忘れられない味になるようで、マタギもこの味に魅せられた一人です。

 採ってきたその日に作ることができれば言うことなしだと思うんだけど、勤務の関係で3日目の料理になりました。

 下ごしらえ・調理の部

 ・冷凍しておいたトビタケ(多分400gぐらい)を水に浸して解凍兼アク抜き

 ・食べやすい大きさに切ります

 ※柔らかければ繊維に沿って、硬ければ繊維に逆らって包丁で

 ・油揚げ3枚を油抜きして短冊に、ニンジン(2/3本)をささがき、鶏もも肉(150g?)細切れ

       こんな感じ

 ・といだ米4合に、酒大さじ4、醤油50mlと顆粒だし大さじ1程を入れ、水を足して、炊飯器の『4』の目盛りに合わせます

       定番の味付けです

 ・具材を加えてスイッチON

       間もなく家中に良い香りが広がってきます

 ・炊きあがったら混ぜ合わせて

       これは仏様の分

       私たちも戴きましょう!

 ああ、旨い!

 やっぱり、この味と香りよ。舞茸のような上品な香りとは一線を画す野趣溢れる香り。どこか焦げ臭いような、だけど、燻煙の香りとは違うんだよね。これよ、これ!

 これぞ、山形の夏のおもてなし料理の味。他のどんな食材でも味わえない味と香りです。2年ぶりに楽しむことができました。

 ああ、ありがたい自然の恵み。あらためて、山の神様に感謝です。