山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

北国に春が来る前に

2023年02月28日 | 日記とレシピ

 冬と春の綱引き。北国の当地でも、ようやく春の女神が優勢になってきた感じ。

 こうなってくると、マタギの中でもクッキングよりもアウトドアの方が勝ち始めるというか、心が傾いてくるんですね。

 さあ、いよいよ命が溢れ、狂おしい季節が始まりますよ!

 そんでですな、この命溢れない季節(と言っては失礼ですね『命をつなぐ季節』にしましょう)に、マタギと家族を大いに楽しませてくれたのが、これ。

       パスタマシン

 和・洋・中華各種の料理に八面六臂の大活躍でした。本当にいいクリスマスプレゼントだったと思います。これからも大切に使わせていただきたいと思います。

 さて、もう一つ。

       カヌレ型です

 使用頻度がそれほど高くないのは仕方がないと思うんだけど、そもそもカヌレ自体が成功していない。心残りですね。遺恨を残したままアウトドアに飛び出そうというのか。どうする、マタギ!(最近、このフレーズ気に入ってしまった)

 もちろん、成功させてからですよ。それでは、始めましょう!

 下ごしらえ・調理の部

 

       使ったのはこの材料

 ・卵1個分を解きほぐしておきます

 ・牛乳250mlを加熱し、10gのバターを溶かしておきます

 ※沸騰前に消火、混ぜておく

 ・強力粉50gに砂糖90gを混ぜたところに

 ・溶いておいた卵を入れて軽く混ぜます

 ※ここで混ぜ過ぎない!どのレシピにも書いてありました(焼いたときに膨らみすぎるとか)

 これで、前回みたいな大惨事は避けられるんじゃないかな。

 ・60℃以下まで冷めたバター牛乳を加えて、優しく混ぜる

 ※60℃は卵が固まる温度。それよりは低いこと

 ・茶漉しで丁寧に濾していきます

 ※途中で目詰まりするけど、濾しとった液に浸してゆすると、きれいにとれます

 ・これを半日以上寝かします

       翌日の調理材

 ・バター10g程をレンチンしたら

 ・カヌレ型に塗って、グラニュー糖を軽くまぶします

 ・寝かせておいた生地にバニラ数滴とラム酒大匙1を入れて、型に流し込みました

 ※7分目ぐらいで6個できました

 ・210℃のオーブンで30分。190℃に落として30分焼いてみました

       1時間後。今回は溢れませんでした

 ・型を裏返すと

       おおっ、できてる!

       これぞカヌレ!さて、中はどうかな?

       割ってみると

 外がカリカリ、途中がモチモチ、中心がトロトロ。

 超旨いっス!!!

 みんな大喜びであります。

 ああ~、うまくいって良かった!

 これで、パスタマシンと共に、この冬の買い物は、無駄にならずに済んだってことだ。カヌレ型君、ありがとう!

 冬の神様、楽しいクッキングの機会をありがとうございました。おかげで今年も命をつなぐことが出来ました。

 春の神様、これから遊びに行くことが増えると思うけれど、どうぞよろしくお願いいたします。

 ま、クッキングは永遠に続くんだけどね。


お陰様でパスタが旨い!

2023年02月27日 | 日記とレシピ

 明日は 時間が取れるからパスタにしましょう。何てったって、せっかく買ったデュラムセモリナ粉が、まだたっぷりあるんだから。

 前日のうちに生地だけは作っておくことにした。前回の反省点を踏まえて生地を固めに打ちたいと思います。

 下ごしらえの部

       今回のラインナップ

 ・デュラム粉と強力粉各150gに卵LL2個、オリーブオイルと塩で生地を作ります

 ・小麦粉を混ぜたら、塩3gとオリーブ油大匙1を加えて、溶き卵投入

 ※なるべく固めに仕上げたかったので、卵は少し残しました

 ・気合の足踏みで捏ね続けると、まとまっていきます

       踏んで広げて

       力ずくでまとめていきました

       ようやくまとまった感じ

 ・ラップに包んで明日までお休みなさい

 ※石のように硬かったです。卵、もう少しだけ足してもよかったかも

 翌日、スキーから帰ったら続きを始めました。

 ・生地をいくつかに分けてパスタマシンで少しずつ伸ばしていきます

 ※固すぎて、きれいにまとまらなかった(次回は卵を残さず使います)

       それでも、麺になると嬉しい

       右側は麺になった部分。左の断片も茹でることにしました

 調理の部

       今回は、シーフードパスタ(和風)にします

 ・解凍したら食べやすい大きさに切っておきます(全部で200gぐらい)

 ・ニンニク1片半をみじん切りに

 ・ニンニクをオリーブ油大匙2で炒めて

 ・シーフードを加えて油が回ったら、麺つゆ大匙3と顆粒出汁少々を加えて

 ・1分ほど蒸したら消火して待機

 ・パスタをたっぷりのお湯で1分半茹でたらお湯を切って合流

 ・再加熱して混ざったら出来上がり

       短い麺もあるけど気にしないでね

       お好みでバジルもいいですね

 タバスコや粉チーズをかける人もいましたが、正直、何もかけなくても十分に美味しいです。家族みんな喜んで食べておりました。

 もっと言うと、別に手打ちパスタでなくても、この味付けは文句なく旨い!

 結局、デュラムセモリナ粉を買ったお陰で、パスタ料理の幅が広がってきている感じですね。本当に、毎回美味しい時間を過ごさせていただいています。

 デュラムセモリナ粉様、ひいてはパスタマシン様に感謝あるのみです。

 さて、粉は、まだ1kg以上あるはずですね。あと3回ぐらいは楽しめますよ。

 次のパスタは何にしましょうか。今から楽しみです。


スキーで人間ドック

2023年02月26日 | 日記

 夕方に出た天気予報では、明日の降水確率が、昨日までよりもグンと下がっていた。

 だったら出かけますよ、スキーツアーに。

 スキー用具は、いつでも出かけられるようにスタンバイしている。

 装備は、極寒だった前回の反省を生かして、ちょっと厚手のグローブとホッカイロを準備した。

 最後に残るのは、我が身です。

 スキー用具を一新したとは言え、どうも安定しない滑りへの違和感。

 理由は、道具のせいだけではないと思うんだよね。自分自身が怠けてきたから、スキーを以前のように操作できなくなったという気がするんですよ。

 だとすると、自分の技術点検を行って、身体のメンテナンスに生かすべきだと考えていたんです。

 本日は、お昼に予定も入っているから朝仕事です。前回にも増して早い時間帯にクロカンコースに出かけることにしました。

 当然、駐車場は空っぽ。職員の方々が、手作業、モービル、圧雪車と手分けしてゲレンデを整地していました。

 スキーを装着しようとしていると、圧雪車が近づいてきて、職員の方が声をかけてきました。

「ラングラウフですか?」

「はい、そうです。」

「まだ、コースの整地に入っていないんですけど、大丈夫ですか?」

「ああ、多分、大丈夫だと思います。」

「そうですか。ゲレンデの整地が終わったら回りますので。」

「ありがとうございます。」

「じゃあ、お気をつけて。」

 なるほど、マタギが年寄りだかからかどうかはわからないけれど、この辺一帯のスキー場を管理運営している職員さんたちにとっては、気にかかるはずだ。このところ、スキーヤーたちがコースを外れて遭難したという事故が多発しているもんね。

 「私は大丈夫です。」と言い切ってはいけないんですよ。

 山の事故だって、交通事故だって、原因は、ほとんど過信のはず。リュックの非常食とスマホ、防寒対策を確認して、新雪のコースに入る。

 きっもちいい!!!

 スキーはスイスイ。景色は抜群。遮るものは何もない。

       晴れてはいないけど

       昨夜降った雪が、ツリーを飾り

マタギを迎えてくれた。

      手前は北限のアベマキの木。奥は黒森山?

 ありゃ?

 調子に乗って滑っているうちに、中間地点まで来てしまった。本来の目的を忘れてるじゃん。

 ゲレンデ整地を終えたのであろう圧雪車がラングラウフコースに入ってきてくれた。なんだかんだ言って、圧雪車が入ると滑りやすくなるんですよ。

 ここで、ようやく本日の目的を思い出して、滑りに意識を切り替える。

       これは、何でしょう?

 じつは、圧雪車が整地してくれた後でスケーティングしたシュプールなんです。

 これを見ただけで、うまく滑れているかどうかがすぐに分かります。

       これが、技術点検開始直後のシュプール

 これに対して、

       こちらが15分後のシュプール

 同じ3歩なんだけど、2枚目の方が遠くの方から滑っているの分かりますか?

 これは、片足に長く乗って滑っている証拠なんです。その分、滑っている距離はもちろんスピードも時間も違います。

 身体的には、スピードに対応して安定してバランスを保っている状態。

 心理的には、気持ちよ~くスキーに乗ってるっていう感覚。

 この感覚が楽しみたかったんですよ!

       あらら、ゴールに着いちゃった

 前半、整地されていないコースを滑ったにもかかわらず、前回までよりも10分以上早くゴールしてしまいました。

 本来は、ネイチャーウオッチングが最大の目的なんで、早ければいいってわけではないんだけど、今回は仕方がないかな。

 本日は、自分とスキーの健康診断といったところでしょうか。ここには書かないけれど、自分自身の左右のバランスみたいな細かい状態を確認することもできました。

 ああ、いい一日(の前半)になった。

 天気の神様、山の神様、ありがとうございました。


瓢箪から豚

2023年02月25日 | 日記とレシピ

 「明日のお昼、味噌ラーメンにしたいと思うんだけど。」

「そう、いいわね。」

ここまでは良かったんですよ。この後のコミュニケーションが足りなかった。

 午前中、ちょっとした会議が入っていたので出かけた。丁度、お昼頃に終わったので、帰りにスーパーに寄って味噌ラーメンの具材を買った。

 メンマがなくなったので補充しておきましょう。それから、肉は・・・。昨夜が、ひき肉をメインにした料理だったので、本日はしっかりしたチャーシューがいいね。うん。ベーコンのブロックを使ってガッツリいただきましょう。

 買い物を終えて帰宅し、冷蔵庫を見ると、豚コマが結構いっぱいある。もしかして、と思って妻に聞いてみると、

「味噌ラーメンって聞いたものだから。」

とのこと。

 はっはっは、仕方ねえわ。

 お昼は、ベーコンの中華風チャーシュー。これは決定。夜は、豚コマを使った美味しい料理を作ればいいってことだ。これを、昔の人は、瓢箪から駒、もとい、瓢箪から豚と呼んだのだ(嘘)。

 さて、お昼は、思惑通り美味しい味噌ラーメンを戴きました。さて、夜はどうするか。考え始めたところに妻が来て、これから実家に出かけてくるとのこと。はいよ、ゆっくりいってらっしゃい。夕食は任せてね。と、送り出したのは良いけれど、豚コマの料理って、意外とありきたりで面白くないんだよな。どうする、マタギ!

   ポクポクポクポク チ~ン

     ≪豚コマの南蛮漬け≫

 豚コマ料理を色々想像してみました。炒める、焼く、蒸す、煮る、どれも今ひとつピンとこない。

 そうだ!揚げるでいってみよう!

 ただ、豚コマの場合、揚げた後の味付けが重要ですよね。こちらもいろいろ考えたんだけど、楽しみと料理の幅を広げるために、この組み合わせを試してみることにしました。この料理の場合、揚げたてというより、味を馴染ませることで美味しくなる料理なはずです。早速始めましょう。

 下ごしらえ・調理の部

 ・ニンジン1/2本を千切り、タマネギ1/2個を薄いいちょう切りに

       こんな感じ

 ※アジなどの場合、野菜には加熱しないで料理するんだけどちょっと不安になったので

       南蛮酢を作ります

 ・水1カップに、酒醤油みりん酢砂糖を各50mlと顆粒出汁少々加えて

       煮切ります

 ・熱いうちに野菜を移したボールに注いで野菜を加熱、その1

 ・豚コマに片栗粉をまぶします

 ※南蛮酢が強力なので、下味は付けませんでした

 ・170℃の油で揚げていきます

 ・揚がった順に油をきって南蛮ダレにジュワッ(野菜の加熱2)

 ここで、欲タガリモードが発動。タレに対する肉の量が足りない気がしたので、急遽、追加することにしました。ただし、豚コマは使い切ってしまったので別の肉です。候補として、お昼に使ったブロックベーコンの残りと、牛コマがあったんですけど、牛コマの方が合いそうな気がする。ただし、揚げるんじゃなくて焼く方が良さそうですね。

 ・100gほどを焼いて追加しました

       合い挽き肉ならぬ、合い南蛮漬けになってしまいました

 ※出来上がったのが夕方。このまま完全に冷ますと、全体の味が馴染むはずです

       夜になって盛り付け

 初めて作ってみたけど、かなり美味しいですね。揚げたり焼いたりした肉のコッテリ感を南蛮酢と野菜類が包んでスッキリさせてくれます。いくらでも食べられる感じ。比較する料理があるとしたら、『酢豚』あたりだと思うけど、読んで分かる通り、こちらの方がずっと簡単です。しかも、その旨さは、一歩もひけをとりません。この料理が世の中の定番になっていないのが不思議な気がします(マタギが知らなかっただけ?)。実家から帰宅した妻も、大変喜んで食べておりました。

 まさに、瓢箪から豚ですね。

 これは、妻とのコミュニケーション不足がなせる業か?

 やっぱり、完璧に連絡できてるよりも、どこか抜けてた方が面白いよね。こういうおまけがつくもの。

 本日は、家族に乾杯です。


わたしのいきかた(さんぽうた177)

2023年02月24日 | いきもの

   わたしのいきかた   すぎやま はな

 

わたし

きらわれてるとおもう

 

わたしを すきなひとなんて

ひとりも いない きがする

 

そう

きらわれてる

 

みんなのしせんが

かたっているもの

 

そんなこと きづいてた

でも わたしは

わたしをかえない

 

つとめをはたすだけ

 

それが

わたしのいきかた

 

       クロカンコースの杉林

 よく見ると、枝先の色が変わってきています。

       先端が黄色っぽい

       さらに近づいてみると、間違いありませんね

       開花を待つ杉の花です

 間もなく来ますね、スギ花粉の季節が。

 そう思った時、声が聞こえてきたんです。

「嫌われてることなんて分かってます。」

 そうか、そうだよな。

 それでも花を咲かせ、花粉を放ち、種を実らせる。

 これって、当たり前の生業だよな。

 人が人の都合で数を増やし、その結果、疎まれている。

 人間の都合に翻弄されている『はな』さんの事情が分かってきました。

 人と杉との付き合いは、これからもずっと続くと思うんだけど、少なくとも人間は、資源としての杉を育てている以上、快適な杉との付き合い方を工夫していくべきなんでしょうね。大切な杉を、嫌われ者で終わらせないためにも。

 『はな』さん。今、好きとは言えないかもしれないけれど、上手な付き合い方を考えていきますね。

 これからもよろしく。

 なお、画像の花は雄花だと思うんですけど、さんぽうたはジェンダーフリーですのでお気になさらないように。