窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

やっと、ほっと。ハギマシコ

2021-02-27 18:30:32 | 山野の鳥

越冬していたハギマシコたちがほっとしています。日射しが強くなり日中に

雪解けが進み、地面が見えだし落ちた種を拾いやすくなったのです。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

         ★ やっと、ほっと。ハギマシコ ★

パッチ状に露出してきた地面。それを探して群れが移動しています。厳寒期は

雪の上に顔を出しているハマニンニクの種や海岸の積雪の無い場所を移動しな

がら生活していたハギマシコの群れ。

顔を出した地面に感謝しながら集まってきています。小さな種を丁寧に拾い上げ

食べています。地面はまだ凍っていますが、地表面は温かく氷漬けになっていた

種が採りやすくなっています。

普段なら警戒心が強く、近寄るとすぐに飛んでいきますが、この時ばかりは逃げ

ようとしません。嬉しいのでしょう。ひたすら地面に向かい合い種を拾い上げて

います。

時折、カラスやカモメが通過すると一斉に飛び立ち、海岸の方へ退避します。

でも、待っているとすぐに帰ってきて食べ始めます。

耐えてきた季節の終息宣言みたいな時期です。まだひと月ほどは居るのでしょう

が、ほっとできる季節に入りました。


カワアイサ

2021-02-26 19:12:35 | カモ類

野付半島周辺で越冬していたカワイサ。厳寒期の1月は尾岱沼港の沖合や野付

半島周辺の海にいるのことが多かったのですが、2月になり気温がゆるんでき

せいか沿岸に寄ってくるようになりました。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

             ★ カワアイサ ★

チカやワカサギの群れが沿岸を回遊しだしたかもしれません。水温は温まりや

すい浅瀬はいち早くプランクトンが発生し、それを食べに集まってくるように

思います。

メスはメス、オスはオスだけで群れを作り、集団で行動していました。2月に

入り日射しが強くなり出してからオホーツク海に流れ込む川の河口付近に集ま

ってきます。

水を飲みに来ているかと思いますが、川を遡上して行くチカやワカサギを狙っ

て集まっているとも見えます。しっかり潜っていますから。

オスはすでにエクリプスの羽色から黒と白のツートンからの美し羽色になって

います。光りが当たると黒緑色びかりする渋い彩を放ち、とっても美しい羽色

を浮き上がらせます。

オスばかりの群れかと思いきや、よく見ると1羽のメスに多数のオスが寄り添

しきりにアプローチをかけています。

雌も茶褐色の鮮やかな頭色になっています。すでに番になった2羽もおり、オ

スが前頭部の羽を立て、もっこり鉄兜みたいになっています。

日射しが強くなり出すとともにカワアイサの活動が活発化しています。

 


雪解け進む、いよいよ躍動だ

2021-02-24 19:46:03 | エゾジカの四季

今年の春は雪解けが早い。いつもなら4月の下旬ころまで雪で閉ざされる野付

半島ですが、積雪量が少なく日射しが強く、どんどん雪が消えていきます。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

        ★ 雪解け進む、いよいよ躍動だ ★

いつもなら深い雪をラッセルして進むエゾジカものんびりとした様子です。

苦労する雪掻きをせず枯れ草を食べることができからです。群れで行動を伴に

する時期ですが、ひとりで過ごしているシカも見かけます。

草を食べれない時期なのですが、今年は肉づきがよく毛並みも艶々、健康的に

見えます。

溢れるエネルギーを発散するように、嬉しさが体から湧きあがる躍動をして

いました。


氷開け、オオハクチョウが水を飲みに

2021-02-23 13:28:39 | オオハクチョウのいる風景

3月まじか。春の兆しが加速しだしました。夜はマイナス10℃、昼はプラス

の気温変化が普通になってきました。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

        ★ 氷開け、オオハクチョウが水を飲みに ★

河口まで厚い氷で閉ざされていた川。満潮干潮の潮位の差で、氷が割れ出し

割れた氷が流れ出して行きます。開いた河口に海からオオハクチョウが登って

来ます。

真水を飲みに来るのと海水が付着した羽を真水で洗い落とすのが目的です。

厳寒期、海に出て岸辺の近くの浅瀬で海草を食べ過ごしていたオオハクチョウ

の行動も広がってきています。動きが活発になってきています。

食事を終えた彼らが河口からゆっくりと川に入ってきます。まだ河口から50m

ほどのところまでしか入ってこれませんが、水面が穏やかな川はひとときの一服

には最高の場所です。

長い首を伸ばし、水をのどに吸い込み、頭を上げて胃の方へ流し込みます。

とっても美味しそうに眼を細めます。塩辛い海草を食べた後の真水は体を清浄

にする聖水です。

落ちつくと頭を水に突っ込んで、背中に水を掛け揚げ、翼を広げばたつかせ、

密着した羽と羽の間に水を掛けます。繰り返しやることで塩分のべとつきを落

とします。保温を維持するには大切なお手お入れになります。

カラスの行水より力強く、迫力があります。ゆっくり過ごし、お腹が減ると出

かけて行きます。


キタキツネ、そろそろ恋の季節

2021-02-21 19:57:05 | キタキツネの生態

2月の早や下旬。日射しが強くなり、日中は気温が上がり雪の表面が融け、

夜になるとマイナス10以下になるため表面は硬く凍ります。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

         ★ キタキツネ、そろそろ恋の季節 ★

キタキツネが活発に動き回ります。雪の上を警戒に歩き回れるせいです。厳寒期

パウダースノーですぽすぽ雪に足をとられ、ラッセルして行かないといけない

ので動きが制限されます。行動範囲が制限され、厳しい生活を強いられます。

表面が硬くなるととっても歩きやすくなり、行動範囲が広がります。雪の下で

生活するネズミを捕る機会が増え、元気が出ます。

さらに恋の季節に向かい、恋の相手に出会える機会がぐっと増えます。旨い具合

気候が手助けしてくれます。

ふっくらと美しい毛は寒さ対策だけでなく、恋の相手にアピールするものです。

四季の中で最も美しい時期です。この時期みすぼらしいともてないのです。