窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

カワラヒワのオス

2021-07-18 19:29:04 | 山野の鳥

ハマナスの花が最盛期を迎えています。野付半島では草原で繁殖するカワラヒ

ワ。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

            ★ カワラヒワのオス ★

ハマナスやエゾノコリンゴの低い灌木の中に巣を作っているようで、草原を歩

いていると警戒の声を出します。ヒナを育てる真っ最中のようで、私の周りに

止まり注意を自分の方へ向けようとします。

オスはメスに比べ客観的で遠くから警戒し声を出しています。近くに来るメス

撮影していると気にして、ついに近くまでやってきました。

きてはまた遠くに去り、自分の方へ注意を向かせようとしています。オスメス

協力して外敵を警戒しています。

カラスやイタチ、キタキツネとプレデターがたくさんいます。


夕暮れのオジロワシ

2021-07-17 22:08:14 | ワシのいる風景

夕暮れ、野付半島にやってきていたオジロワシが対岸の営巣地に帰って行きま

す。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

             ★ 夕暮れのオジロワシ ★

 

朝にやって来るオジロワシ。丸一日、野付半島の浜辺で眼線を飛ばします。

なにがしかの食べ物を満つことができるからです。

海辺に打ち上げられる海産物があります。繫殖しているカモのヒナたちがいま

す。繁殖地から毎日アオサギがやってきます。

満腹するほどには食べ物を得ることができないときもあれば、ご馳走の日もあ

ります。

お気に入りの場所に止まり、じっと周囲に目を凝らす姿を見かけます。


バンビ

2021-07-16 16:51:07 | エゾジカの四季

夕方になると海岸線にバンビを連れたメスジカの群れがやってきます。

塩分を含んだ草は彼らにはミネラルの補給にはもってこいだ。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

           ★ バンビ ★

6月までは小さな家族群れだったメスジカたち。バンビを育てるのには血のつ

ながった家族が一番だ。親メスを中心に娘や孫たちが集い、今年生んだそれぞ

のバンビを育てています。

ひっそりと生活し、歩き回ってもなかななか見つけられませんでした。

7月に入り、大きくなってきたバンビを連れたメスたちの家族群が集まり出しま

した。

寄り添いあうことでバンビの安全をより確かなものにするためのようです。

 

 


秋の渡り、シギ・チドリが姿を見せました

2021-07-15 19:32:19 | シギ・チドリ

7月の上旬、北極圏で繁殖しているシギ・チドリが姿を見せました。秋の渡り

始まりです。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

       ★ 秋の渡り、シギ・チドリが姿を見せました ★

野付湾の干潟に根室海峡からメダイチドリの群れが半島をまたぐように入って

きます。

ぼーっと海上を見ていると黒い塊が海上すれすれに現れます。海岸に近寄ると

方向転換を繰り返し、一気に干潟に消えていきます。

群れをじっくり見ていると群れの中にトウネンやキョウジョシギ、ハマシギと

いった北極圏のツンドラ地帯で繁殖するシギたちがポチポチ混じっています。

すでに北極圏では寒気が勢力を強めてきているようです。これから寒気に押し

出されるようにトウネンやハマシギの群れが増えてきます。


カワラヒワ

2021-07-14 18:41:58 | 山野の鳥

カワラヒワが繁殖しています。ハマナスの灌木の中に巣を作っているようです。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

              ★ カワラヒワ ★

野付半島ではカワラヒワは草原の鳥です。私が京大の大学院にお世話になって

るとき、先輩に信州大名誉教授の仲村浩がいました。カワラヒワの研究を

ていて、北海道のカワラヒワの調査に我がフィールドにやってきました。

彼はカワラヒワの巣が北に行くほど高い場所から低い位置に作られる傾向にあ

ると教えてくれました。言われてから気に掛け観察してみると確かに草地でも

繁殖してます。

内陸の林縁では高い位置で巣をかけていますが、草原に進出してきてハマナス

エゾノコリンゴの灌木などに巣を作り繁殖しています。

草原は彼らが好むフキノトウの実や前年に落ちた草の実がたくさん落ちています。

ハマナスの花が咲き、イネ科の実がなるころにはヒナが孵り、近寄ると警戒し、

心配そうな表情をします。