山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

初雪にケーキ

2021年11月30日 | 日記とレシピ

 昨夜から聞こえていた雨音が止んだ。

 「雨降りもひと休みか。」と思って窓を開けてみると、違っていることが分かった。

       見えるかな?

 初雪です。雨粒が雪に変わったようです。

 海抜の高いところで雪が降り積もり始めたことは分かっていたけど、遂に平地にも降り始めたってわけだ。

 以前は、雪が降り出すと無条件で心が躍り出すものだった。しかし、現在は、かなり変わってしまった。なんと言っても、これは、長いこと楽しませてもらった山との別れを告げるメッセージのようなものなのだから。ここに雪が降るということは、山岳地帯には大量の雪が降り積もるということ。そして、日本海は荒れるということ。

 これで、ほぼ決まりだろう。マタギは、これから長い冬眠に入ることになる。

 さて、これから何に楽しみを求めていくか。ゆっくりと考えていくことにしよう。

 で、とりあえず初雪記念に相応しい美味しいお菓子でも作ってみるか。

  ≪初雪チョコケーキ≫

 下ごしらえ・調理の部

 ・材料を混ぜます

       さあ、始めますよ!

 ・板チョコ1枚(50g)、バター40gを耐熱ボールに量りとりレンチン

       こんな感じで準備

 ・ココアパウダー10gと砂糖25gも量っておきます

 ・上記の粉類を溶かした後に卵も割り入れます

 ・薄力粉25gとベーキングパウダー4gをしっかりと溶かします

 ・準備した型の半分強ぐらいの深さまで注いでオーブンへ

 ※170℃で14分ぐらいじゃないかな

 ※15分で結構焦げてしまった

      パウダーシュガーをかけます(ここが初雪記念)

 ホントは、もっとふっくらしてたんですが、残念ながら焦げ付き過ぎたんで表面を削ってしまいました。

       なんだか勿体ない

       この子達にも雪を降らせましょう

 摘まみ食いしてみると、なかなか美味しいじゃないの。

 なあんだ、わざわざ削らなくても美味しく戴けたじゃないか。

 いい勉強になりました。

 やっぱり、作ったことのない料理に挑戦することは、いい頭の体操になる。

 この辺が、この冬の楽しみ方の一つになることは間違いなさそうですね。

 


にあってるなあ(さんぽうた116)

2021年11月29日 | いきもの

  にあってるなあ   ゆきやま かなた  またぎ

 

お~い

そんなにしろくなちまって

さむくないのか

 

なあに まだまだよ

うさぎも かもしかも

げんきに はねまわってるぞ

 

そうか なによりだ

かぜひくなよ

 

そっちこそ じゅんびはいいのか

もうすぐ そっちにも 

おりていくって いってたぞ

 

ああ だいじょうぶ

いつものことだ

 

それにしても

にあってるなあ

 

このふくか?

おれも きにいってる

はるまで たのしむよ

 

ああ 

いっしょに たのしませてもらうよ

 

 冬型の空気が少し緩んだ日。

       結構近くまで積もったみたい

盆地を囲んでいる山々が顔を覗かせてくれました。

       高いところは白一色です

いよいよ、この季節がやって来たんですね。

 それにしても美しい。いや、神々しいと思う。

 そうして、帰り道、

       傾きかけた日差しを受けて光っている

       なんという美しさよ

 ああ、新しい季節が始まった。

 成長と収穫の季節が終わり、休息と蓄えの季節に入ったのだ。

 たっぷりと栄養を蓄え、水を蓄え、次の命を育んでおくれ。

 また、来年、遊びに行くからな。その時にはよろしく!

 ・・・それまで、『かなた』さんたちには、目と心の保養になってもらいたいと思います。

 


今宵は麻婆餃子!・・と思ったら

2021年11月28日 | 日記とレシピ

 キノコ採りに行けなかった鬱憤を、大根料理と点心とでかなり晴らすことが出来た。本日の日記にまとめ終えたので、足取り軽く台所に行ってみると、妻がドヨ~ンとしている。何事かと訊ねてみると、

「実は・・・」

今夜のおかずを餃子にしようと考えていたのだが、お昼に小籠包が出てしまったために、出すに出せなくなってしまい、そこで思考が停止してしまっているというのだ。

 なに!それは申し訳ないことをしてしまった。これは責任をとらねばなるまい。私が何とかするから心配するなと応えた。

 で、冷蔵庫には、さっき使った餃子の皮の残り10枚と、解凍途中のひき肉と香味野菜なんかがある。確かに、こりゃ餃子の準備だ。ここにマタギ料理が割り込んじゃったわけね。済まなかった。さて、どうしましょう。

  ポクポクポクポク チ~ン

   ≪麻婆餃子≫

 皮に包んだ料理が作れなくなったんだから、この皮を包むために使うのを止めれば良い。例えば、ワンタンみたいに浮かせられないかな、と考えた。ただ、メインディッシュとして使うんだから、スープにするわけにはいかない。しかも目指すは、やっぱりあったまり料理ですよね。とすると、麻婆豆腐に入れてみましょうか。こんな感じの連想です。

 下ごしらえの部

 ・調味料をブレンドしておきます

 ※甜麺醤大さじ2、醤油砂糖中華出汁各大さじ1に水1カップ半

       ここに水を加えて混ぜておく

 ・ニンニクとショウガをみじん切りにしておきます

 ・豆腐1丁をさいの目に切ってレンチンし、水気を切っておきます

 調理の部

 ・中華鍋にサラダ油とゴマ油とを敷いて、ニンニクとショウガ、それに銀杏切りした餃子の皮を炒めます

 ・香りが立ってきたらひき肉を加えて更に炒めて焼き色を付けていきます

 ・用意した調味料を加えて煮立たせます

       ここまでいい感じだったんです

 ・豆腐を加えてもう一煮立ち

 ・一旦火を止めて盛りつけのタイミングを待ちます

 ・この間に片栗粉と水各大さじ1を混ぜておきます

 ・食事の直前に水溶き片栗粉を加えて、混ぜながらしっかりと沸騰させとろみを付けます

 ・最後にゴマ油をちょっとだけ回しかけます

 ※辛み調味料は入っていませんから、盛り付け後、お好みでラー油やホワジャンをかけます

       こんな感じに出来上がりました

       普通に旨そうだし、実際旨かったんだけど

 あれ?せっかく焼いた餃子の皮はどこに消えちゃったの?期待していた食感は全然感じられません。多分、2度3度と沸騰させているうちにワンタンみたいにとろけてしまったと思われます。

 ま、旨かったからいいんだけど、次回やるときには、一旦鍋から外しておいて、最後に投入すると新たな世界が広がりそうな気がします。

 いい勉強になりました。ついでに、

     翌朝は、刻んだ長ネギと豆板醤を加えて再度炒めてみました

 これはこれで美味しかったです。家族の同意が得られればお勧めしたい組み合わせです。

 色々な可能性を確かめられた料理になったし、山に行けなかったストレス発散になったし、何よりも家族みんなで美味しく戴けたので目的達成と言ってよいでしょう。

 ということで、キノコ採り代わりに料理三昧となった1日は終わりました。

 めでたしめでたし???ま、いいか。


氷雨のお昼は点心で

2021年11月27日 | 日記とレシピ

 山形県地方の山岳部は一気に積雪。里にも氷雨が降りしきる。山遊びは暫くお預け(当然海も)。そう決まったからには、次の楽しみを見つけねばなるまい。当面、今日の昼から夜にかけての時間をどう充実させるかだ。

 いつもだと、採ってきたキノコの下ごしらえと料理で半日が過ぎ、空いた時間に超早起きした分と山遊びの疲れをとるための仮眠をとって1日が終わるのだが、今回はその時間がたっぷりと使える。

  ポクポクポクポク チ~ン

   ≪小籠包≫

 せっかく時間があるんだから、普段よりも手間のかかる料理を楽しむべきでしょう。そんでもって、朝は大根料理だったんで、今度は目先を変えて、中華系のあったまり料理でいってみることにしました。

 下ごしらえの部

 まずは、生地から。

 ・強力粉120gに1/5量の薄力粉を加えて、サラダ油と塩を少しだけ加えて混ぜます

       最終的に、この倍量必要だと分かりました

 ・水80mlを数回に分けて加えながら捏ねていきます

       生地の出来上がり

 ※濡らして絞ったクッキングシートをかけて涼しいところに暫く置いといて休ませます

 続いてゼラチンスープ

 ・お湯100mlで粉ゼラチン5gと香味出汁大さじ1を溶いてレンチン

       この香味出汁、結構いけます(本格的な味わい)

 ※こちらも涼しいところに置いて冷まします(寒いと、この辺は便利)。

 を作ります。

 ・タマネギ(1/2個)のみじん切りをレンジで加熱(600w90秒)

 ・これまた涼しい場所であら熱を落とします

 ・ひき肉250g(これが多かったかも)に調味料を加えます

 ※ショウガのすり下ろしゴマ油オイスターソース各小さじ1に醤油酒各大さじ1と、塩コショウ適量を加えて混ぜます

 ・固まったゼラチンスープをフォークで崩します

       こんな感じ

 

       ひき肉餡と合流

 ・混ぜていきます

       なんとなく混ざった感じなのでOK

 調理の部

 ・生地を切り分けて20等分にしました

 ・1個ずつ伸ばして

       その都度餡を包んでいきました(これは多すぎかも)

 ※ホントは掌の中で行います

       10個包んだら蒸し器にかけます

 ・強火で1分、蓋に隙間(割り箸を挟む)を空けて7分弱火で蒸します

 ※膨らむので、隙間を空けて並べます

       出来たぜ!

 家族を呼びます。

 まずは、ご賞味あれ。すると・・・、続く制作作業からは、協力者が続出しました。

 次の10個分を蒸し器にかけたところで、生地がなくなってしまいました。

       餃子の皮を使ってみましょう

       問題なく包むことが出来ました

 ※餃子の皮の場合、湿り気が少ないので普通と同じように皮の縁を濡らすこと

 結局、この餡の量で40個の小籠包が出来上がりました。

 いやあ、美味しかった!口に含んだ後にジュワッと湧きだしてくる美味しいスープが堪りません。これも、冬場に相応しいあったまり料理だと思いました。

 実は、健康のために減塩中のマタギは、基本的にラーメンなんかのスープは飲まないことにしているんです。『だけど』だか、『だから』だか分かりませんが、旨かった!!

 これは、あったまって美味しい冬向けのメニューに相応しい!しかも、海山で遊べないマタギにとっては、適度に難易度が高くて楽しい料理です。この料理は、また作るべきだと思いました。多分、家族にも異論はないでしょう。

 今回制作に協力してくれたみんなに、ありがとうね!


冬将軍、来ちゃったからホッカホッカ朝食

2021年11月26日 | 日記とレシピ

 明日の天気予報を見ると、ずっと雨。気温も上がらないみたいだ。普通に考えれば山岳部は雪になるでしょう。同行を予定していた向かいの住人に、キノコ採り延期の連絡を入れる。

「んだべな(そうだろうな)。蔵王も白ぐなってだもの。無理はさんね(できない)。」

即座に了解を得ることが出来た。翌朝、気象庁の積雪情報を見る。

       雪の包囲網が出来てました

やっぱりね。我がホームグラウンドも青色に染まっている(=積雪5~20㎝)。その後、夜が明けてからライブカメラを見ると、

       完全に冬道です

 ああ、早めに判断しておいてよかった。これは、キノコ採りどころではありませんよ。

 遂に来てしまいましたね、冬将軍。この状況だと、少なくとも数日、下手すると、これから年を越して来春まで山には行けなくなりそうだ(それにしても、国土交通省の気象情報の進歩には驚かされるし助けられる)。

 仕方ないですね。チャッチャと切り替えましょう。寒い日にはあったまり料理だ。そんでもって、貰い物の大根がいっぱいあるから、朝飯のおかずに作ってしまいましょう!

  ≪大根のあったまり料理≫

 その1≪大根のピリ辛漬け≫

 まずは、味付けであったまります。

 下ごしらえ・調理の部

 ・大根の皮を剥きます(250gありました)

 ・少々太めの千切りにして、ひと塩して暫く置きます

 ・水分が出てくるのでしっかり絞ります

 ・調味料を加えて和えます

 ※コチュジャン大さじ1強、ニンニクチューブ2㎝ぐらい、砂糖5g、酢15gとだしの素適量

       はい、出来上がり

 ※千切りだと、すぐに味が染み込むので即戦力として使えます

 ピリ辛で身体の芯からあったまる料理です。お弁当のおかずにも添えてもらったけど、ニンニク臭は無に等しいですね。

 さあ、次はこちらです。

 

 その2≪大根の煮物ゴマ風味≫

 今度は、あつあつであったまります。

 下ごしらえ・調理の部

 ・大根の皮を剥き、高さ3㎝ぐらいの半月切りにします

       こんな感じ

       多分、20㎝ぐらい使った

 ・圧力鍋に敷き詰めて、醤油大さじ3、酒みりんゴマ油各大さじ2と砂糖10gをかけてだし汁でヒタヒタにします

       これは、初めて(ゴマ油屋さんのレシピの応用です)

 ・加圧10分

 ・既に大根はトロトロですが、煮詰めていきます

       大分煮詰まったので良かろう

       あったまり朝食になりました

 いつもの山遊びの日だと、車を運転しながら、コンビニで仕入れたサンドイッチを頬張る朝食になるんです。だけど、遊びに出掛けられないストレス発散と、寒さ対応とを兼ねてのホッカホッカ朝食となりました。

 空は全然晴れてくれないけれど、心は少し晴れたぜ!そして、あったまった。さあ、これからの1日、どう過ごそうかな?

 

 To be continued!