山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

茸じゃなくて紅葉狩り?

2020年10月31日 | キノコ採り
 本日は、久しぶりに山に出かけられる休日。数えてみると、10日ぶりだ。素直に嬉しくて仕方がない。
 前回、大収穫だったサワモダシは、晩秋のキノコ達は、どう変わっているのだろうか。旬を過ぎていないかな?楽しみと、若干の不安を抱えて、キノコ山に向かう。
 午前6時前、車止めに到着。誰もいない。渓流の音と、キツツキの「キョッ、キョッ」という鳴き声だけが聞こえてくる。

黄葉のブナ林

 ブナの森は金色に染まり、日が昇るまでまだまだ時間があるはずなのに、明るく感じられる。遙か先を見ると、


雪をかぶった峰

水源の峰は、既に白く染まっている。
 今、金色の温かい光に包まれているこの世界だが、あの白色の冷たいベールがここまで伸びてくるのに、さほど時間はかからないだろう。あと何日もつか。
 つかの間の温もりではあるが、今は、何も考えず身をゆだねよう・・・。
 なんて言いながら欲タガリは、視線を地面に落として歩き回るのですね。
 「お~い、キノコは出てるか?見つけたら貰いますよ!」
おおっ、何か出てますね。

ブナシメジか。少ないけど、良いとこだし、貰っていきましょう。

ナメコちゃん。あなたは、この次まで待っててね。

こっちのナメコは、老けちゃってますよ。でも、このぐらいならナメタケにして美味しく食べられるはず。戴きます。
 季節の進みは遅れ気味という印象。そのため、晩秋のキノコの収穫は少なかった。しかし、「王様」と「ドラフト1位」と「健康優良児の子分」その他(どれも倒木の名前です)の現状が把握できたのでよしとしましょう。引き返すことにする。


無名の滝と紅葉


木々に日が差してきました

 指がかじかむほどの寒さなのだが、森の気配は暖かだった。多分、姿を変えた木の葉に包まれていたおかげだと思う。
 ああ~!気持ちよかった!!
 でも、これは、キノコ狩りじゃなくて紅葉狩りみたいなものだよね。
 それも良し!

 山の神様、気持ちよい一時をありがとう。また遊びに来るからね。

山に行けない!だったら

2020年10月30日 | 日記とレシピ
 仕事とか行事の絡みで、全然山に行けていない。もう、1週間過ぎた。
「『旬』が終わってしまうよう。」
焦るマタギなのだが、どうしようもない。出来ることをやるしかないのだ。
 で、出来ることと言ったら、散歩かな?それから、クッキングですかね。これだと、半日かけなくても気軽に出来る(山仕事は半日かかる)。
 ということで、午後に少々時間が出来たから、本日はクッキングでいってみましょう。妻に話を持ちかけてみると、待ってましたという感じで食材を預けられた。


これです

 う~ん。これですか。牛すじですね。少々厄介だけど、やってみましょう。

 ポクポクポクポク チ~ン

  ≪牛すじ煮込み中華風味≫

 下ごしらえの部
 ・すじ肉(400g)を薄い塩水で茹でてアク抜き
 ・水にさらして汚れを落とす


こんな感じ

 ・こんにゃく(1枚)を厚めの短冊切りにして、こちらも湯がいてアク抜き

 調理の部
 ・圧力鍋にゴマ油とサラダ油半々ぐらいずつ敷く
 ・くし切りにしたタマネギ(1/2個)と薄切りにしたニンニクを炒める
 ※どちらも最後には見えなくなります
 ・すじ肉とこんにゃくも合わせて炒める
 ・水をヒタヒタにして中華だし大さじ1を加え加圧
 ・重りが動き始めたら弱火にして10分加圧 ⇒ 消火
 ・ピンがおりるまでのんびり待ちます
 ※寒くなってくると時間が短くなるけど、影響ないのかな?


加圧が終わって煮込み始めたところ

 ・テンメンジャン大さじ1強を加えて煮込みます
 ・途中で味見をしたら、キツい感じがしたので、みりん大さじ1を足しました


こんな感じ

 ・水分が飛んで、トロッとしてきたら完成
 
 この料理は、即戦力としてもOKなんです。でも、


この時は、真ん中にちょっと

常備菜としてもかなりいけます。


お弁当やお酒の共にも


 気がつけば日が暮れて、秋の夜長に突入しているではないか。やっぱり、すじ肉料理は手間がかかる。
 お味の方は? 美味しかった!でも、・・・せっかく中華風の調味料で煮込んだのに和風の煮込みとそんなに違いがない感じ。そもそも、煮詰めるという中華料理は、そんなに多くないから、この作業過程で中華の風味が飛んでしまうのだろうか。 今後の課題だね。
 でも、おかげで楽しい午後の一時を過ごせましたよ。美味しい料理を楽しめましたよ。

 この場合、すじ肉と、提供してくれた妻に感謝です。

 ありがとうね

うちゅうりょこうへどうぞ(さんぽうた35)

2020年10月29日 | いきもの

  うちゅうりょこうへどうぞ  こすもす せい

きせつがくると
みえてくる
ひとつ また ひとつ

わたしは 
のはらの 
おほしさま

ほら 
だんだんと
ひかりはじめたよ

なかまがふえて
かがやいてきたよ

もう あたりは
ひかりのうみ

わたしは
おほしさま

そうして わたしたちの 
のはらは
ひかりあふれる うちゅう

あなたも
うちゅうりょこうへ
どうぞ



 今年、初めてコスモスに気付いたのは、8月のはじめ。

はじめに出会ったコスモスは『一番星』


 ポツンと咲いていたけれど、見つけた感想は『寂しい』とか『儚い』じゃなくて、『嬉しい』でした。
 このお花、弱々しそうなイメージだけど、心の色眼鏡を外して見れば、しなやかで凜とした佇まい。むしろ、しっかり者の印象を持ちました。加えて、「こんなに早くから!」と嬉しくなったんです。
 それが、時とともに花数を増やしていきました。
 そして、秋が深まってくると、こうです。


コスモスの宇宙


 秋が深まっても、

暖かな花園は、虫たちを集めています。もちろん、人の目と心も引き寄せます。

 こんなコスモスの移り変わりを見ていると、日暮れとともに星が瞬き始め、やがて空いっぱいに星が輝き出す、そんな夜空の営みを見ているような気がしてきたのですよ。
 一輪の花は星。花がいっぱいに咲き乱れる野原は、宇宙。そんな気がしてきませんか?
 まだ、コスモスは元気です。あなたも、宇宙旅行に行ってみませんか?


買っちゃった

2020年10月28日 | 日記
 とうとう買ってしまった。
 長いこと、「これは自分の腕の問題」と決めて、控えていた。しかし、最近になって「欲しい」という気持ちが強くなってきた。
 そして、とうとう買ってしまった、高焦点距離(超望遠っていうのかな)まで使えるデジカメを。
 早速、近所の公園で撮影会。

鮮明!!!

 買ってきたのはこれ。

光学30倍ズームだって

 これだと、野鳥の逃避距離(危険を察知して”逃げ”にはいる距離)よりも遠くから撮影できるから、

昼寝中のカルガモ

こんな写真も、驚かすことなく撮影できる。
 更に驚いたのは、肉眼で確認できていなかったものまで見えてしまうこと。

 この写真、晩秋を迎えつつあるお堀とカルガモを撮ったつもりでいたのに、再生してみると、中央に何かいますね。多分、ミドリガメだと思います。
 このカメラ、こんな風に、肉眼では確認しきれないものまで見せてくれる力を持っているようなんですよ。
 これは、もしかすると、双眼鏡のような使い方も出来るかもしれません。
 でも、山遊びの時に使うのは、基本的にこれまで通りにする予定です。

今まで使っていた子

なんと言っても、『タフ』。崖から落とそうが、水に浸かろうがへっちゃらなデジカメです。
 山での主役は君だからね。新しい友達と仲良くなってね。

 そのためには、マタギ自身がカメラの使い分けに精通しなければなるまい。

和え物でお見合い

2020年10月27日 | キノコ料理
 前回、山の神様から戴いてきたナラタケ。

出会ったときは『旬』だらけでした

 殆どは、塩漬けや冷凍にして長期保存したのだが、一部がおひたし状態で冷蔵庫に残っている。冷え込んできたので、食材の日持ちは良くなってきた。しかし、そろそろ限界だろう。冷蔵庫のキノコ達を調理して戴くことにした。
 半分は、我が家で好評の佃煮に。これは、美味しいだけでなく日持ちもするから、文句なく決定。


常備菜、追加

 一丁上がり。さて、残りをどうする?

残っているのはこれ


 ポクポクポクポク チ~ン
  ≪ナラタケの和え物(大根おろし&マヨ)≫

 佃煮と汁物・椀物ばかり作っていたので、少し目先を変えたいという思いがあった。そして、何よりも、ナラタケの食べ方を、より広げたいという思いが湧いてきたのだ。
 で、今回のテーマは、『相性』ね。

 下ごしらえ・調理の部
 ・基本的な下ごしらえ(湯がいて汚れを落とすこと)は、済んでいるが、念のためもうひと茹で。
 ・冷まして、ザルで水切り
 ・大根は、5㎝ぐらいをおろして、こちらもザルで水を切ってスタンバイ
 ・マヨは適量を和える(だけ!)
 ・大根は、キノコの上にのせておく

皮を剥いて


おろして水切り


のせて

 ・お好みで、醤油やポン酢をかけて戴きます

マヨ和え(後で和えるべきだった)

 ※マヨ和えは、すぐに水っぽくなってしまうので、食べる直前に和えるか、醤油などで味を補強するとよいようです。


本日の献立


 おひたしナラタケ君のお相手としては、やはり、おろし大根ちゃんが相性ぴったり。調味料は、ポン酢でも醤油でも問題ないと思います。
 一方、マヨちゃんは、調味料としての力が少々足りませんでした(早く和えてしまったマタギの失敗かも)。でも、醤油の助太刀で美味しく戴けました。これで、安心しました。・・・多分、唐辛子風味も合うと思います。

 やはり、同じおひたしでも、和える素材や調味料によって、工夫の加え方も食べ方も大きく違ってくるみたいです。勉強になりました。

 素材の組み合わせは、まだまだ沢山あるはずです。想像力を働かせながら楽しんでいきたいと思います。

 協力してくれた家族のみんな、サンキュー!